芦屋一家
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「少年アシベの登場人物」の記事における「芦屋一家」の解説
芦屋 アシベ(あしや アシベ) 声 - 高山みなみ(OVA)→坂本千夏 / 河村梨恵 本作の主人公。小学1年生の少年でゴマちゃんの飼い主。 初対面でもすぐに打ち解けられる明るい性格で、年齢・性別を問わず友人に恵まれている。ナスのような髪型と縦型の瞳がトレードマーク。一人称は「オイラ」。元気いっぱいで聞く者が驚くほど声が大きい。夜中に怖い夢を見て、突然大きな声で泣き出し、アパート周辺の住人が驚いて次々と起きてしまったり、授業中に居眠りをした時も、寝言が大きすぎて周囲を驚かせたこともある。 中華料理店「王々軒」の娘、両々(リャンリャン)とも年上の仲良しの友達の一人であるが、両々と出会ったきっかけは、ある日、アシベが母ちゃんからおつかいを頼まれ、松本伊代の『オトナじゃないの』を大きな声で歌いながら道路を歩いていたところ、道端で両々に絡んでいた人相の悪い連中がアシベの大きな歌声に驚いて次々と倒れ、アシベが両々を知らず知らずのうちに助けていた。それ以降、両々をはじめとして、両々のパパ、バイトのリコ、アッキーの王々軒の人たちもアシベの年上の仲良しの友達となった。 スガオから教わった「博愛固め」でサカタの兄を締め付けた。『GO! GO! ゴマちゃん』ではサカタの弟などにもかけている。 実はピアノの才能がある(道行く人がその腕前をセロニアス・モンクと称したことがある)が、本人曰く「興味ない! 遊ぶほうがいい!」。絵も上手で登校しながらすらすらと絵を仕上げてしまったこともある。 作者が新幹線内で遭遇した少年がモデルであるという。 『青少年アシベ』では、天真爛漫な性格そのままに高校一年生へ成長。学校の成績は優秀。ゴマちゃんとその子孫達との水族館での遊泳を趣味としており、泳ぎの能力が非常に高い。様々な女性からアプローチを受けるも、自身の恋愛にはまだ疎い様子。また、小学5年生の頃に体格が大きくなったゴマちゃんを階段で抱えて歩いた際に転倒をし一度髪を全部剃られるほどの入院をした後に髪を金茶色に染めるなど顔を大きくイメチェンした逸話もある。 ゴマちゃん 声 - こおろぎさとみ / 東山奈央 ゴマフアザラシの赤ちゃん。体の色は真っ白。鳴き声は「キュー」。 芦屋家の家族の一員であり、周囲からもアイドル的な扱いで可愛がられているが、アシベの父ちゃんには枕や手拭き、挙げ句の果てには叩きの道具に利用されたり、アシベの母ちゃんにクッション代わりにされたり、一度だけであるがアシベの母ちゃんにアシベの父ちゃんを起こす目的でハリセン代わりにされたり、騙し討ちでインクを吸わされるなど散々な扱いを受けることも多い。また犬や特に野良猫に襲われることもしばしばである(猫たちに噛まれたり激しく身体中を爪で引っ掻かれたり、その日の夜中に襲われる夢を見て、うなされることもあった)。性別は不明だが、バレンタインデーのときの、サカタ兄弟のやりとりから周りの人々からはオスだと思われているようである(サカタの兄が「もしかしたら女のコかもしれない」と言った)。 普段は「ゴマちゃん」と呼ばれているが、たまにアシベの父ちゃんと母ちゃんに「ゴマ」と呼び捨てにされることもある。 アシベの転校初日、トラックの荷台から道路に転げ落ちたところを帰宅中のアシベに拾われ、そのまま芦屋一家と一緒に暮らすようになった。自分を人間だと思い込んでおり、そのうちに2本足が生えてアシベのようになって、そして将来はアシベの父ちゃんや母ちゃんのような大人の人間になると信じている。