陸軍複合射撃場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 15:00 UTC 版)
「キャンプ・ハンセン」の記事における「陸軍複合射撃場」の解説
キャンプ・ハンセンは海兵隊基地だが、アメリカ陸軍など他の軍も訓練に使用している。2002年度予算において、新たな複合射撃場が建設されることが2001年12月21日、2002年9月21日〜26日にかけての新聞で相次いで報じられた。この施設は2005年に複合射撃訓練場(いわゆる都市型戦闘訓練施設)としてレンジ4(Range4)と呼ばれる区域に建設された。当時の政府答弁書によれば、従来レンジ16に設置していた訓練場が損耗し移設を検討していた際、陸軍が本基地とキャンプ・シュワブで分散実施していた訓練を統合・効率化するためレンジ4への新設計画が持ち上がったという。使用する部隊は特殊部隊群第1大隊(通称号、グリーンベレー)である。 しかし、当該地は伊芸地区の住宅地から300m余りの場所にあり、地元から「近すぎる」と批判が出されていた 。このような地元からの抗議を受け、完成直前に町村信孝外務大臣は再移設の方針を明示し、移設に向けた動きが始まった。代替施設完成後、レンジ4の施設は海兵隊へ移管する方針である旨が外務省より説明された。海兵隊移管後の取扱いについては「米軍が実弾射撃訓練を行うことは想定されていない」との答弁がなされている。 なお、レンジ16の代替施設が完成するまでは、レンジ4の施設を暫定使用することとされた。2005年にこの施設での訓練が開始された際には日本の民主党も抗議の談話を出しており、名代はネクスト防衛庁長官前原誠司である。この施設については代替施設の建設が進められ、2009年7月末に完成、沖縄防衛局より金武町に報告された。 レンジ4の訓練施設は海兵隊に引き渡されたため、その後も使用の際抗議が行われている。複合射撃場の概要については別項を参照のこと。
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