代替薬剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 22:24 UTC 版)
「疾患修飾性抗リウマチ薬」の記事における「代替薬剤」の解説
DMARDsによる治療が失敗した場合、制御されていない自己免疫疾患を安定させるために、シクロホスファミドやステロイドのパルス療法がしばしば実施される。重度の自己免疫疾患でシクロホスファミド療法が奏効しなかった症例を対象にした、骨髄移植の臨床試験も行われている。更に、DMARDsが無効な場合、NICEガイダンスでは、腫瘍壊死因子(TNF)阻害剤のトシリズマブ等を使用することが出来る。 DMARDsの併用は、併用する各薬剤を単独で投与する場合よりも少量で済む為、副作用のリスクを軽減出来るので、しばしば実施される。 多くの患者は、NSAIDと少なくとも1種類のDMARDを投与し、時には低用量の経口グルココルチコイドを併用する。疾患の寛解が認められれば、通常のNSAIDsやグルココルチコイドによる治療は不要となり得る。DMARDは関節炎の制御に有用であるが、疾患を治癒させるものではない。その為、DMARDで寛解や最適な制御が得られた場合は、薬剤を維持量に減量して継続することが多い。DMARDを中止すると、疾患が再燃したり、リバウンドフレア(急激な増悪)を起こす可能性があり、投薬再開時に疾患のコントロールが再び確立される保証はない。
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