陸軍軍服の種類とは? わかりやすく解説

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陸軍軍服の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:37 UTC 版)

軍服 (イギリス)」の記事における「陸軍軍服の種類」の解説

英国陸軍服装規定1950年代整理され15種類分類された。現在では14種類定められている。 Full Dress 19世紀半ば採用されデザイン原型とし、20世紀初頭までに数回の小改正があったが、それ以降ほとんど変わっていない。軍装常装戦闘服等に分化する以前からの軍服である。現在では王室騎兵隊(Household Cavalry)、近衛師団Guard Division)、王立騎馬砲兵Royal Horse Artillery)の将兵及び各連隊軍楽隊のみが公式な儀式の際着用する。但し、王立戦車連隊のように20世紀以降新設され連隊には制定されておらず、軍楽隊No.1 dress着用する。 色や形は連隊によって異なる。例えば、近衛歩兵連隊は服と袖のボタン数及び配列帽子羽根飾り連隊毎に異なり連隊識別ポイントになっている王立騎馬砲兵連隊には乗せた馬車を引く任務があるため、国葬の際にその華麗な正装を見ることが出来る。 乗馬正装ライフガーズ。 トゥルーピング・ザ・カラーのライフガーズ連隊軍楽隊 正装外套着用したライフガーズ。 トゥルーピング・ザ・カラーのブルーズ・アンド・ロイヤルズ連隊 ブルーズ・アンド・ロイヤルズ連隊軍楽隊長 正装外套着用したブルーズ・アンド・ロイヤルズ連隊 近衛歩兵連隊軍楽隊連隊毎に帽子飾り羽異なる。 ドラム隊長先導されるグレナディアガーズ軍楽隊 スコッツガーズ軍楽隊後方にウェルシュガーズドラム隊が続いている。 ウェルシュガーズドラム隊。 バッキンガム宮殿衛兵交代式における正装グレナディアガーズ正装外套着用したグレナディアガーズコールドストリームガーズ連隊長代理下馬正装ライフガード連隊コールドストリームガーズ連隊の上下士官 正装王立騎馬砲兵Royal Horse Artillery正装外套着用した王立騎馬砲兵 一般歩兵連隊(プリンセス・オブ・ウェールズ・ロイヤル連隊)のドラム隊に先導される軍楽隊。 プリンセス・オブ・ウェールズ・ロイヤル連隊軍楽隊ドラム手と肩の部分異なり、かつての一般歩兵正装とほぼ同じである。 一般歩兵連隊ドラム隊(デューク・オブ・ウエリントン連隊(Duke of Wellington's Regiment)) ロイヤル・ウェールズ連隊(Royal Regiment of Wales)のゴートメジャー No.1 dress 20世紀初頭から内地警備用のパトロールドレスとして使用され服装で、1950年代準正装として採用された。雨蓋のある胸ポケット付いた立襟チュニック基本となっているが、将官ダブルフロックコートである。色はライフル連隊上下濃緑色である以外は基本的に紺色で、スコットランド連隊一部タータンチェックキルト軽騎兵は赤のズボン着用するFull Dress着用しない将兵最上級正装としても使用する。そのため、勲章記章持っている将兵は、略綬の上正規勲章類を装着できるようにしている。 士官学校行事における各種No.1 dress後方陸軍士官候補生馬上スコットランド連隊将校手前の左2人陸軍将官で、その後に従っている2人副官砲兵士官海軍士官海軍士官Blue No 1A Dress着用ヨークシャー連隊(Yorkshire Regiment)のカーネル・イン・チーフ(Colonel-in-Chief)ヨーク公・アンドルー王子連隊長(少将)、ノース・ヨークシャー州知事及び陸軍大将 No.1 dress のウースターシャー・アンド・シャーウッド・フォレスターズ(Worcestershire and Sherwood Foresters) デューク・オブ・ウエリントン連隊連隊長No.1 dress着用した陸軍少将 エディンバラ城警備するNo.1 dressロイヤル・スコットランド連隊(Royal Regiment of Scotland)兵士No.2 dress カーキ色背広型で、常温用の常装19世紀末海外での戦闘服として採用された。襟は立襟から折襟へと変化し第一次世界大戦頃には将校用は開襟背広になったが、下士官・兵第二次世界大戦まで折襟だった。