ばち‐ゆび【×撥指】
ばち指
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/26 04:38 UTC 版)

ばち指(ばちゆび、撥指)は、上肢や下肢の指の先端が広くなり、爪の付け根が隆起し、凹みがなくなった状態を指す。肥厚した指は太鼓のバチ状を呈する。痛覚はないが、重大な疾患の症状として現れる事が多い。症状は、母指と示指から始まり他の指へ伝播する。
代表的疾患は肺癌、間質性肺炎など肺疾患、チアノーゼ性心疾患、肝硬変、感染性心内膜炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などがあり、先天的要因の場合は疾患の兆候ではない。
慢性気管支炎、肺気腫、気管支喘息など慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は、肺血管の損傷や動静脈シャントがなくばち指はみられない。喫煙歴のあるCOPD患者のばち指は肺癌が疑われる。
発症機序
諸説があり不明点が多い。血小板由来増殖因子 (platelet-derived growth factor : PDGF) や血管内皮細胞増殖因子 (vascular endthelial growth factor : VEGF) が肺で除去されず、ばち指を呈する説がある。肺癌で加療や切除により、ばち指も改善する事例がある[1]。
脚注
- ^ Ciment, Ari J.; Ciment, Larry (September 22, 2016). “Regression of Clubbing after Treatment of Lung Cancer”. The New England Journal of Medicine 375: 1171. doi:10.1056/NEJMicm1514977. http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1514977.
上気道 (上気道感染(英語版)含む 風邪) |
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胸膜腔(英語版)/ 縦隔 |
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その他/一般 |
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その他
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