大阪連続バラバラ殺人事件
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大阪連続バラバラ殺人事件(おおさか れんぞくバラバラさつじんじけん)とは、1985年(昭和60年)5月から1994年(平成6年)3月までのおよそ9年間、大阪府大阪市で4人の女性と1人の少女が殺害された事件。少女以外の遺体はすべてバラバラにされた(バラバラ殺人)[3]。
注釈
- ^ 西成区聖天下一丁目のマンション居室内[8]。
- ^ a b 刑法第45条 - 「確定裁判を経ていない二個以上の罪を併合罪とする。ある罪について禁錮以上の刑に処する確定裁判があったときは、その罪とその裁判が確定する前に犯した罪とに限り、併合罪とする」。この規定により、確定判決を間に挟んだ罪を併合することはできない[9]。同様に起訴された罪状と罪状の間に確定判決を挟んでいたため、その確定判決の前後で罪状を分割し、それぞれの罪状に対し判決を言い渡した事例には勝田清孝事件(確定判決前の事件・判決後の事件とも死刑)がある。
- ^ 行方不明になった際、Bは勤務先(富田林市のクリーニング店)から知的障害者施設へ帰宅途中だった[15]。
- ^ 挑戦状は1985年9月6日に高田署へ届き、消印は大阪府堺市近辺だった[19]。Kは筆跡を隠すために定規を当てながら文字を書いたほか、自宅(西成区)から離れた堺市近辺で手紙を出したが、封筒にはKの指紋が1つ残っていた[19]。
- ^ この時、KはCに「住吉大社へはどう行くのか」と声を掛けて200円を渡していた[22]。
- ^ うち小学校には計4回電話した[22]。
- ^ Kは衣類を車で運ぶため、この林道(C・D・Eの各事件遺体発見現場沿い)や国道423号を通って京都府福知山市方面まで出向くこともあった[26]。
- ^ 一般的には100点以上の一致で同一人物と認められる[40]。
- ^ 同事件は1995年10月25日に大阪地裁で初公判が開かれ、その後は殺人事件の公判に併合された[42]。
- ^ 同日、大阪地裁は死刑判決事件(主文を後回しにして判決理由から朗読する場合が多い)としては異例となる冒頭での主文宣告を行った[4][47]。
- ^ 公判中に行われた2件の声紋鑑定について、大阪地裁 (1999) は「両鑑定とも客観性・実証性に問題がある」と退けた[48]。
- ^ 死刑判決に対し、事実誤認を理由に検察側が控訴した事例としては大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件がある。同事件では主犯の被告人3人(2人への殺人罪・2人への強盗殺人罪で起訴)に対し、第一審・名古屋地裁が殺人事件1件を傷害致死事件と認定して1人を死刑・2人を無期懲役とする判決を言い渡したが、検察側は無期懲役とされた2人への量刑不当に加え、死刑とされた1人も含めて「全員について控訴しなければ、犯罪事実が被告人の間で異なることになるため放置できない」として事実誤認を理由に控訴[49]。結果、控訴審・名古屋高裁は検察側の控訴を受け入れ、第一審判決を破棄して3被告人全員を死刑とする判決を言い渡した[50]。
- ^ 大阪高裁 (2001) は「逆探知も予想される公開捜査下で複数回電話を掛けるなど、便乗犯とは考えにくく、特定の言葉の言い回しで犯人とKに共通点が見られるなど、Kが犯人である可能性は極めて高く、声紋鑑定が科学的に裏付けている。Kが身代金要求の電話をかけたことに合理的な疑いはない」と指摘した[57]。
- ^ 『毎日新聞』は「第一審判決を支持し、被告人K側の控訴を棄却する判決を言い渡した」と報道しているが[59]、厳密には「一審判決のうち無罪とした部分(C事件の身代金要求・検察側が控訴していた理由)を事実誤認を理由に破棄した上で、改めて(第一審と同じ量刑の)死刑を言い渡した」ものである[58]。
- ^ a b c 最高裁第二小法廷 (2005) は控訴審判決について「『第1審判決判示第1ないし第3及び原判決判示第3の2の各罪』(=甲事件)につき被告人を死刑に処するとともに、『第1審判決判示第4ないし第6の各罪』(=乙事件)につき被告人を死刑に処した第1審判決を維持した原判断」と述べている[60]。
- ^ 2011年12月時点で新たな死刑確定者にも同様のアンケートを送付している[67]。
出典
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- ^ a b 『読売新聞』1995年5月25日大阪朝刊第一社会面31頁「バラバラ殺人 2か所でやった K容疑者が全容を供述/大阪・奈良府県警」(読売新聞大阪本社)
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- ^ a b 『産経新聞』1999年3月24日大阪夕刊第一社会面「K被告、身じろぎせず 判決言い渡し Cちゃん父親「死刑は当然だ」」(産経新聞大阪本社)
- ^ 年報・死刑廃止 2019, p. 259.
