2G
2Gとは、デジタル技術を採用した携帯電話における通信方式の呼び方のことである。
それまでの第一世代では、FDMAと呼ばれるアナログの通信方式が用いられていたが、周波数の利用効率の悪さから、これに変わる方式として登場した。
日本ではPDC方式が採用され、欧州などではGSM方式が普及した。TDMA方式を呼ばれる通信技術を用いており、音声データのデジタル化と、通信速度の向上が図られている。また、PHSも基本的には第二世代に属する。なお、米QUALCOMM社によって開発されたcdmaOne方式は、第三世代で用いられているCDMAの前段階の技術であることから、第2.5世代とも呼ばれる。
第2世代移動通信システム
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2012年9月) |
第2世代移動通信システム(だい2せだいいどうつうしんシステム、英語: 2nd Generation Mobile Communication System, 「2G」)とは、1993年に、第1世代移動通信システム (1G) の次に登場したデジタル方式の移動通信システムのこと。一般的に英語の"2nd Generation"から、「2G」(ツージー)などとも略される。デジタル方式の採用により、本システムを採用した携帯電話(PHS含む)は、電子メールやウェブ対応など高機能化した(cf. 携帯機器)。
主な方式
開発の経緯から、PHSを含める場合もある。
日本の状況
第2世代移動通信システムの基地局以外の設備については、航空機電話・新内航船舶電話とも共用していた[1][2]。
日本の周波数割り当て
NTTドコモグループ (当時) と日本移動通信・DDIセルラーグループへ割り当てられた、第1世代移動通信システム向け周波数帯(800MHz帯)を第2世代向けに転用し、その後の追加割当や、第2世代当時に新規参入したデジタルホン・ツーカー・デジタルツーカーの各グループ向けへ新規に割当およびドコモグループの逼迫対策バンドならびにシティフォン・シティオ向けに追加で1.5GHz帯がそれぞれ割当られている。このうち、KDDI/沖縄セルラー電話 (OCT) については、第3世代移動通信システム・CDMA2000(Band Class3、のちにEV-DOを含むCDMA2000 1xに移行)向けに転用し、同サービスが終了した2012年7月22日まで利用していた。
なお、前述のKDDI/OCTがCDMA2000・CDMA2000 1x・EV-DO向けに利用している帯域を含めた800MHz帯は2012年7月24日までに、1.5GHz帯は2010年3月31日までに全免許が失効となった。前者については、一部帯域を収束させた上で、既に一部帯域が再編後を見通した運用(ただし、完全運用は、再編前の割当が完全失効された後となる)がなされているが、後者は一旦すべて失効させた上で、2010年4月1日付で再度割当がなされている。再編後の割当については、第3世代移動通信システムを参照。
番号 | 上り(MHz) | 下り(MHz) | 帯域幅(MHz) | エリア | 用途 | キャリア | 停波日(免許期限切れ日) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 893 - 898 | 838 - 843 | 2×5 = 10 | 首都圏 | (テレターミナル→)FDD:PDC | 日本シティメディア→NTTドコモ | (現在は使用を終了) |
925 - 940 | 870 - 885 | 2×15 = 30 | 日本全国 | (NTT大容量方式→)FDD:PDC | NTTドコモグループ | (925 - 930・870 - 875は現在は使用を終了) 2012年3月31日停波(同年7月24日失効) | |
940 - 948 | 810 - 818 | 2×8 = 16 | 日本全国 | FDD:PDC | NTTドコモグループ | 2012年3月31日停波(同年7月24日失効) | |
956 - 957 | 826 - 827 | 2×1 = 2 | 日本全国 | FDD:PDC | NTTドコモグループ | (現在は使用を終了) | |
2 | 887 - 889 | 832 - 834 | 2×2 = 4 | 日本全国 | (マリネットホン→)FDD:PDC→cdmaOne(→CDMA2000→CDMA2000 1x/EV-DO) | IDO・DDIセルラーグループ(現・au) | (現在は使用を終了) |
898 - 901 | 843 - 846 | 2×3 = 6 | 日本全国 | (JTACS→)FDD:PDC→cdmaOne(→CDMA2000→CDMA2000 1x/EV-DO) | IDO・DDIセルラーグループ(現・au) | 2012年7月22日停波(同年7月24日失効) | |
915 - 925 | 860 - 870 | 2×10 = 20 | 日本全国 | (HICAP/JTACS→)FDD:PDC→cdmaOne(→CDMA2000→CDMA2000 1x/EV-DO) | IDO・DDIセルラーグループ(現・au) | 2012年7月22日停波(同年7月24日失効) | |
3 | 1429 - 1439 | 1477 - 1487 | 2×10 = 20 | 東名阪 | FDD:PDC | ツーカーグループ | 2008年3月31日停波・失効 |
1429 - 1439 | 1477 - 1487 | 2×10 = 20 | 東名阪外 | FDD:PDC | デジタルツーカーグループ | 2010年3月31日停波・失効 | |
1439 - 1443 | 1487 - 1491 | 2×4 = 8 | 東名阪 | FDD:(シティフォン・シティオ向け)PDC | NTTドコモ・ドコモ東海・ドコモ関西 | 2008年6月30日停波(同年9月30日失効) | |
1443 - 1453 | 1491 - 1501 | 2×10 = 20 | 東名阪 | FDD:PDC | デジタルホングループ | 2010年3月31日停波・失効 | |
1465 - 1466.5 | 1513 - 1514.5 | 2×1.5 = 3 | 東名阪 | FDD:PDC | デジタルホングループ | 2010年3月31日停波・失効 | |
1465 - 1466.5 | 1513 - 1514.5 | 2×1.5 = 3 | 東名阪外 | FDD:PDC | デジタルツーカーグループ | 2010年3月31日停波・失効 | |
1466.5 - 1468 | 1514.5 - 1516 | 2×1.5 = 3 | 東名阪 | FDD:PDC(逼迫対策バンド) | NTTドコモ・ドコモ東海・ドコモ関西 | 2008年6月30日停波(同年9月30日失効) |
脚注
- ^ 「Techno Box 航空機電話方式」『NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナル Vol.1 No.2』 NTTドコモ、1993年10月
- ^ 「Techno Box 船舶電話方式」『NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナル Vol.1 No.3』 NTTドコモ、1994年1月
関連項目
2G
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 04:52 UTC 版)
2Gは1967年のCan-Amシリーズ用のマシン。2Eのアルミモノコックをベースにエンジンを7リッター化し、可動式ハイマウントウィングと3速セミATを装備した。2年目の1968年には吸気ボックスの設置、リアタイヤのワイド化に伴うオーバーフェンダーの追加、ウィング両端のサイズ延長などが行われた。
※この「2G」の解説は、「シャパラル・カーズ」の解説の一部です。
「2G」を含む「シャパラル・カーズ」の記事については、「シャパラル・カーズ」の概要を参照ください。
「2G」に関係したコラム
株式分析のゴールデンクロス、デッドクロスをエクセルで表示するには
株式分析のゴールデンクロス、デッドクロスをエクセルで表示する方法を紹介します。ゴールデンクロスとは、短期の株価移動平均線が、長期の株価移動平均線を下から上に突き抜けることです。また、デッドクロスとは、...
- >> 「2G」を含む用語の索引
- 2Gのページへのリンク