長屋王邸発掘調査と長屋王家木簡の出土
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 14:03 UTC 版)
「長屋王」の記事における「長屋王邸発掘調査と長屋王家木簡の出土」の解説
昭和61年(1986年)から平成元年(1989年)にかけて、奈良市二条大路南のそごうデパート建設予定地で奈良文化財研究所による発掘調査が行われ、昭和63年(1988年)には奈良時代の貴族邸宅址が大量の木簡群(長屋王家木簡)とともに発見され、長屋王邸と判明した。 長屋王邸は平城宮の東南角に隣接する高級住宅街に位置し、二条大路に面し、南は曲水苑池の庭である平城京の左京三条二坊跡庭園と向かい合っている。約30,000m2を占めていた。出土した4万点に及ぶ木簡の中から、「長屋親王」の文字が入った木簡が発見され、長屋王の邸宅であったことが判明した。また、奈良時代の貴族生活を知る貴重な遺産ともなったが、地元や研究者の反対にも関わらず遺構の多くは建設により破壊され、奈良そごう、イトーヨーカドー奈良店として利用されていたが2017年に閉店し、翌2018年4月にミ・ナーラとしてリニューアルした。現在は敷地の一角に記念碑が設けられているのみである。
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