TopGear・スペシャル
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「トップ・ギア」の記事における「TopGear・スペシャル」の解説
スペシャル企画として放送される特番。プレゼンター3人がイギリス国外に行き、本放送同様のチャレンジに挑戦する。スペシャル版では放送時間全てをその企画に当てる。基本的に激安シリーズ同様プレゼンター3人が予算内で車を買い、指定された場所へ車で向かう道中で、プロデューサーから与えられるチャレンジに挑むというのが基本の流れである。この企画では一般の観光客が足を踏み入れることがない、治安の悪い区域や荒れた道路をあえて通行したり、現地のゲテモノ料理などを味見することが多い。 スペシャル企画の一覧を表示するには右の [表示] をクリックしてください。 アメリカスペシャル(Top Gear: US Special) Series 9 Episode 3で放送。アメリカ南部をマイアミからニューオーリンズまで、1000ドルで購入した中古車で移動し、その道中でチャレンジに挑戦する。なお、最後のチャレンジはニューオーリンズで乗ってきた車を売却し、その査定額を競うものだったが、当時のニューオーリンズはハリケーン・カトリーナによる深刻な被害から復旧が完了していない状況だったため、急遽チャレンジ内容が変更されている。また、アメリカ南部では一般的に受け入れられていない思想を車にペイントするチャレンジでは、反発した地元住民から投石を受け、一時撮影が困難になるというアクシデントが起きた。これを受け番組の最後にジェレミーは「アメリカには行くな!(Don't go to America!)」と言っている。 この回のスタッフロールはアメリカ人風の名前が付いており、ジェレミーが「Cletus Clarkson」、リチャードが「Earl Hammond Jr.」、ジェームズが「Ellie May May」、スティグが「Roscoe P. Stig」、その他のスタッフは「Billy Bob ○○」となっている。 使用車はジェレミーがシボレー・カマロ、ジェームズがキャデラック・ブロアム、リチャードがダッジ・ラム。 北極スペシャル(Top Gear: Polar Special) Series 9と10の間に放送された特番。3人が北極へ行き、カナダのレゾリュートからジェレミーとジェームズはハイラックス改造車、リチャードは冒険家のマティー・マクネアと共に犬ぞりで北磁極を目指すというもの。トップ・ギアでは初のHD画質で放送されたエピソード。この企画でジェレミーとジェームズは、市販車で北磁極への初到達を達成した人間となった。なお、この企画はトヨタ自動車協賛企画となっており、「Hilux Arctic Challenge」としてトヨタ英国法人がPRしている。この回のエンディングスタッフロールは、イギリスの冒険家であるラノフ・ファインズにちなみ、すべて「SIR RANULPH ○○」と表記される。 ボツワナ・スペシャル(Top Gear: Botswana Special) Series 10 Episode 4で放送された。3人がボツワナとジンバブエの国境から、ナミビアとの国境までを中古2WD車で移動する。マカディカディ塩湖を車で渡り、カラハリ砂漠を越え、オカバンゴ・デルタを渡るというルートで、道中でプロデューサーから与えられるさまざまなチャレンジに挑戦する。この回のエンディングスタッフロールは、ケープタウン大司教デズモンド・ムピロ・ツツにちなんで、「ARCHBISHOP DESMOND ○○」となっている。 使用車はジェレミーがランチア・ベータ クーペ、ジェームズがメルセデス・ベンツ・230E、リチャードが1963年式オペル・カデット。 ベトナム・スペシャル(Top Gear: Vietnam Special) Series 12 Episode 8で放送。ベトナムで1500万ドンを番組から支給された3人が、各自車を買い、ベトナムの南北縦断に挑戦する。サイゴン(現:ホーチミン)からハロンまで8日で移動するという企画。所持金が1500万ドンと聞かされてテンションの上がる3人だったが、そのレート(当時のレートでおよそ1000ドル)を知った瞬間にがっかりしており、3人ともバイクを購入している。また、DVDには未公開シーンが収録されており、車を買いに行った際の一コマやスティグの「共産主義者のいとこ」登場シーンが収録されている。このスペシャルのエンディングスタッフロールは皆「Francis Ford ○○」(「地獄の黙示録」監督のフランシス・フォード・コッポラにちなむ)。 使用車はジェレミーがベスパ、ジェームズがホンダ・スーパーカブ、リチャードがモトベロ・ミンスク。 