長屋王
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長屋王(ながやおう/ ながやのおおきみ)は、奈良時代前期の皇親・政治家。太政大臣・高市皇子の長男。官位は正二位・左大臣。
注釈
- ^ ただし、舎人親王は既に一品親王・知太政官事で既に最高の地位に達し、正三位大納言の多治比池守を昇叙させると官位相当から外れるために昇叙は行われずに封戸の増加が行われた。また、参議正四位上の阿倍広庭に関しては昇叙も益封も記載されていないが、5か月後には既に従三位に昇進していることが確認できるため、『続日本紀』の記載漏れとみられる(虎尾達哉)。
- ^ それを明言した同時代史料はないが、同年10月20日に長屋王の遺児・安宿王、黄文王らに不定期の叙位があったのはその傍証とされる。
- ^ ただし、この邸宅について本来は吉備内親王及びその姉の氷高内親王(元正天皇)の邸宅であり、氷高の即位及び吉備と長屋王の婚姻によって長屋王も居住するようになった「吉備内親王邸」であるとする森田悌及び作家の永井路子による異説もある。
- ^ 邸宅の総面積は6万m²(4町近く、約400m四方)に達する。参考・『詳説 日本史図録』 山川出版社 (第5版)2011年 p.51
出典
- ^ 川崎庸之「長屋王時代」『記紀万葉の世界』東京大学出版会、1982
- ^ 木本好信「長屋王の年齢」『大伴旅人・家持とその時代』おうふう、1993年
- ^ a b 倉本一宏『蘇我氏 古代豪族の興亡』(中央公論新社、2015年)
- ^ a b 河内祥輔『古代政治史における天皇制の論理 増訂版』(吉川弘文館、2014年、P74-84)初版は1986年、P74-85
- ^ 『続日本紀』和銅6年4月25日条
- ^ 寺崎保広『長屋王』吉川弘文館、1999年
- ^ a b 森田[1993: 167]
- ^ 森田悌「行基の宗教運動」『古代国家と万葉集』
- ^ 『続日本紀』養老5年3月7日条
- ^ 『続日本紀』養老5年6月10日条
- ^ 『続日本紀』養老6年2月23日条
- ^ a b 『続日本紀』養老6年閏4月25日条
- ^ 『続日本紀』養老7年4月8日条
- ^ 森田[1993: 165]
- ^ 『続日本紀』養老7年4月17日条
- ^ 森田[1993: 164]
- ^ 『続日本紀』養老4年9月28日条
- ^ 『続日本紀』養老4年9月29日条
- ^ 『続日本紀』神亀元年3月25日条
- ^ 『続日本紀』神亀元年4月7日条
- ^ 『続日本紀』神亀元年4月14日条
- ^ 木本[2003: 8]
- ^ 『続日本紀』神亀4年2月21日条
- ^ 『続日本紀』神亀4年3月3日条
- ^ 『続日本紀』神亀4年3月13日条
- ^ 『続日本紀』神亀5年3月28日条
- ^ 『続日本紀』神亀5年5月21日条
- ^ 『続日本紀』養老5年10月13日条
- ^ a b 木本好信「藤原麻呂の前半生について-長屋王の変前夜まで-」(『甲子園短期大学紀要』28号、2010年)
- ^ 『続日本紀』養老5年12月7日条
- ^ 『続日本紀』養老6年正月20日条
- ^ a b 虎尾達哉「律令制下天皇即位時の特別昇叙について」『律令政治と官人社会』(塙書房、2021年)P145-146.
- ^ 『続日本紀』神亀元年2月6日条
- ^ 『続日本紀』神亀元年3月22日条
- ^ 大津透『律令国家と隋唐文明』岩波書店〈岩波新書〉、2020年、pp. 77–79.
- ^ a b 森田[1993: 162]
- ^ 『続日本紀』神亀4年11月2日条
- ^ 『続日本紀』神亀4年11月14日条
- ^ 木本[2013: 96]
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- ^ 森田[1993: 160]
- ^ 木本[2003: 15]
- ^ 青木和夫『日本の歴史 3 奈良の都』(中公文庫、1973年)286頁
- ^ 金子裕之「犬を食べた貴族」『古代史復元9 古代の都と村』講談社、1989年、P.47
- ^ 佐原真『食の考古学』〈UP選書〉東京大学出版会、1996年、PP.180-181
- ^ アサヒグラフ編 『古代史発掘 新遺跡カタログ ’88~’90 VOL.3』 朝日新聞社 1991年 p.65
- ^ 『唐大和上東征伝』
- ^ 虎尾達哉「藤原宮子の「大夫人」称号事件について」(『史学雑誌』123編7号(2014年)/所収:虎尾『律令政治と官人社会』(塙書房、2021年) ISBN 978-4-8273-1320-8)2021年、P136-137.
- ^ “ご存知ですか? 1月12日は奈良時代の長屋王邸宅跡が判明した日です”. 文春オンライン (2018年1月12日). 2021年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月17日閲覧。
- ^ “奈良の商業地にささやかれる「長屋王の呪い」 「そごう」「ヨーカドー」が相次ぎ閉店 怨念は晴れるのか”. 2024年7月4日閲覧。
- ^ 『公卿補任』
- ^ 大山誠一『長屋王家木簡と奈良朝政治史』吉川弘文館、1993年
- ^ a b c d e f g h 塩入[2003: 13]
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