腹切とは? わかりやすく解説

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腹切

読み方:はらきり

  1. 住家側壁損壊シ、屋内ニ忍入ル窃盗。〔第三類 犯罪行為
  2. 壁を破開して忍び込むこと。盗賊用ふ隠語
  3. 腹切は壁を破つて押入れなどの物を盗み又は其処から家内忍び込むもの。「タテキリ」とも云ふ。
  4. 〔隠〕犯罪用語。窃盗強盗などが壁を切り開いて忍び込むこと。
  5. 強窃盗が壁を切り破つて忍び込むことをいふ。
  6. 住宅土蔵などの壁を破壊して忍入ること。及其の窃盗犯人。
  7. 住家の壁を切り破り侵入する江差
  8. 〔犯〕壁を破つて忍込む泥棒のこと。
  9. 破りの忍込(盗犯手口)。建物横壁(腹)を切り破るところより。〔盗〕
  10. 住宅土蔵などの壁を破壊して忍入ること。その窃盗犯人。

分類 強窃盗犯罪犯罪者犯罪語、盗賊、盗/犯罪

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切腹

(腹切 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 13:47 UTC 版)

切腹(せっぷく、Seppuku)は、刃物などで自らの腹部を切り裂いて死ぬ自殺の一方法。腹切り(はらきり)・割腹(かっぷく)・屠腹(とふく)・伐腹(ばっぷく)・斬腹(ざんぷく)ともいう。日本では、主に武士などが行った独特の習俗。


注釈

  1. ^ 井上哲次郎『明治三十四年陸軍中央幼年学校講演記録』より「近頃新渡戸稲造と云ふ人が武士道といふ書物を英文で書き~」
  2. ^ 津田左右吉「新渡戸の『武士道』が誤った日本像を海外に広め、あるべき概念を混乱させている」
  3. ^ 徳川家康は下知なき行動(抜駆け)に対し、一族郎党全員の切腹という厳しい軍律を設けていた。ノモンハン事件では、優勢なソ連軍の猛攻を受けた指揮下の部隊を許可なく撤退させ、全滅から救った指揮官に自決が強要されている
  4. ^ 「或は痛手追ふて腹掻き切り川へ飛入る者もあり」平家物語巻四 橋合戦
  5. ^ 形としては切腹だが、晒し首にされている
  6. ^ 江戸城大広間で林鵞峯が「武家諸法度」を読み上げたのち老中酒井雅樂頭忠清によって宣言された。
  7. ^ 軍記物の記述として、『北条五代記』(『北条盛衰記』本巻二)の三浦義同があり、『土佐物語』巻三にも、「腹十文字にかき切りければ」と記述がある。
  8. ^ 本当は白の山形模様のついた火事装束は『仮名手本忠臣蔵』などの創作によるもので、史実では「黒い小袖」に「モヽ引、脚半、わらし」であとは思い思いの服装だった。

出典

  1. ^ 1867 - Harakiri d'un noble japonaisL. Crépon著 1867年出版
  2. ^ CHAPTER VI.The 'HARA KIRU.'J. M. W. Silver著『日本の礼儀と習慣のスケッチ』、1867年出版
  3. ^ 氏家幹人『かたき討ち』中央公論新社〈中公新書〉、2007年、33-50頁。ISBN 9784121018830 
  4. ^ 山本博文『殉死の構造』弘文堂、1994年。 
  5. ^ 『森銑三著作集』 第11巻、中央公論社、1971年。 
  6. ^ 語彙と概念.
  7. ^ a b 山本 博文 (2003-05-20), 切腹 日本人の責任の取り方, 光文社, pp. 34,236-239, ISBN 9784334786441 
  8. ^ 八切 止夫 (2003-03-01), 切腹論考, 八切意外史, 11, 作品社, pp. 18-19, ISBN 9784878935480 
  9. ^ 清水克行『室町は今日もハードボイルド―中世日本のアナーキーな世界―』(新潮社、2021年6月)P165、166
  10. ^ 福井県敦賀郡 (1915) (日本語). 敦賀郡誌 第五編 人物. pp. 1126-1127. doi:10.11501/950917. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950917/597 2021年4月22日閲覧。. 
  11. ^ 京都府. 京都府史料 一三 政治部 刑賞類2(明治元‐7年)(164-168コマ) (JPEG,PDF) (Report). 2021年7月17日閲覧
  12. ^ 児玉圭司「明治前期の監獄における規律の導入と展開」『法制史研究』第64巻、法制史学会、2015年、1-57,en3、doi:10.5955/jalha.64.1ISSN 0441-2508NAID 1300080008612021年8月20日閲覧 
  13. ^ 明治六年政表>司法処刑ノ部>明治六年司法省及ヒ各府県処刑人員(コマ番号12)”. 正院第五科 (1876年). 2021年7月17日閲覧。
  14. ^ 石川県立図書館 (2015年12月1日). “「明治忠臣蔵」「明治最後の仇討ち」と言われた、本多政均(ほんだまさちか)暗殺について載っている簡単な資料はないか。”. レファレンス協同データベース. 国立国会図書館. 2021年4月21日閲覧。
  15. ^ a b 谷正之「弁護士の誕生とその背景(3) : 明治時代前期の刑事法制と刑事裁判」『松山大学論集』第21巻第1号、松山大学総合研究所、2009年4月、279-361頁、ISSN 09163298NAID 1100075792002021年8月20日閲覧 
  16. ^ 手塚 豊 (1960-04), 刑罰と国家権力 国家的刑罰権と非国家的刑罰権――明治前期の場合に関する一未定稿, 法制史学会, pp. 182-185, doi:10.11501/2527269, NCID BN0366777X, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2527269 
  17. ^ https://www.sankei.com/article/20190511-JOCGO6FPEBKNREPXEBKCZAU4QU/
  18. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2023年8月16日閲覧。
  19. ^ 死をも恐れぬ武士の精神は憧れか?尊敬か?お土産にもなった「ハラキリ写真」”. 2023年7月7日閲覧。
  20. ^ 日本刀専門家のイギリス人男性、実家の寝室で切腹”. 2023年7月7日閲覧。
  21. ^ A.B.ミットフォード 著、長岡祥三 訳『英国外交官の見た幕末維新』〈講談社学術文庫〉1998年、153-154頁。 (原書は1915年刊)
  22. ^ 山本博文『武士と世間』中央公論新社、2007年。ISBN 978-4121017031 
  23. ^ 三田村鳶魚「元禄快挙別録』「赤穂義士遺聞」「横から見た赤穂義士」
  24. ^ 『赤木義臣対話』(安永7年写し)
  25. ^ 大濱徹也『「続・「忠臣蔵」という物語 その誕生と展開について』(2008年1月)
  26. ^ 「江赤見聞記」巻六
  27. ^ 内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展”. 赤穂民報 (2019年12月13日). 2022年12月16日閲覧。
  28. ^ 永倉新八『激白新撰組 七たび斬られた男の実録』毎日ワンズ 2017年 137-138頁
  29. ^ 名和弓雄『間違いだらけの時代劇』河出書房新社、1989年、34-36頁。 
  30. ^ 加藤徹『怪力乱神』中央公論新社、2007年、66-72頁。ISBN 978-4-12-003857-0 
  31. ^ “朴正煕 逝去30周年記念連載⑫ ― 企てられたクーデター”. 統一日報. (2009年6月6日). http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=48841&thread=15 2010年4月25日閲覧。 
  32. ^ モーリス・パンゲ 著、竹内信夫 訳「第1章 カトーのハラキリ」『自死の日本史』〈講談社学術文庫〉2011年6月。ISBN 4062920549 



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