番組表の掲載面及び対象放送局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:19 UTC 版)
「番組表」の記事における「番組表の掲載面及び対象放送局」の解説
以前はテレビ・ラジオの番組表を1ページ一括で掲載していたが、近年は一部を除き、番組表を複数のページに分離している。一般的には最終面に地上波とNHK衛星放送(BS1・BSプレミアム)、WOWOWプライム(2011年7月23日までアナログ放送、7月24日 - 9月30日はデジタルメインチャンネル)との各番組表及び解説欄を、中面(第2テレビ・ラジオ面とも言われている)はラジオと衛星デジタル放送(NHKのBS1・BSプレミアムは番組内容が重複するため掲載していない。2000年12月1日から2002年2月28日までは読売新聞が衛星デジタル放送の番組表でNHKのBS1・BS2を掲載していた)を掲載している。 解説欄を第2テレビ面にも掲載する新聞もある(京都新聞、西日本新聞、神奈川新聞など番組表と完全に分離することもある)。 日本経済新聞(朝・夕刊共)、東京新聞、静岡新聞、徳島新聞(以上は朝刊のみ)などのように一部連日中面にテレビ・ラジオを見開きなどで掲載するものもある。 一部では周辺都道府県の地上波テレビ、CS放送やケーブルテレビのコミュニティーチャンネルの番組を載せている場合がある。全国紙でも朝日新聞にスカイ・Aとテレ朝チャンネル、毎日新聞にGAORA・TBSニュースバード(東京・中部・北海道版のみ)・TBSチャンネル、読売新聞に日テレジータス・日テレNEWS24・日テレプラス、日本経済新聞に日経CNBC、産経新聞にフジテレビONE・フジテレビTWO・フジテレビNEXT(以上東京版のみ)を第2テレビ・ラジオ面に掲載している他、新聞社により放送大学も掲載されていたりする。 埼玉新聞や奈良新聞など一部の地方紙で未だに衛星デジタル放送の番組表を掲載していない新聞、また一部新局の日本BS放送(BS11)やワールド・ハイビジョン・チャンネル(TwellV)がスペース確保ができない都合上で掲載されていない新聞もある。 2018年10月にBSに一本化された放送大学については、朝日新聞の様に「キャンパスon」・「キャンパスex」両方の番組表を掲載する新聞がある一方、地方紙の多くは、「キャンパスon」の番組表のみ掲載し、「キャンパスex」については、「キャンパスon」の番組表の下に「キャンパスexは終日別番組を放送」旨が記載されている。 2022年3月に開局したBS局3局(BS松竹東急、BSJapanext、BSよしもと)については、産経新聞大阪本社版がBSJapanextとBSよしもとを、北國新聞がBS松竹東急とBSよしもとの番組表を掲載しているのみである。 読売新聞は2007年12月1日付からこれまで中面で掲載されていたNHKハイビジョンと東京キー局系の衛星デジタル放送5局の番組表を最終面に移設した(西部本社版は全局中面に掲載)。朝日新聞も2009年3月30日付から読売新聞に追随してNHKハイビジョンと東京キー局系の衛星デジタル放送5局の番組表を最終面に移設した。 その他、東海や関西の新聞で独立UHF放送局のサンテレビ・KBS京都・ぎふチャンの番組表の早朝の欄に広告スペースを入れて穴を埋めたことがあった。これは1980年代中盤まで早朝放送が行われていない準全日放送だったためによるものである。岐阜日日新聞(現:岐阜新聞)では、岐阜放送欄には岐阜放送の中継局も併せて掲載していたことがあった。議会中継時には、中継局表示と広告との間に当該番組の表示をはさむこともあった。現在は他の新聞も含めてドーム球場で行われるプロ野球中継のゴールデンタイム開催時にそれを挿入することが多い(ドーム球場では試合中止がほとんど考えられないため)。 昭和天皇が崩御した1989年1月7日と8日は各放送局が追悼特別番組を実施した関係があり、一部の新聞では特別な番組欄を掲載した。例(いずれも1月8日朝刊)産経新聞大阪本社版では各系列局ごとの番組表(配列は在阪準キー局のチャンネル番号順)を掲載した上で、解説記事欄にその系列局の一覧表(近畿・中京・北陸・中国・四国・九州の一部)を掲載した。 毎日新聞は東京本社版と北海道支社版、中部本社版の管轄地域全域で在京キー局のテレビ・ラジオの番組表を掲載し、各局の番組欄の下に系列局の一覧表を掲載した。 静岡新聞は通常地域別で掲載しているテレビ面を全県対応(東京都・神奈川県・愛知県の放送局もすべて掲載)で掲載していた。 聖教新聞は全国版で在京キー局の番組表(通常は東京都内版の番組表)を掲載し、解説欄に各系列局の一覧表を掲載した。 