地元公共放送局との関係
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「マルクス・ゼーダー」の記事における「地元公共放送局との関係」の解説
2012年10月26日、ゼーダーの広報担当ウルリケ・シュトラウスが地元の公共放送局バイエルン放送のニュース解説原稿を放送前に電話で抗議したことが明らかになった。ニュース解説原稿に、バイエルン州環境相であったゼーダーを批判する内容が含まれていると判断したための抗議であった。広報担当シュトラウスによると、その抗議電話はゼーダーの了解を取らずにおこなわれた。そのニュース解説は放送されなかった。しかしながら、バイエルン放送は政治介入を否定した。 2012年11月3日、ゼーダーがキリスト教社会同盟(CSU)幹事長在任中の2003年から2007年まで第2ドイツテレビ(ZDF)の報道番組に影響力を行使しようと何度も試みていたという記事がシュピーゲル・オンラインに掲載された。第2ドイツテレビ(ZDF)理事会のメンバーでもあったゼーダーが第2ドイツテレビ(ZDF)会長のマルクス・シェヒターを呼び出し、第2ドイツテレビ(ZDF)の朝のニュースショーと政治トーク番組の出演者リストに介入しようとしたと指摘された。 2015年1月20日、バイエルン放送編成局は人気のある地元制作ドラマにゼーダーをゲスト出演させた。そのドラマで、オーバーバイエルン南部のドラマ上想定している女性市長に向けて、バイエルン州政府と財務省の働きをゼーダーは紹介した。ゼーダーのこのドラマ出演によって、バイエルン放送はバイエルン・ジャーナリスト連盟から批判された。これに対して放送局会長は「公共放送として有るまじき政治的濫用は全くなく、バイエルン放送は政治権力から遠く離れていた」と言明した。放送局ディレクターのベッテイーナ・ライツがバイエルン放送の立場を説明した。このドラマの脚本家チームは長い間このドラマシリーズに現役政治家を登場させることで架空の舞台にリアリティを持たせようとしていた。その結果、ゼーダーとの出演交渉がおこなわれ、ゲストとしてドラマ台本に記載されたとの事情を明らかにした。この経緯はバイエルン放送と多くのメディア内部において、大臣所属政党との放送局との近さに関する議論になった。 バイエルン放送顧問弁護士のアルブレヒト・ヘッセはバイエルン放送理事会において、ゼーダーのドラマ出演において放送綱領からの逸脱があったことを認めた。その後、バイエルン放送会長ウルリヒ・ヴィルヘルムはこのドラマシリーズに政治家を今後出演させないことを明らかにした。
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