第二次世界大戦期後述する常装戦闘服装兼用No.5 dress導入され一時廃止されていたが、現在では宮殿以外のパレード儀式でも使用される礼装として使われている。そのため、勲章記章持っている将兵は、略綬の上正規勲章類を装着できるようにしている。 No.2 dress行進するロイヤル・アングリアン連隊(Royal Anglian Regiment) No.2 dress着用した空挺部隊曹長No.2 dress着用した特殊部隊支援群兵士 No.2 dress No.3 dress 温暖地域用の正装。白の上下で、上着No.1 dress同様の雨蓋のある胸ポケット付いた立襟チュニックNo.4 dress 将校専用温暖地域背広制服No.2 dress同型だが、色は淡色となっている。 No.4 dress着用した陸軍大将 No.5 dress (Battledress/BD) 第二次世界大戦期イギリスおよびイギリス植民地ならびに英連邦王国諸国制定された、当時としては本格的な戦闘服であった常装としても用いられることを企図しており、一時No.2 dress をも代替し、戦後イギリス連邦諸国をはじめアルゼンチンベルギーなどの国外にも広まった。しかし、「万能」を謳っていながらも、実際にイギリス本土北欧南部過ごしやすい気候合わせていたため、南ヨーロッパのような日射量の多い温暖地および東南アジア太平洋諸島のような熱帯域や、あるいは朝鮮半島のような高地寒冷地には向かなかった。結局どのような環境においても中途半端なものとなってしまっており、1950年代経て1961年廃止された。これにより、No.2 dress常温域用の常装として復活するNo.5 dress (Desert combat dress) 1990年代初頭湾岸戦争期導入され現代的な迷彩服で、基本的にNo.9 dress砂漠地域用の迷彩施したのである欠番となっていたNo.5挿入されていた形式だが、2011年新型戦闘服導入に伴いNo.9 dress とともに廃止された。 No.6 dress ブッシュジャケット型で淡色の上着。ワイシャツ着用省かれる場合もある。温暖地域常装で、No.2 dress同様にパレード儀式でも使用されるNo.7 dress 温暖地域用の半袖シャツNo.8 dress 常温域用戦闘服湾岸戦争におけるスタッフォードシャー連隊(Staffordshire Regiment) アフガニスタンにおける高射砲兵(第12砲兵連隊(12th Regiment Royal Artillery)) 縮小前のデューク・オブ・ウエリントン連隊 ヨークシャー連隊第3大隊 デューク・オブ・ウエリントン(3rd Bn Yorkshire Regiment(Duke of Wellington's)) ヨークシャー連隊第2大隊 グリーン・ハワーズ(2nd Battalion Yorkshire Regiment(Green Howards))の軍曹 ヨークシャー連隊第2大隊 グリーン・ハワーズの中尉軍曹 アフガニスタンにおけるヨークシャー連隊第2大隊 グリーン・ハワーズ 地雷処理中の工兵 No.9 dress ジャングル向けのオーソドックス迷彩施され熱帯域戦闘服砂漠向けの迷彩戦闘服であるNo.5 dress (Desert combat dress) とともに2011年廃止された。 No.10 dress 常温域用メスドレスブラックタイ当の会食服。色は連隊毎に異なっており、連隊Full Dress概ね準じている。 No.11 dress 熱帯域メスドレスNo.10 dress の上着を白にした服装ウェストコート省略されるNo.12 dress 乗車服や調理服等の特殊服装。 No.13 dress 常温域用略装シャツNo.2 dress共用で、上着代わりにプルオーバーセーター付属するケンブリッジ公爵ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンの結婚式パレードリハーサルに於ける兵士。 No.14 dress 温暖地域略装おおむねNo.13 dress準じるが、肘の位置までのシャツ袖まくりもしくは半袖シャツ着用認められている。セーター省略される。 No.15 dress ロイヤル・スコットランド連隊将校もしくは上級曹長常装で、準礼装として用いられる。トルーズ(英語版)と呼ばれるタータン・チェック柄の長ズボンと、グレンガリー帽特徴とする。

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