また、2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の際は、3月12日に各放送局が通常の番組を休止して報道特別番組を編成したため、日本放送協会(NHK)は3月12・13日付けの放送を全チャンネル共通(地上波・BS・ラジオ全7波「全中」)による震災関連の報道特別番組を編成したため番組表には「ニュース【本日、NHK○○(放送チャンネル名)では、終日ニュースを放送します。】」とだけ書かれていた。 読売新聞は東京本社管内全域で12日・13日付については、通常の首都圏版に掲載されている番組表をベースに、ラジオ・テレビを1頁にまとめた番組欄を掲載し、北海道(北海道支社)、東北、静岡県、中京圏(中部支社(大阪管轄の伊賀・紀州は除く))、北陸地方(北陸支社(大阪管轄の福井県除く))はラジオ番組表の横に局名の一覧のみ掲載した。なおラジオの番組表についても東京基準のもののみで、他の地域の分は載せていなかった。 河北新報では臨時にテレビ・ラジオの番組欄を1ページに集約し、宮城県の番組表のみを載せて、その他5県の放送局については掲載を省略した(通常宮城版ではテレビは宮城県の分のみ、ラジオは東北6県をカバーしているが、この日はラジオ面を含め、宮城県以外は省略されている)。 福島民報では子会社のラジオ福島の番組欄に「ラジオ福島災害報道特別番組」とゴシック・縦書きで表記したのみにして、詳細な番組のタイムテーブルの掲載はしなかった。なおRFCの災害特番は3月26日5時まで継続されたため、このような表記は3月25日付朝刊まで2週間以上にわたって行われた。 番組表の局名カットには新聞社によりその放送局ごとの電話番号を記している。また、中日新聞、東京新聞は局名カット上、静岡新聞は局名カット下にその放送局ごとのホームページのURLを記している。過去に産経新聞大阪本社(朝刊、一時期夕刊も)、毎日新聞大阪本社(関西地区の夕刊、それ以外の地区の朝刊)、朝日新聞大阪本社(朝刊)に、地域ごとの掲載局の電話番号をまとめて載せていた事があった。 現在も山形新聞、北日本新聞、四国新聞、南日本新聞では地上波の主要掲載局の電話番号を欄外に掲載している。 通常フルサイズで掲載する番組表は、1時間単位で掲載しているが、長年放送の開始が6時台からだったため最上段の時刻軸は「6(時台)」、最下段は「11(時台)」となっており、放送開始(基点)から6時以前の放送については朝6時の枠、24時-放送終了(翌日基点)までは夜11時の枠に書かれているが、近年は(特に一般紙)24時から翌日早朝の番組を対象とした「深夜・翌朝」の時刻軸が掲載されている。なお70年代までは1時間単位なのは夕方5時以降で、それまでは「あさ」「ひる」としていた新聞もあった。なお読売新聞ではテレビ面の早朝7時までの番組を対象とした時刻軸は「早朝」と表記している(大阪版は2011年7月23日付までこの箇所は「6(時台)」のままであったが、レイアウトの変更により7月24日から「早朝」に変更されている)。 離島など早朝の配達が困難な地域がある影響で、長崎県、鹿児島県は全国紙(産経除く)、地方紙とも、当日のほか翌日(休刊日は翌々日も)の番組表も掲載している。南日本新聞では、奄美群島で沖縄県のテレビが受信できる地域もあることから、翌日(同翌々日)の沖縄県のテレビ面も収録されている(当日分は載せていない)。 ラジオ面については、ラジオ黎明期のころは、地元局に加え、中波の電波の性質上、夜間〜早朝に、東京都・大阪府・愛知県の大きな出力を持つ放送局が受信できることから、ハーフ、ないしは小サイズでそれらの局の夜の番組表を掲載していた。現在もその名残で、特に北海道・東北地方・北信越地方・中国地方を中心として、東京都の主要民放3社(TBS・QR・LF)の深夜放送の番組表を収録している新聞が多い。また、秋田魁新報や岩手日報の様に、発行対象地域内にあるコミュニティFM局の番組表を掲載している新聞もある。 新聞休刊日における対応 新聞休刊日や不該日とする日(指定されない場合は第2日曜日。ない月もある)は2日分の番組表を掲載する関係で中面見開きで掲載する。ただし以下のような例外がある。 山口新聞は発行当日分を最終面に、翌日分は中面に分離している。 上毛新聞は別冊の「上毛スポーツ」の巻末に掲載している。 愛媛新聞も巻末にそれぞれ2日分のラジオとテレビをまとめて掲載している。 山梨日日新聞はテレビ面が二部紙(別冊)となっているため、2日分それぞれのテレビ番組表を分冊している。 なお、元日付けは特別編成で別冊形式となる新聞も多い。 休刊日ではないが、2005年9月に山陽新聞は、衆議院議員総選挙と第60回国民体育大会「晴れの国おかやま国体」の日程が重複した影響で、紙面構成の都合として衆議院選挙投票日翌日の9月12日の番組表を、選挙当日の9月11日に一括掲載した。
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