代替規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/16 00:51 UTC 版)
「Low voltage differential signaling」の記事における「代替規格」の解説
2010年現在のLVDS技術の採用製品でも、最上位の高画質大画面TVなどでは液晶ディスプレイでの画像処理LSIとタイミング・コントローラICとの間にデータ線だけで96本、48対もの配線が必要になっており、配線数がこれほど多いとICとケーブルのコストや機器スペースの自由度が制限され、クロックとデータのスキューやEMIの放射対策などによって、基板設計が難しくなるといった問題が生じる。LVDSを採用している各社は、これらの問題を回避するために、次世代の技術を模索している。いずれもクロック信号をデータ線に重畳してスキュー問題を回避している。 eDP iDP V-by-One HS FPD-Link II Advanced PPmL 主にノートパソコン用のLVDS代替規格としてVESAではeDPを標準化した。波形等化がオプションで規定され、HDCPによる著作権保護機能も備える。2009年に米インテル社は、2013年にはノートパソコンを含む携帯端末の80%にeDPが採用されると予想した。 主にテレビ向けのLVDS代替規格に、iDPとV-by-One HSがある。iDPは2010年第2四半期にVESAで標準規格化される予定とされる。V-by-One HSは日本のザインエレクトロニクス社が主導しており、サムスン電子がテレビの配線技術に採用する予定だとされる。ディスプレイ一般のLVDS代替規格として米ナショナル セミコンダクター社が開発したFPD-Link IIもある。 LVDSと新技術の比較 名称 LVDS eDP iDP V-by-One HS FPD-Link II Advanced PPmL 信号線1対当たりのデータ伝送速度 最大1.05Gビット/秒前後(可変) 2.7Gビット/秒、又は1.62Gビット/秒(固定) 3.24Gビット/秒(固定) 最大3.75Gビット/秒(可変) 最大1.82Gビット/秒(可変) 最大2Gビット/秒(可変) 専用クロックの有無 あり なし なし なし なし なし 符号化方式 なし 8B/10B 8B/10B 8B/10B なし 4B/5B カップリング DC AC AC AC AC 不明 波形等化の規定 なし あり(オプション) 不明 なし(実質的に必要) なし 不明 著作権保護機能 なし HDCP なし なし なし 不明 ロイヤリティー なし なし なし なし 非公開 なし(計画中) 備考 米ナショナル セミコンダクター社のFlat Panel Display Link (FPD-Link) が元になっている 主にノートパソコンに向けた仕様 主にテレビに向けた仕様。STMicroelectronics社が開発した 日本のザインエレクトロニクス社が開発した 米ナショナル セミコンダクター社が開発した テレビに向けた仕様。NECエレクトロニクス社が開発した
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