眉毛が吊り上ったり垂れ下がったりなど、人間と同様に喜怒哀楽を顔の表情に表して人間と同じ思想や知識を持って行動しようとしている。 『GO! GO! ゴマちゃん』ではアシベから「オタマジャクシはカエルより(むしろ)ゴマちゃんに似てる」と言われてショックを受け、トラウマになった事もある(第37話)。更に、同『GO! GO! ゴマちゃん』では「芦屋 ゴマ」(あしや ゴマ)というフルネームも判明している(第39話)。 海獣だけに、基本的に好きな食べ物は魚介類。その他には焼き鳥とおでん、王々軒のアッキー特製メニューの「ゴマちゃんスペシャル」などがある。魚介類と同じくらいアイスキャンディーが大好きで、フルーツ(特にバナナ)も好む。昆虫をコレクションしたこともある(ただし、大家のおばさんに捨てられた)。嫌いな動物は犬と猫(特に猫が嫌いだが、『GO! GO! ゴマちゃん』のみ登場する完治が飼っているペットの仔猫のフォトちゃんだけは例外)。食べ物では豆腐や松茸などが苦手で、『GO! GO! ゴマちゃん』では更に切り餅やアシベの父ちゃんの履くパンツも苦手である。雪の上で平気で眠れるほど寒さには強いが、反面、暑さがとても苦手である(水につけていても炎天下ではダウンしてしまう描写がある)。また、水の中や雨が大好きで池を見ると入りたがろうとするが、日常のほとんどを陸上で過ごしており、寝るときもアシベと同じ布団の中に入って眠る。 なお、実際のゴマフアザラシの赤ちゃんの白い体毛は生まれてから2 - 3週間ほどで全部抜け落ち、灰色がかった成獣の体毛に生え変わるが、ゴマちゃんの体毛は作中通して真っ白のままである。 『青少年アシベ』では、体が大きく成長し芦屋家での飼育が難しくなったことから、アシベの祖父が建てた水族館に引き取られ暮らしている。繁殖によりコゴマちゃん、更に孫にあたるココゴマちゃんが産まれている。 アシベの父ちゃん 声 - 石丸博也(OVA初期)→龍田直樹 / 津田健次郎 アシベの父であり、建設会社に勤めている大工。 ハチマキと腹巻に加え、べらんめぇ口調で喋るが、芦屋商事の社長の一人息子の御曹司であり、ケンブリッジ大学を卒業している。庶民として暮らすようになった後も「ギャンブルと聞いて、ラスベガスのカジノを基準にする」「アパートの地下に高級ワインを隠す倉庫を造る」といった、御曹司としての感覚が抜け切っていない一面もある。 大工の腕前は非常によいが、居住しているアパートを承諾もなしに、勝手に増改築して(果ては庭に池を作ったことも)は大家に注意されている。海の側で請け負った別荘の仕事で屋根裏に広大な隠し部屋を作って、そこに一家と王々軒の人々を招待したことすらある。暑さにやられて、ある施主の家を頼まれてもいないのに3階建てにしたこともある。大工にになる前の若い頃は、美術作品の評論を行っていた。サン・ピエトロ寺院のレプリカを建てるという壮大な夢を持っており、その実現の為、実父に土地を無心しようとしたことがある(目的を述べたところで断られた)。 アシベの母ちゃん 声 - 鷹森淑乃(OVA版)→佐々木るん(少年アシベ)→堀越真己(少年アシベ2) / 赤﨑千夏 アシベの母。エプロンを掛けてサンダルを履いている、少し古風な庶民派の所帯染みた主婦である。じいちゃん(父方)からプレゼントされたネグリジェをナイトドレスと間違えてパーティーに着ていったことがある。 真面目な性格で芦屋家の中でも良識的だが、ときどきゴマちゃんにいたずらをしたりするお茶目な一面もある。 『GO! GO! ゴマちゃん』では、へそくりをする性格が加えられている。
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