ヒポクラテスの名をもつもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 06:19 UTC 版)
「ヒポクラテス」の記事における「ヒポクラテスの名をもつもの」の解説
病気の症状の中には、ヒポクラテスがその症状を最初に記した人物と信じられていることから、今日でもヒポクラテスの名を冠して呼ばれるものもある。ヒポクラテス顔貌とは、死、あるいは長期の病気、過度の排出(嘔吐、下痢、排尿など)、過度の飢餓によって生じた顔貌の変化のことであり、ヒポクラテス死相ともいう。指・爪の変形した状態であるばち指も、ヒポクラテスが肋膜および肺の炎症からばち指となることを指摘していることからヒポクラテス指と呼ばれる。ヒポクラテス振盪音とは、水気胸、膿気胸の位置を確認するとき聞こえる音である。肩関節脱臼や顎関節脱臼の整復法にはヒポクラテス法と呼ばれる方法もある。『ヒポクラテス全集』、『ヒポクラテスの誓い』もヒポクラテスの名を冠したものに含まれるであろう。 現代では、月のクレーターにヒポクラテス(en)と名付けられたクレーターがあり、ギリシャのコス島にはヒポクラテス博物館がある。『ハリー・ポッターシリーズ』には、アーサー・ウィーズリー氏の主治癒としてヒポクラテス・スメスウィックという人物も登場する。ニューヨーク大学 メディカルセンターには、「ヒポクラテス・プロジェクト」と呼ばれる、テクノロジーを活用して教育の充実を図るプログラムがあり、似た様な名前ではあるが、カーネギーメロン大学コンピューターサイエンススクールとシャディサイド・メディカルセンターによる「コンピューター補助による次世代手術ロボットの設計・開発」を目的としたプロジェクトが、HIgh PerfOrmance Computing for Robot-AssisTEd Surgery (手術を補助するロボットの為の高性能コンピュータ)の頭字語から「プロジェクト・ヒポクラテス」と名付けられている。またカナダとアメリカには、『ヒポクラテスの誓い』を時代を超えた不変不可侵の原則として原本のままの形で規範とする医師らによる団体「カナダ・ヒポクラティック・レジストリ」と「アメリカ・ヒポクラティック・レジストリ」がある。
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