女性死刑囚とは? わかりやすく解説

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女性死刑囚

(男性死刑囚 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 13:39 UTC 版)

女性死刑囚(じょせいしけいしゅう)とは、死刑判決確定した女性死刑囚


  1. ^ 1932年(昭和7年)、1935年(昭和10年)、1939年(昭和14年) - 1940年(昭和15年)にそれぞれ1人ずつ死刑を執行されている[4]
  2. ^ この「10人」の中には、1987年までに死刑が確定した女性死刑囚3人のほか、夕張保険金殺人事件のH、自殺偽装夫殺害事件のM、連合赤軍事件の永田洋子の3人(表4 - 6番、いずれも1988年2月当時は上級審で審理中)が含まれている[5]
  3. ^ 1949年 - 2002年12月12日までに死刑判決を受けた女性被告人の人数について、『東京新聞』は(最高裁やアムネスティ日本支部の調査結果より)「15人」と[6]、『産経新聞』は(最高裁の調査結果より、第一審で死刑判決を受けた人数を)「14人」と報じている[7]
  4. ^ 1988年(昭和63年)の刑法犯検挙人員(交通関係業務上過失を除く)は男性が31万5,568人、女性が8万2,640人となっており、人口比(有責人口1,000人に対する検挙人員の比率)は男子が6.4であった一方、女子は1.6であった[8]。また、同年の女子刑法犯の罪名別検挙人員(交通関係業務上過失を除く)のうち、殺人(279人)は全体の0.3%にとどまっている[8]
  5. ^ なお、深笛は2011年にムック版『女性死刑囚』を発刊したが、翌2012年(平成24年)6月19日には同書で取り扱った林眞須美から「自身は再審請求中で、『女性死刑囚』という題名の本に記載される理由がない。一度も取材を受けるなどの事実確認なく、一方的に不正確で虚偽な文を記載され、肉体的精神的に大きな苦痛を受けた」として、1,000万円の損害賠償訴訟(係属:神戸地裁尼崎支部)を提起された[9]。これに対し、被告(深笛)は「原告(林)が確定死刑囚であることは事実である。また、書籍の内容も、彼女の夫や支援者団体などにも取材した上で、彼女の無実を確信した上で事実を書いたものだ」として、請求棄却を求めたが、結局は原告である林自身が第1回口頭弁論に出廷せず、2013年6月に訴訟は打ち切られた[10]
  6. ^ この人数(15人)の中には、長崎・佐賀連続保険金殺人事件北九州監禁殺人事件で起訴され、第一審で共犯の男とともに死刑を言い渡された女の被告人(控訴審でいずれも無期懲役に減軽)も含まれている[13]
  7. ^ モンゴメリー以前に連邦政府によって死刑を執行された最後の女性は、1953年にミズーリ州のガス室で死刑を執行されたボニー・ヘディ (Bonnie Heady) である[34]。彼女は1953年9月、共犯者のカール・ホール (Carl Hall) と共謀し、カンザスシティの裕福な自動車ディーラーの息子だったボビー・グリーンリース(Bobby Greenlease、当時6歳)を誘拐して殺害し、ボビーの家族に身代金60万ドルを要求したとして、同年10月30日に死刑判決を受けた[35]。また同年には、ローゼンバーグ事件に関与したエセル・ローゼンバーグ (Ethel Rosenberg) も死刑を執行されている[33]
  8. ^ 本人名義の著書があったり、本人の記事がある人物、あるいは事件発生から50年以上が経過した人物(かつ、死刑囚本人が既に死亡している場合)のみ記載。
  9. ^ 最高裁で上告棄却判決を受け死刑が確定する場合は判決訂正期間があり、正確には判決宣告日より若干タイムラグがある。
  10. ^ 現:国立病院機構やまと精神医療センター
  11. ^ 上告審判決宣告は1963年3月28日(第一小法廷)[50]。同年4月24日付の同小法廷決定で、判決訂正申立が棄却されている[51]
  12. ^ a b c d 福岡拘置所はかつて、福岡刑務所の下部機関[53](福岡刑務所福岡拘置支所)だった[54]が、1996年5月11日に福岡拘置支所から昇格し、独立機関の福岡拘置所になった[53]。同時に、それまでの小倉拘置所は福岡拘置所の下部機関(小倉拘置支所)へ降格した[54]
  13. ^ 処刑直前、刑場の仏間で拘置所の所員や教誨師たちに対し、「私を真人間に生まれ変わらせてくださった」と感謝の言葉を述べている[55]
  14. ^ 上告審判決宣告は1966年7月14日(第一小法廷)[57]。同年8月29日付の同小法廷決定で、判決訂正申立が棄却されている[58]
