第三戦:ビクトリー球団
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「アストロ球団」の記事における「第三戦:ビクトリー球団」の解説
峠球四郎(とうげ きゅうしろう アストロフォー):フューラー:5番・投手 背番号1 ⇒アストロ ダイナマイト拳(ダイナマイト けん):1番・三塁手 背番号5 プロボクサー。日本ヘビー級チャンピオン。ボクシングの経験を生かした接近守備と変則打法が得意。デスマッチ野球と化したビクトリー戦で、二回裏、怒り狂う球六の殺人X打法から球四郎を護り、拳を砕かれ負傷退場。 バロン森(バロン もり、本名:森慎之介):1番・三塁手 背番号5 ビクトリー親衛隊音楽団指揮者だったが、ダイナマイト拳の退場後の交代選手として4回表から登場。球四郎の片腕としてビクトリーナインを鼓舞し、後半戦で主導的な役割を果たす強敵。当初はオカマ言葉と腰の引けたプレイで相手を油断させようとしていたが、4回裏から黒豹の如き素早い守備を見せ、7回には球一が球四郎めがけて放ったジャコビニ流星打法を身を挺して受け止めるなど、闘志あふれるプレイを見せる。伊集院大門の殺人野球の幕引き役でもあった。片目でもないのに眼帯をしているが、途中で外す。8回に球一のファウルボール捕球時にフェンスに頭を強打し、最終回同点ホームランを放ちホームインする際に大量出血して転倒。抱き上げる球四郎に、自分の運命に逆らわずアストロ超人として生きよと言い残す。辞世の句は、「露と落ち 露と消えにし わが身かな 都のことは 夢のまた夢」。本人の「大部分…盗作」という台詞にある通り、元ネタは豊臣秀吉の辞世の句。「あの世じゃあ一番の男になってみせるぜ〜」と言い放ち絶命。 力道岩(りきどうがん):2番・右翼手 背番号9 プロレスラー。長短バットの二刀流で内外角の攻めに対応する変則打法。守備ではヘッドバットで打球を弾き返す。 雷剛(らいごう):3番・捕手 背番号2 花籠部屋の力士。強烈な突っ張りが持ち味の新進気鋭の力士だったが、横綱・輪島との稽古で突っ張り以外に能のない自分に気付き、力士として挫折。しかし球四郎の手によって、強烈な突っ張りを生かし、捕球せず二塁に送球する守備を得意とするようになる。打法も突っ張りそのもの。ただし、大飛球を打ち上げて空中で変化球のように変化させ(軌道はドロップのような軌道)外野手の前にぽとりと落とすうっちゃり打法など、器用な一面も見せる。 伊集院大門(いじゅういん だいもん):4番・一塁手 背番号3 陣流拳法総帥。伊集院球三郎の兄。総髪で顔面に斜めの傷跡がある。球四郎の懐刀として陣流拳法を野球に応用しビクトリーナインに叩き込み、ビクトリー球団の殺人野球の基礎を築く。アストロ戦では球三郎への憎悪の念を伴ってデスマッチ野球を展開。2回には、足を使ったボールタッチと称し、ひざ蹴りで球五の肋骨をへし折る。元々は兄弟愛にあふれた優しい性格で、弟・球三郎のために1度は総帥の座を球三郎に譲り家を出た程だった。しかし、父である先代総帥・伊集院千岩の常軌を逸した厳しい教育から普通の精神状態を保てないほど追い詰められた末、自らを先々代総帥・陣平助の息子と信じ父・千岩を殺害、弟・球三郎を追い出し陣流拳法を乗っ取った。4回の球三郎との死闘の最中に球六の発した言葉に真実を知り、自らの過ちを悟る。その後詫び状を残してかげ腹を切り、5回同点満塁ホームランを放つとともに絶命。球四郎を生死をかけた戦いへと導く。その熱い生き様には根強いファンが多い。『アストロ球団』を野球漫画とは思えない野球漫画にした最大要因のキャラクター。弟の球三郎と同じく、のち『リングにかけろ』などのヒット作に類似キャラクターを出している。何かやるたびに陣流拳法の長い技名がつく。(右は代表的なものだがそのごく一部)九星剣円陣→人間ナイアガラ。無意無感有耳音の極。天命星打の極。 氏家慎次郎(うじいえ しんじろう 元ヘンリー佐多):5番・投手 背番号0 昭和3年生まれの元特攻隊員。特攻予定の昭和20年8月15日に終戦。終戦後渡米し、死にそこなった虚しさをビーンボールに託し、大リーグのナショナル・リーグにおいてヘンリー佐多の名前でビーンボールを駆使し、一大旋風を巻き起こした。球四郎の計らいで関東日野刑務所内で特訓を行いビーンボールに磨きをかけた後、出所してビクトリーに加わる。数々のビーンボール魔球を駆使してアストロを苦しめる。球一に魔球を放って“特攻”後にそれまでの時間を取り戻すように老化し、「成仏」していった。スクリュー投法。 ヘズ・ベベ:6番・中堅手 背番号8 アメリカンフットボーラー。ブラック・サンダー(黒い雷)の異名を持つ。アメリカ人だが自己紹介で「ミー ヘズ」というデタラメな英語を使っていた。 峰剣太郎(みね けんたろう):7番・左翼手 背番号7 剣道師範。バットの根元を折るほどの鋭い素振りは大門にも一目置かれる。守備でも、フェンスに激突するも返球で球七を足止めする気迫を見せた。 沖田豪司(おきた ごうし):8番・遊撃手 背番号6 バレーボール・アタッカー。日本バレー界の反逆児。その跳躍力を生かした守備で気を吐いた。 高田飛雄(たかだ とびお):9番・二塁手 背番号4 ハイジャンパー。走り高飛びのスーパースター。
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