端末供給休止メーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 08:02 UTC 版)
「ソフトバンクの主な携帯電話端末納入メーカー」の記事における「端末供給休止メーカー」の解説
NECカシオ モバイルコミュニケーションズ、 日本電気(NEC) 略称「N」(デジタルホン時代は「DP-11X」)(DT:青、JP:赤) デジタルホン第1号機(DP-111)をリリースした。NTTドコモ向け端末を中心に供給しており、ボーダフォン向けにはほとんど新機種を投入しなかった。V601Nで日本で初めてアナログテレビ受信端末をリリース。Vodafone 3G向け端末802N、703Nは国内専用W-CDMA端末である。2006年春に発売の804NではV-N701以来のGSM対応で、本体内部メモリが450メガバイトである。同社はJ-フォン〜ボーダフォン時代における、3G黎明期より試験端末を積極的に開発してきたが、Vodafone 3Gの頃に発売された製品は、機能的な面で大きく劣る機種や使い勝手の面に重要な問題があった機種などで、他機種と比較され売れ行きは伸び悩んだ。 ソフトバンクになってからは、薄型の商品として新たに705Nを発売し、2007年3月には兄弟機706Nを発売した。706Nの発売以後はソフトバンクモバイル向け端末の新モデルは途絶えていたが、2008年2月7日のソフトバンク2008年3月期第3四半期決算発表にて、孫正義が「非常にすばらしい端末の提案を頂いたため、いずれ魅力的な端末を紹介出来ると思う」と語っており、2008年夏モデルとして、821Nなど3機種を発表した。なおこの再参入より、通話・SMS専用の740N・741Nを除く全機種がNTTドコモ向け端末とプラットフォームを共通化(OSにLinuxを使用)し、706Nまでの機種とは操作性が大きく異なる。2009年夏にはソフトバンクに対して初のハイエンドモデル930N、931Nを発表。 2010年5月1日に子会社のNECカシオ モバイルコミュニケーションズが、日本電気の携帯電話端末事業(モバイルターミナル事業本部)を承継し、事業開始した。Nカシに統一されて以降、NECブランドでは、MEDIASシリーズ、CASIOブランドではG'z Oneシリーズを展開しているが、ソフトバンク向けはMEDIASブランドのみとなっている。 2012年にソフトバンク向けでは初となるスマートフォン101Nを発売。 2015年現在、フィーチャーフォンを含めて供給が無く、NTTドコモ向けフィーチャーフォンに集中。将来的に携帯電話端末事業から完全撤退することを見据えて、2016年3月にNECモバイルコミュニケーションズはNEC本社に事業譲渡しており、その後清算される予定である。 旧・カシオ日立モバイルコミュニケーションズ 略称「CA」(J-フォン・ボーダフォン時代はカシオ計算機は供給無し、NECは前述。) 2008年8月5日のソフトバンク2009年3月期第1四半期連結決算発表にて孫正義社長が、8月19日には両社連名のプレスリリースで発表した。 同年11月21日に830CAを発売した。なお、830CA、930CAはNECに開発と生産を委託している。 Nカシ統一後、カシオブランドの端末は930CA発売以降、供給がない。 モトローラ・モビリティ(旧・モトローラ) 略称「MO」(モトローラ)・「M」(モトローラ・モビリティ) 702MO、702sMOがVodafone 3Gとして発売されるも、メールアドレスの特定の場所に、(.)の入ったメールアドレスが電話帳に登録できない等の仕様上の制限・問題が多く、発売から数ヶ月で店頭・カタログ等から抹消された。 702MO/sMO以後はボーダフォン(日本)への供給はなく完全撤退した。日本国内ではNTTドコモへの供給がしばらく続いていたが、2008年3月、モトローラは携帯電話部門の分社化を発表した。 モトローラ・モビリティになってからはau(KDDI・沖縄セルラー)向けへの供給がメインだったが、2012年冬モデルのRAZR M 201Mで再参入。 2015年現在、上記201Mを最後にソフトバンクへは供給されていない。 富士通モバイルコミュニケーションズ 略称「F」 東芝と富士通との合併会社富士通東芝モバイルコミュニケーションズ設立によって、東芝製端末の供給はX02Tを最後に撤退した。社名が現在の名に変更されても、東芝の遺伝子は一部で継承されており、実質東芝から交代する形で、2012年夏モデルのARROWS A 101Fから参入。くーまんなど、東芝端末に搭載されたオリジナルコンテンツを楽しむことが可能である。なお、富士通本体は過去にデジタルホンでの参入経験がある(これについては後述)。 2015年現在、前年に発売されたSoftBank 301Fを最後に供給されていない。 パナソニック モバイルコミュニケーションズ(旧・松下通信工業) 略称「P」「PM」(デジタルホン時代は「DP-14X」)(DT:ローズピンク、JP:紫) デジタルホン・J-フォン向けに松下通信工業時代から端末を供給していた。基本的に、NTTドコモ等のPシリーズに準じた製品を配給していた。