陸軍超能特務部隊
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「絶対可憐チルドレンの登場人物」の記事における「陸軍超能特務部隊」の解説
早乙女 英治(さおとめ えいじ) 声 - 四宮豪(『チルドレン』アニメ版) / 森功至(THE UNLIMITED) バベルの前身である『大日本帝国陸軍特務超能部隊』の隊長であったノーマルの軍人で、不二子や兵部の上官でもあった人物。階級は大尉(後に大佐まで昇格)。1938年に部隊を結成、同時に兵部と不二子を勧誘する。優秀な指揮官として兵部らに信頼されていた。しかし、大戦末期、回収した伊八号の脳を使い、日本の敗戦と復興そして兵部がエスパーを率いて世界を破滅させる未来を知ると、兵部を占領軍に知られる前に抹殺しようとし、返り討ちにされる。 『THE UNLIMITED』では戦後も存命であり、一命を取りとめ終戦直後にGHQの手引きによって合衆国に渡りUSEI(合衆国ESP捜査局)創設に関わる。アンディ・ヒノミヤをスパイとして送り込み伊-八号の脳とユウギリを奪取しノーマン市長暗殺を実行しようとするも失敗、その後兵部によって全ての記憶を消される。 宇津美 清司郎(うつみ せいしろう) 声 - 坪井智浩 紙と文字を操る合成能力者。伍長。兵部や不二子のかつての同僚で故人。戦時中は情報分析と暗号解読のプロとして活動していた。温和な性格で女性と間違えられるほど髪が長い。 大戦末期に他の仲間達と共に謀殺されるが、生前に書いた日記などに残された残留思念は未だ健在で、パンドラではうち一冊を澪など未就学の子供達の教育に利用している。また、旧蕾見男爵邸には軍部に対する不満などの日頃の鬱憤(危険に身を投じる不二子や兵部への心配事も含む)が綴られた日記が隠されており、こちらは日記の内容を反映したやや凶暴な性格になっている。 志賀 忠士(しが ただし) 声 - 小松史法 電気制御と念動能力を併せ持つ複合能力者。曹長。落ち着いた物腰の好青年。電気刺激による傷の治療もこなし、主将としてのまとめ役も担っていた。 本編で描かれたゴーストラリア北東のネオブリテン島付近の海で行われたコメリカ軍の機動部隊との戦いでは、早乙女英治隊長の考案した攻撃機への空中給油作戦を実行に移したり、敵の戦闘機を奪って利用するなどの活躍を見せたが、コメリカ側の戦闘機パイロットの不意打ちを食らい、陸軍超能特務部隊における最初の戦死者となった。 その後行われた彼の葬儀は、兵部京介の主張により家族葬という形で行われた。なお、このときに自分の喪服を持っていなかった兵部は夏見からもらった学ランを着用して式に参列している。 菊池 カンジ(きくち カンジ) 声 - 里卓哉(THE UNLIMITED) 発火能力者。上等兵。筋骨隆々のゴツイ大男ながら、愛嬌のある性格・顔立ちをしている。 芥 リュウ(あくた リュウ) 声 - 小山剛志 瞬間移動能力者。上等兵。細身の長身にサングラスをかけていて、言葉はどもりがち。 名前は小説家の芥川龍之介に由来。 夏見 イワオ(なつみ イワオ) 声 - 金光宣明(THE UNLIMITED) 伊賀忍者の末裔で、精神感応・幻視能力者。伍長。敵に幻覚を見せる(心に直接幻影を送り込む)ことを得意とする。性格は軽い。 宿木 明夫(やどりぎ あきお) 声 - 箭内仁 明の先祖。伍長。宿木家伝来の能力で、精神感応の変形発動によって他個体に意識を乗り移し、自由に操ることができる。 犬神 初(いぬがみ はじめ) 声 - 峯暢也 初音の先祖。上等兵。犬神家伝来の能力で、念力、催眠、遠隔透視、予知を組み合わせ、自らの体および身体能力を狼に変身させる。 伊-八号(い-はちごう) 声 - 江口拓也 高超度の予知能力を持つイルカ。コメリカ出身で、偶然予知能力を与えた研究者達からは「ラプラスのイルカ」と呼称されていた。兵部がまだ幼い頃、同じくエスパーである伊-七号(脱走中にコメリカ軍の追撃を受け死亡)、九号と共にコメリカから脱走し日本に亡命しており、戦死後もその脳は陸軍超能特務部隊に回収されたが、兵部が持ち去り、現在ではパンドラが保護、利用している。 人間の予知能力者と違って、観測者効果さえもフィードバックさせた高度な予知が可能であったのだが、九号からは遠い未来よりも身近な仲間を守るべきだと反対されていた。そして、自らの予知能力が原因で、観測した未来を確定事項にしてしまい、それを知らされた者が改変させる為の可能性を模索しようとしない負のパラドックスも生み出してしまう事になり、結果的に自身の予知を見てしまった早乙女が、兵部を裏切って殺そうとする事態にも繋がってしまっている。これ以上負のパラドックスを生み出さない為にも、八号自身も予知を覗かれるのを拒んでいたのだが、既に予知を見てしまった兵部や不二子、フェザー等は知らずにはいられない状態となり、現在までに至っている。 兵部と出会う前から、後に起こる出来事(日本の敗戦、超能特務部隊の全滅、兵部の未来、薫がエスパーの女王となること)を予知していた。また、自身の予知によって、兵部は皆本や薫の事を事前に知っていたが、現在における数々の行動の結果、元々の予知から少しずつ変化し始めていることが示唆されている。 中学生篇の終盤、未来が改変されたかどうかを見定めようとした兵部とフェザーによって、自身の脳がB.A.B.E.L.のスーパーコンピューターと予知システムに接続された結果、脳の残骸を依代にした『遺言』が出現。自らの予知能力によって、白紙であったはずの未来を汚してしまった事を強く後悔し、白紙に戻す為に邪魔な存在としてフェザーに攻撃を仕掛けるが、それを庇った兵部に阻まれる。しかし、本当に望んでいたのは、確定された未来を生み出してしまう自分自身を破壊させる事にあり、最後はフェザーを兵部に託し、完全に機能を停止した。 『THE UNLIMITED』では、バンドラの拠点であるクルーザー、カタストロフィ号(クイーン・オブ・カタストロフィ)の頭脳となっており、乗組員達の念波をひとつにまとめることで空中移動や空間移送など船のさまざまな機能を司っている。 伊-九号(い-きゅうごう) 詳細は「B.A.B.E.L.#その他」を参照 蕾見 不二子(つぼみ ふじこ) 詳細は「B.A.B.E.L.#B.A.B.E.L.本部」を参照 兵部 京介(ひょうぶ きょうすけ) 詳細は「#P.A.N.D.R.A」を参照
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