ꬶとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > の意味・解説 

G

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 18:12 UTC 版)

Gg Gg
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz
  • 各行左側のAEIOUは母音である。

Gは、ラテン文字アルファベット)の7番目の文字。小文字は g 。元来はギリシャ文字Γ(ガンマ)に由来し、キリル文字Гに相当する。

紀元前3世紀頃のラテン語で、ギリシャ文字Γ(ガンマ)に由来するCの字形に手を加えヒゲを付けて新たに作られた文字であり、無声 /k/、有声 /g/ の区別を付ける後者の文字として作られた。アルファベット順の位置は、古ラテン語までのΖ(ゼータ、今日のラテン文字のZ)の位置に置き換えた。

字形

小文字gの2つの字形
筆記体
ジュッターリーン体

大文字は、本来は、Cの右下の終端から真下にデセンダー(ベースラインの下)までステム(縦棒)を伸ばして左下へ払った字形である。なお、「I」から「J」を作ったのも同じ字形変化である。

近代にはステムは短くなり、ベースラインにも達しないようになった。また、Cの最後から下におろすのではなく、円弧の最後の部分と一体化することも多い。

ステムの上端にはセリフ(Iの上端などにある短く細い横棒)がある。サンセリフでは通常セリフは表さないが、Gに関してはステムのセリフを強調し、エジプシャン(セリフをステムと同じ太さで、つまり「I」を「エ」のように書くフォント)のように表現する。この場合、ステム自体は省略し、セリフの横棒だけを書くことも多い。

フラクトゥールでは」のグリフの内、左の字体ではなく右の字体を使わなければならないため、Unicodeでは通常の小文字「g」とは別の文字コード(U+0261)を当てた文字「ɡ」を使う。またスモールキャピタル[ɢ](U+0262)は有声口蓋垂破裂音を表す。なお、「ɡ」と「ɢ」の右上に曲がりを付けた[ɠ](U+0260)は軟口蓋入破音を、[ʛ](U+029B)は口蓋垂入破音を表す。

  • ロマンス語では、前舌母音である e, i (, y) の直前で口蓋化し「柔らかい g」になる。
    • フランス語、ポルトガル語では「柔らかい g」を有声後部歯茎摩擦音 [ʒ](IPA) = [Z](X-SAMPA) で発音する。前舌母音の直前の [ɡ] は gu- と綴る。
    • イタリア語、ルーマニア語、教会ラテン語では有声後部歯茎破擦音 [d͡ʒ](IPA) = [dZ](X-SAMPA) で発音する。[ɡ] は gh- と綴る。
    • スペイン語では無声軟口蓋摩擦音 [x] で発音する。[ɡ] は gu- と綴る。
    • 英語はロマンス語ではないが、古フランス語やラテン語からの借用語が多く、ロマンス語と同様に前舌母音の直前の g が口蓋化し、 [d͡ʒ] と発音される(例: gentle [d͡ʒɛntl], genius [d͡ʒiːnɪəs])。英語における「前舌母音の直前」とは発音ではなく綴りが基準である(例: giant [d͡ʒaɪənt])。[ɡ] は gu- と綴る(例: guide [ɡaɪd])。ただし、古ノルド語からの借用語には例外もある(例: get [ɡɛt], give [ɡɪv])。
  • ドイツ語では語末や無声子音の前で無声化し [k] となる。ただし、語尾の -ig の g は標準ドイツ語ならこの g を無声硬口蓋摩擦音 [ç](IPA) = [C](X-SAMPA) で発音する。 (例:Tag, Dialog, (fünfund-)dreißig)
  • スウェーデン語では「柔らかい g」は硬口蓋接近音 [j]で発音する。また、語末の -rg/-lgも [-rj] 、 [-lj] となる。
  • フランス語では、語末のgを黙字化する。ただし、母音で始まる単語が後続する場合、リエゾンして[ɡ]を発音する。
  • スペイン語、ポルトガル語では、母音間で「固い g」が摩擦音化し、有声軟口蓋摩擦音 [ɣ] になる。
  • オランダ語では有声軟口蓋摩擦音 [ɣ], 有声硬口蓋摩擦音 [ʝ] を表す。
  • ベトナム語ではフランス語の綴りの影響を受けているため、母音字 i、ê、e の前では有声後部歯茎摩擦音 [ʒ]を、他の母音の前では有声軟口蓋摩擦音 [ɣ] を表す。
  • 非ラテン文字圏の言語をローマ字表記する場合でも、一般的に[ɡ]やその近似音に使われる。eやi,yが後続する場合であってもgのままで、guとはしないことが多い。有声無声の区別が無いが有気無気の区別がある言語の場合、方式によっては無気音の方に割り当てられ、その場合無声で[k]と発音されることもある。
  • チワン語でも音節頭では中国語と同様に無気無声軟口蓋破裂音 [k] を表すが、音節末では中促調を持つ軟口蓋内破音 [k̚] を表す。
  • マレー語では音節頭では有声軟口蓋破裂音[g] を表すが、音節末での実際の発音は軟口蓋内破音 [k̚] である。
  • 多くの言語で、ng と綴ると軟口蓋鼻音 [ŋ] を表すが、/g/とは別の音素である例が多い。
  • G の意味

