水質汚濁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 09:24 UTC 版)
水質汚染との違い
汚濁は、公共用水域、地下水などの自然環境の汚れを表現する場合に用いています。 汚染は、特定事業所・工場等から排出される排出水の汚れを表現する場合に用いています。 また、工場内の施設から流れ出す汚水等については、汚水、排水、廃液などと表現し、工場から公共用水域に排出する場合は、排出水と言うそうです。
海外の水質汚濁
有害物質による大規模な汚染災害が、過去に何件か起きている。現代では中国をはじめとする新興工業国での恒常的な水質汚濁激化が、国内外で健康被害を招く事例が急増している。
そのほか貧困や格差、紛争による社会基盤欠損が、人口の過密による生活排水汚染を放置し住民の健康を蝕んでいる事例は、アメリカからアフリカまで全世界で枚挙に暇がない。
ただし先進国であっても、主に経済的な動機により公共水域の水質悪化を軽視している事例が見られる。
- 1986年、スイスの化学薬品工場の火災により、大量の化学物質がライン川に流入し、ドイツなど下流の国々に大きな影響を与えた。
- 2005年、吉林省の化学工場爆発により、中ロ国境を流れるアムール川(黒龍江)にベンゼンが流出した。
- 1980年代、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の爆発により飛散した放射性物質により、広範囲なエリアが汚染された。
関連項目
- 水質汚染
- 環境基本法、水質汚濁防止法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律、瀬戸内海環境保全特別措置法、湖沼水質保全特別措置法
- 海洋汚染、地下水汚染、土壌汚染、底質、底質汚染、石油流出
- 水俣病、第二水俣病、イタイイタイ病、足尾鉱毒事件
- 環境基準
- 生物化学的酸素要求量 (BOD)、化学的酸素要求量 (COD)、浮遊物質 (SS)、溶存酸素量 (DO)、全リン (T-P)、全窒素 (T-N)、大腸菌群数
- 亜鉛、シアン、カドミウム、鉛、六価クロム、ヒ素、総水銀、アルキル水銀、揮発性有機塩素化合物、農薬類、ダイオキシン類
- 公害防止管理者、建築物環境衛生管理技術者
- 汚染者負担原則、無過失責任
- 排水設備、浄化槽、濁水処理機
- 太陽水殺菌
外部リンク
- 環境基準について(環境省)
- 水質汚濁防止法 - ウェイバックマシン(2001年2月18日アーカイブ分)
- 国土交通省発表 平成13年全国一級河川の水質現況
- ^ 熱汚染とは - コトバンク
- ^ 千曲川上流域における濁りの実態長野県
- ^ 赤土汚染とサンゴ礁(pdf)沖縄県衛生環境研究所
- ^ スキー場を集水域に持つ渓流に見られる窒素汚染応用生態工学 Vol.6 , No.1(2003)pp.45-50
- 1 水質汚濁とは
- 2 水質汚濁の概要
- 3 概要
- 4 法的規制
- 5 日本における水質汚濁
- 6 水質汚染との違い
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