  15. ^ 同日、小林とともに死刑が確定した男(大貫光吉)も死刑を執行されている(41歳没)[60]。Kは前日に拘置所長から翌日の死刑執行を通告され、最後の晩餐として希望通り寿司を食べた[61]
  16. ^ 1987年3月9日に札幌地裁(鈴木勝利裁判長)で死刑判決を受け、恩赦を期待して控訴を取り下げた[64]が、実際には恩赦はされなかった。『読売新聞』によればHNは10月11日付、共犯である夫HYは13日付で、それぞれ控訴取り下げを行った[63]一方、福田康夫 (2007) によれば、2人の控訴取り下げはそれぞれ10月8日と13日になっている[62]
  17. ^ a b 札幌仙台各矯正管区管内の裁判所で死刑判決を受け確定した死刑囚の収監先は、それぞれ札幌拘置支所仙台拘置支所だが、刑場(死刑執行設備)はそれぞれ隣接する札幌刑務所・宮城刑務所に設置されている[107]
  18. ^ 上告審判決宣告(第一小法廷:四ツ谷巖裁判長)は1991年1月31日[67]。同年3月2日付で死刑が確定[48]
  19. ^ 血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度などから、ガスを引き込んで外出したとされる時間から夫の死亡推定時刻までが長すぎ、自殺だったとする内容[71]
  20. ^ 上告審判決宣告(第三小法廷:坂上壽夫裁判長)は1993年2月19日[75]。同年3月9日付の決定で、判決への訂正申立を棄却され[76]、坂口とともに死刑が確定している[77](同月10日付)[68]
  21. ^ 上告審判決宣告(第二小法廷:河合伸一裁判長)は1998年9月4日[80]。同判決の訂正を申し立てた[81]が、その申立も同年10月7日付の第二小法廷決定[判決訂正申立棄却決定 事件番号:平成10年(み)第4号・平成10年(み)第5号]によって棄却され[82]、決定がMの下に送達された時点[81](1998年10月9日付)で正式に死刑が確定した[83][84][85]
  22. ^ 上告審判決宣告(第二小法廷:津野修裁判長)は2004年11月19日[94][95]。同年12月14日付で死刑が確定[96]
  23. ^ 上告審判決宣告(第二小法廷:甲斐中辰夫裁判長)は2006年9月21日[99]。同年10月8日付で死刑が確定[100][101]
  24. ^ 上告審判決宣告(第三小法廷:藤田宙靖裁判長)は2008年9月16日で、同月22日付で判決の訂正を申し立てたが[104]、10月3日付の決定で棄却され[105]、同月5日付で死刑が確定[106]
  25. ^ 2014年03月に支援者である釜ヶ崎地域合同労働組合委員長・稲垣浩養子縁組したが[114]、2020年9月27日時点では[87]「林眞須美」として記載されている[115]。本人名義の著書『死刑判決は「シルエット・ロマンス」を聴きながら』『和歌山カレー事件 獄中からの手記』(共著)がある[115]
  26. ^ 上告審判決(第三小法廷:那須弘平裁判長)は2009年4月21日[116]。同年4月30日付で判決訂正を申し立てたが[117]、5月18日付の決定で棄却され[118]、5月19日付で死刑が確定[119]。同年6月3日から死刑確定者処遇となっている[119]
  27. ^ 上告審判決宣告(第二小法廷:古田佑紀裁判長)は2009年6月5日[122]。同月22日の決定で同判決への訂正申立が棄却され、元夫Sとともに死刑が確定[123]
  28. ^ 上告審判決宣告(第一小法廷:金築誠志裁判長)は2010年3月18日[126][127]。同年4月に死刑確定[128]
  29. ^ 実名でブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」を更新している[134]。上告中に養子縁組し、上告審判決(2017年4月14日)時点では「D」姓に改姓していた[135]。その後、2020年9月27日時点では[87]「I」姓になっている[136]
  30. ^ 上告審判決宣告(第二小法廷:小貫芳信裁判長)は2017年4月14日[135]。同年5月9日付の決定で、同判決に対する訂正申立が棄却された[137]
  31. ^ 上告審判決宣告(第一小法廷:小池裕裁判長)は2017年7月27日[138]。同年8月23日付の決定で、同判決に対する訂正申立が棄却された[139]
  32. ^ 上告審判決宣告(第三小法廷:宮崎裕子裁判長)は2021年6月29日[141]。同年7月2日付で、弁護人が同判決の訂正を申し立てた[142]が、その申立も同月16日付で最高裁第三小法廷(宇賀克也裁判長)が出した決定によって棄却されたため[143]、17日付で死刑が確定した[144]





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