ボリビア・スペシャル(Top Gear: Bolivia Special) Series 14 Episode 6で放送。ボリビアのウェブサイトで中古の四輪駆動車を買った3人がジャングルを抜け、ユンガスの道を通り、アタカマ砂漠を越えてチリの太平洋岸を目指すというもの。ボツワナスペシャル以上に過酷なチャレンジで、3人が高山病に悩まされ、ルート変更を余儀なくされるといった展開もある。このスペシャルは、エンディングスタッフロールの変更がない。 使用車はジェレミーがランドローバー・レンジローバークラシック、ジェームズがスズキ・ジムニー、リチャードがトヨタ・ランドクルーザーだが、どれもボリビアのサイトで購入したという型落ちの中古車で、レンジローバー以外は最初から故障しているという有様だった。 トップ・ギアの三賢者(Top Gear The Three Wise Man Special) クリスマスシーズンの放送に合わせ、東方の三博士と同じイラクからベツレヘムまでのルートを、2シーターのオープンカー(予算は3500ユーロ)で旅する途中、三博士の贈り物である乳香、没薬、黄金を調達するという企画。 ジェームズは撮影の途中で頭を強打し、一時的に現地の病院に入院したが撮影に復帰した。その後ジェレミーに「キリストの奇跡でケガが治った」などケガをネタにされている。 この回のエンディングスタッフロールは、各自の出身地がキリスト教の聖人のように、出身地と共に表記される(ジェレミーの場合、「JEREMY OF DONCASTER」)。 使用車はジェレミーがマツダ・MX-5、ジェームズがBMW・Z3、リチャードがフィアット・バルケッタ。 インド・スペシャル(Top Gear: India Special) 2011年の年末スペシャルとして放送。人口10億人という非常に大きな輸出市場を持つインドだが、イギリスは他のヨーロッパ諸国に比べてインドへの輸出が盛んではない。それを問題視した3人が、キャメロン首相の「インドへは行くな」の念押しも無視し、イギリス製中古車でインドのムンバイからヒマラヤ山脈までを旅しながら、貿易大使としてイギリス製品のアピールをして回るという企画。列車に貼りつけたイギリスをアピールする横断幕が車両切り離しの際にちぎれ、悪口や性的なメッセージに変わってしまったり、拡声器で「イギリスが帰って参りました」と植民地時代を想起させるメッセージをがなり立てたりと、かなりきわどい場面も見受けられた。 使用車はジェレミーがジャガー・XJS、ジェームズがロールスロイス・シルヴァーシャドウ、リチャードがミニ・クーパー スポーツ。 アフリカ・スペシャル(Top Gear: Africa Special) Series 19 Episode 6-7, 2013年3月に放送。それぞれ1500ポンドで購入した中古のステーションワゴンでナイル川の源流を探すため、アフリカの奥地を目指すという企画。酷いぬかるみの山道や、先の尖った小石だらけの為、タイヤのパンクに苦しめられる「車殺しの道」に3人は悪戦苦闘。英国・スコットランド出身の探検家デイヴィッド・リヴィングストンへの敬意がエンド・クレジットでも伺える回となった。 また、スペシャルの例に漏れず代車としてフォード・スコーピオが用意されていたが、番組スタッフの不手際で川を渡るために3人が作った簡易のイカダに乗せ損ねてしまい、そのまま川底に沈没してしまうというハプニングもあった。 使用車はジェレミーがBMW・528i、ジェームズがボルボ・850、リチャードがスバル・インプレッサWRX。 ビルマ・スペシャル(Top Gear: Burma Special) Series 21 Episode 6-7, 2014年3月に放送。中古のトラックでミャンマーの旧首都ヤンゴンから隣国タイのクウェー川まで橋を架けに行く企画。最初は道を間違えたため、山道を使い正規ルートに戻った。その後、不潔な宿の経験から車中泊ができるようトラックを改造し、道中の現首都ネピドーの道路ではドラッグレースを行う。 エンドクレジットでは映画戦場にかける橋の主演アレック・ギネスに敬意を示し、全員の名前がサー・アレック・○○(Sir Alec ○○)という形式に置き換えられている。 使用車はジェレミーがいすゞ・TXダンプトラック、ジェームズが日野・デーキャブレンジャーレッカー車、リチャードがいすゞ・TXファームトラック。 パタゴニア・スペシャル(Top Gear: Patagonia Special) Series 22直前 (2 Episodes), 2014年12月に放送。
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