地元名産品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 02:27 UTC 版)
ばたばた茶 - 日本では珍しい発酵茶である黒茶を五郎八茶碗に注ぎ、二本合わせの茶筅を用いて茶を泡立てて飲む伝統的な風習(コーヒーでいうカプチーノの様に碗内表面を泡立たせる)が朝日町蛭谷地区を中心にある。仏事、寄り合い時などを中心としてばたばた茶の喫茶が催されるが、泡立てに塩を混ぜる場合があり、さらには漬物を併せて食する場合もあることから、珍しい喫茶の形態が見られる。同地区には「バタバタ茶伝承館」があり、古くから伝わるばたばた茶の伝承・普及促進、交流の場の創出、地域の振興が図られている。 たら汁 - 地元の漁師料理がルーツとされる郷土食。スケトウダラをぶつ切りにし、鱗、尾を除く頭部から胴体までの全身を鍋に入れて味噌で煮込み、生じるアクを取り除いてから食する。身が淡泊な味わいである一方、キモ(肝臓)の部分は深みのある、濃厚でまろやかな味わいがある。特に冬季は白子(精巣)と真子(卵巣)が成熟していることから旨味が濃厚となり、また、体が温まりやすい。ネギの他にゴボウも入れて食することもあり、ネギの香味とゴボウの素朴で繊維質な味わいが、タラと味噌の混和した味の風味を引き締めて、芳醇な旨味を際立たせる。現在の日本海のスケトウダラは、過去に比べ漁獲量が激減していることから、地元以外の北海道などからのスケトウダラを用いる場合が多い。国道8号沿いの宮崎・境地区のドライブインや民宿などで食事することができる。朝日町の小中学校では「たら汁給食」として各校年一回、地元漁協と町の協力の下、漁協女性部の調理により大鍋で作るたら汁の振る舞いが催されており、漁業者、学校関係者、児童生徒との交流の中、郷土食の味と文化の継承が図られている。
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