同社が得意とする薄型軽量技術を生かした商品が多かった。2000年6月発売の「J-P02」は、重量が61グラム(現在に至るまでソフトバンク最軽量モデル)である。2002年5月発売の「J-P51」は、折りたたみ式携帯電話が人気の絶頂だった当時としてはめずらしく、ストレートタイプの形状を採用。軽量かつ多機能だった事、そしてパナソニックというブランド力もあってストレート端末の割に売れた機種である。現在もソフトバンクモバイルのサイトにて製品情報を参照する事ができる。 ボーダフォン時代は端末を供給しなかったが、ソフトバンクによる買収が行われた後、2006年5月10日のソフトバンク決算説明会で孫正義が「年内に音声端末を登場させる予定」と述べ、パナソニック側も開発中であることを認めるコメントをした。同社製のソフトバンク向け端末 705P が2006年7月に技術基準適合認定、2006年9月28日よりボーダフォンへ端末供給を開始、ソフトバンクブランドとしても10月7日より発売された。2007年には、兄弟機となる706Pが発売。2007年夏モデルでは、パナソニック製音声端末としては初となるスライド型端末810Pを発売。 2008年春モデルではパナソニック製SoftBank 3G 端末初のハイエンド機920Pを発売。この920P以降、NTTドコモ向け端末とプラットフォームを共通化(OSにLinuxを使用)した端末が多くなるが、ローエンド機(840P、002Pなど)は引き続き従来のプラットフォーム(APOXI)を継承している。両者は同じメーカーでありながら、操作性が大きく異なる。 2008年夏モデルとして、パナソニック初となる防水機種Tropical 823Pを発表した。それ以降、多くのVIERAケータイを発表し、2009年冬にはスピードセレクター搭載のスライド型のVIERAケータイ(940P)を発売。 東芝のソフトバンクからの撤退以降、パナソニックはソフトバンク内でより存在を示すようになり、840P、002Pといったカラーバリエーション豊富な端末や、840P for Biz、002P for Bizといった法人向け端末も供給するようになるなど、以前より幅広く供給するようになった。 2011年発売の003Pよりスマートフォンも提供。しかし2012年7月のP-06D(ELUGA V)より国内でも展開されているELUGAブランドのスマートフォンは提供されていない。 2012年7月に発売されたSoftBank 103P以降しばらく供給が無かったが、2014年1月に発売されたSoftBank 301Pで供給を再開した。 2015年5月29日には、さらに後継となるCOLOR LIFE 5 WATERPROOF(601PM)が発売開始された。COLOR LIFE 5 WATERPROOFは、SoftBankブランドのフィーチャー・フォンとしては初めてのSIMロック解除に対応した端末となった。 2018年現在、上記COLOR LIFE 5 WATERPROOFを最後に供給されておらず、いわゆるガラホこと4Gフィーチャーフォンは現時点で存在しない。 サムスン電子 略称「SC」(ボーダフォン時代は「SS」) 2006年春に804SSで日本向けに初めて携帯電話を投入。本体の薄さが14.9ミリと薄いのが特徴。(発売当時、世界最薄の折りたたみ型第三世代携帯電話であった)外部メモリー非装備以外は日本の携帯電話のトレンドを取り入れており、QVGA液晶やメガピクセルカメラなどを装備している。また、ユーザインターフェースも日本の携帯電話に準じたものとなっている。 ソフトバンクになってからは、ボーダフォン時代からみても久しぶりとなるスライド式携帯電話705SCおよび折りたたみタイプの706SCが、10月上旬に発売している。その後、11月にはSoftBankとしては最薄型となる707SCや、Yahoo!ケータイ対応としては初となる3Gハイスピード対応の709SCを12月29日に、W-CDMA通信方式で世界最薄の708SCなどが発売。また、ワンセグ対応の805SCも2007年6月中旬に発売された。2008年1月には、有機ELディスプレイ搭載・500万画素カメラの920SCが発売、2008年・2009年には、OMNIAこと、930SC・931SC・940SCを発表した。 707SCIIを筆頭にプリモバイル対応の端末が多かった。 2010年11月に発売された001SC以降は新製品が発売されず、同年10月にドコモ向けとして発売されたSC-02Bのヒット以後ドコモ向けに軸足を移すようになった。しかし2009年10月発売の740SCがプリペイド端末として供給されていた。 2014年12月にタブレット端末GALAXY Tab4で供給を再開した。さらに2015年5月にGalaxy S6 edgeを発表し、Galaxyシリーズのスマートフォンが初めてソフトバンクから発売された。 2016年のGalaxy S7 edgeはソフトバンク向けには発売されない事から(NTTドコモとauには供給される)、供給は休止したと思われる。
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