    大文字G

    学術的な記号・単位

    その他の記号

    商品名

    架空のもの

    小文字g

    符号位置

    大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
    G U+0047 1-3-39 G
    G
    g U+0067 1-3-71 g
    g
    U+FF27 1-3-39 G
    G
    U+FF47 1-3-71 g
    g
    全角
    U+24BC Ⓖ
    Ⓖ
    U+24D6 1-12-37 ⓖ
    ⓖ
    丸囲み
    🄖 U+1F116 🄖
    🄖
    U+24A2 ⒢
    ⒢
    括弧付き
    U+1D33 ᴳ
    ᴳ
    U+1D4D ᵍ
    ᵍ
    上付き文字
    𝐆 U+1D406 𝐆
    𝐆
    𝐠 U+1D420 𝐠
    𝐠
    太字
    𝐺 U+1D43A 𝐺
    𝐺
    𝑔 U+1D454 𝑔
    𝑔
    イタリック体
    𝑮 U+1D46E 𝑮
    𝑮
    𝒈 U+1D488 𝒈
    𝒈
    イタリック体太字
    𝒢 U+1D4A2 𝒢
    𝒢
    U+210A ℊ
    ℊ
    筆記体
    𝓖 U+1D4D6 𝓖
    𝓖
    𝓰 U+1D4F0 𝓰
    𝓰
    筆記体太字
    𝔊 U+1D50A 𝔊
    𝔊
    𝔤 U+1D524 𝔤
    𝔤
    フラクトゥール
    𝔾 U+1D53E 𝔾
    𝔾
    𝕘 U+1D558 𝕘
    𝕘
    黒板太字
    𝕲 U+1D572 𝕲
    𝕲
    𝖌 U+1D58C 𝖌
    𝖌
    フラクトゥール太字
    𝖦 U+1D5A6 𝖦
    𝖦
    𝗀 U+1D5C0 𝗀
    𝗀
    サンセリフ
    𝗚 U+1D5DA 𝗚
    𝗚
    𝗴 U+1D5F4 𝗴
    𝗴
    サンセリフ太字
    𝘎 U+1D60E 𝘎
    𝘎
    𝘨 U+1D628 𝘨
    𝘨
    サンセリフイタリック
    𝙂 U+1D642 𝙂
    𝙂
    𝙜 U+1D65C 𝙜
    𝙜
    サンセリフイタリック太字
    𝙶 U+1D676 𝙶
    𝙶
    𝚐 U+1D690 𝚐
    𝚐
    等幅フォント
    記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
    ɡ U+0261 ɡ
    ɡ
    LATIN SMALL LETTER SCRIPT G
    ɢ U+0262 ɢ
    ɢ
    LATIN LETTER SMALL CAPITAL G
    🄶 U+1F136 🄶
    🄶
    SQUARED LATIN CAPITAL LETTER G
    🅖 U+1F156 🅖
    🅖
    NEGATIVE CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER G
    🅶 U+1F176 🅶
    🅶
    NEGATIVE SQUARED LATIN CAPITAL LETTER G

    他の表現法

    関連項目




    英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
    英語⇒日本語日本語⇒英語
      

    辞書ショートカット

    すべての辞書の索引

    「ꬶ」の関連用語

    ꬶのお隣キーワード
    検索ランキング

       

    英語⇒日本語
    日本語⇒英語
       



    ꬶのページの著作権
    Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

       
    ウィキペディアウィキペディア
    All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
    この記事は、ウィキペディアのG (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

    ©2025 GRAS Group, Inc.RSS