循環血液量減少性ショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/05 16:37 UTC 版)
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| 循環血液量減少性ショック | |
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| 別称 | Low volume shock |
| ビデオによるショックの説明 | |
| 概要 | |
| 診療科 | 救急科 |
| 症状 | 初期: 脱力感、脈圧の低下、心拍数の上昇[1][2] 悪化: 低血圧、錯乱、興奮状態[1] |
| 原因 | 血液または細胞外液の不足[1] |
| 診断法 | 症状と発症の履歴に基づく[1] |
| 合併症 | 電解質異常、多臓器不全[1] |
| 治療 | 失われた液体の種類によって異なる[1] |
| 頻度 | 比較的一般的[1][3] |
| 分類および外部参照情報 | |
循環血液量減少性ショック(じゅんかんけつえきりょうげんしょうせいショック、英: Hypovolemic shock)は循環性ショックの一種であり、血液または血管内の細胞外液の不足によるものである[2]。
体組織への血流が不十分な状態である[2]。一般的な初期症状には、脱力感、脈圧の低下、心拍数の上昇などがあげられる[1][2]。状態が悪化すると、低血圧、錯乱、興奮状態になる[1]。合併症には、電解質異常、腎不全、多臓器不全などがあげられる[1]。
循環血液量減少性ショックは、細胞外液または血液量の減少により発生し、出血性ショックとしても知られている[1]。細胞外液の減少は、嘔吐、下痢、過剰な尿の生成、暑さ、膵炎などが原因で起こる[1]。血液量の減少は、外傷、胃腸出血、子宮外妊娠などが原因で起こる[1]。診断は、多くの場合、症状と発症の履歴に基づいて行われる[1]。
治療は、失われた液体の種類によって異なる[1]。失血の場合は、出血を止めること、血液製剤の投与、トラネキサム酸の投与、手術が一般的に推奨される[4]。他の液体を失った場合は、晶質液の静脈内輸液の使用が一般的である[1]。根本的な原因にも対処する必要がある[1]。循環血液量減少性ショックの発生頻度は不明である[1]。循環血液量減少性ショックは、怪我の後や子供に最もよく見られる種類のショックである[1][3]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Taghavi, S; Askari, R (January 2020). Hypovolemic Shock. PMID 30020669.
- ^ a b c d International Trauma Life Support for Emergency Care Providers (8 ed.). Pearson Education Limited. (2018). pp. 172-173. ISBN 978-1292-17084-8
- ^ a b Atluri, Pavan (2006) (英語). The Surgical Review: An Integrated Basic and Clinical Science Study Guide. Lippincott Williams & Wilkins. p. 265. ISBN 978-0-7817-5641-9
- ^ Hooper, N; Armstrong, TJ (January 2020). Hemorrhagic Shock. PMID 29262047.
循環血液量減少性ショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:22 UTC 版)
「ショック」の記事における「循環血液量減少性ショック」の解説
失血、脱水が原因なので外科的な止血、急速輸液、輸血を行いバイタルサインが安定化するようにつとめる。
※この「循環血液量減少性ショック」の解説は、「ショック」の解説の一部です。
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