処理法など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/06 22:08 UTC 版)
手法として、固体浸炭、ガス浸炭、液体浸炭、真空浸炭(真空ガス浸炭)、プラズマ浸炭(イオン浸炭)などが存在する。 固体浸炭 木炭を炭素源とする。加工する金属を炭素と共に密閉し同時に加熱することによって発生する一酸化炭素が炭素源となる。このとき、反応促進剤として炭酸塩を添加することがある。簡易であるが、加工品質のばらつきが生ずるために現在では廃れている。 液体浸炭 シアン化ナトリウムを主成分とする無機塩を、高温で溶融させた塩浴によって浸炭を行う。シアン化ナトリウムが猛毒性である欠点があり、代替薬剤の開発が行われている。 ガス浸炭 二酸化炭素・水素・メタン・水蒸気などを主成分とするガスによって浸炭を行う。現在ではこの方法が主流である。 真空浸炭(真空ガス浸炭) 真空引きした後、浸炭用のガスを注入して加熱する方法。 プラズマ浸炭(イオン浸炭) 真空引きした後、浸炭用のガスを注入した後に高電圧をかけ、グロー放電によってガスをプラズマ化して浸炭を行う方法。
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