ばたばた茶 ばたばた茶の概要

ばたばた茶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/18 01:47 UTC 版)

画像提供依頼:茶畑などの画像提供をお願いします。2017年7月

製法

7月に2番茶を摘んだ後に伸びた茶を9月に小枝をつけたまま摘む(現在は粗揉機を使用)。茶葉を蒸し(現在の製法は蒸製煎茶機械による)、揉んだあとに20 - 24日間発酵させる。茶温が60度に上がると切り返しを行う。煮汁かけは行わない。発酵が済むと、むしろに広げて3日ほど天日乾燥する。

生産

大石貞男によれば、おそらく昔は富山でも作られていたが、この地の気象条件が茶の栽培に適さず、福井県三方郡三方町(現若狭町)からの供給に頼るようになった[1]。しかし、福井県では1976年(昭和51年)に製造をやめたため、富山県射水郡小杉町(現射水市)の荻原氏が製法を伝授され、栽培・製造を復活させた[1][2]

飲用・風習

伝統的には五郎八茶碗という碗で点て[3]、塩を少しいれ茶筅で泡立てて飲む。2本の茶筅を用いるので、ぶつかり合う音からばたばた茶の名が起きたという。

富山県下新川郡朝日町の蛭谷地区では朝、昼の挨拶も「茶飲みにござい」という。

毎月27日の晩に「お待受」という茶会を催した。

近年[いつ?]までは地区に嫁が来ると親戚、隣近所に紅白の餅と黒茶1斤を配る風習があった[4]

外部リンク


  1. ^ a b 『大石貞男著作集1 日本茶業発達史』農山漁村文化協会、2004年。ISBN 4-540-03162-7 p.59-63
  2. ^ 松下智『日本茶の伝来』淡交社、1979年、pp.102-106
  3. ^ 日本茶の図鑑 日本茶業中央会 2014.6 ISBN 978-4-8399-4813-9 p.45
  4. ^ 『大石貞男著作集1 日本茶業発達史』農山漁村文化協会、2004年(初出は1983年)。ISBN 4-540-03162-7 p.60


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