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- ^ a b 最高裁第二小法廷 2005, pp. 1–2.
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- ^ https://youtu.be/8a5UKLXwy5I?si=QS8bfr-AnokKvf0g.
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- ^ 『朝日新聞』1994年11月5日大阪朝刊第一社会面29頁「西成の飲食店従業員と断定 箕面の切断死体身元【大阪】」(朝日新聞大阪本社)
- ^ 『朝日新聞』1995年5月10日大阪夕刊第一社会面13頁「大阪の窃盗被告、奈良のバラバラ殺人関与か 手紙と指紋一致【大阪】」(朝日新聞大阪本社)
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- ^ 『産経新聞』1999年2月4日大阪眺瞰第二社会面「警察庁指定122号事件が結審 判決は来月24日 大阪地裁」(産経新聞大阪本社)
- ^ 『毎日新聞』1999年3月24日大阪夕刊社会面17頁「女性5人殺害のK被告に死刑 Cちゃんの遺族の姿、法廷になく」(毎日新聞大阪本社 記者:中川博史)
- ^ a b 『産経新聞』1999年3月25日大阪夕刊総合一面「女性連続殺人 K被告に死刑 大阪地裁判決「反省欠如甚だしい」」(産経新聞大阪本社)
- ^ 『中日新聞』2001年7月24日朝刊第一社会面25頁「連続リンチ殺人 殺人罪求め控訴 名地検『3被告共通の事実』」(中日新聞社)
- ^ 『中日新聞』2005年10月15日朝刊一面1頁「元少年3人に死刑判決 連続リンチ殺人 『役割に大差ない』名高裁 2人無期の一審破棄」(中日新聞社)
- ^ 『読売新聞』1999年4月6日大阪夕刊第二社会面18頁「女性5人殺害のK被告 身代金要求無罪は『事実誤認』 大阪地検が控訴」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『朝日新聞』1999年4月6日大阪夕刊第一社会面15頁「身代金要求無罪は『事実誤認』と控訴 K被告判決で地検【大阪】」(朝日新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2000年10月4日大阪朝刊第一社会面31頁「5女性連続殺人事件の控訴審初公判 K被告が殺害を改めて全面否認/大阪高裁」(読売新聞大阪本社)
- ^ a b c 『朝日新聞』2000年10月4日大阪朝刊第一社会面35頁「『実行犯ではない』 女性5人殺害事件控訴審でK被告【大阪】」(朝日新聞大阪本社)
- ^ 『毎日新聞』2000年10月4日大阪朝刊第一社会面25頁「大阪・女性連続殺人事件控訴審初公判 K被告弁護側が再び無罪を主張-大阪高裁」(毎日新聞大阪本社 記者:一色昭宏)
- ^ 『毎日新聞』2001年2月28日大阪朝刊第一社会面31頁「女児ら5人殺害控訴審が結審 来月27日判決--大阪高裁」(毎日新聞大阪本社 記者:一色昭宏)
- ^ 『産経新聞』2001年3月28日東京朝刊第一社会面「女性5人殺害 大阪高裁も死刑判決 「冷酷で非人間的な犯行」」(産経新聞東京本社)
- ^ a b c 『朝日新聞』2001年3月28日大阪朝刊第一社会面35頁「5女性殺害のK被告、2審も死刑 大阪高裁【大阪】」(朝日新聞大阪本社)
- ^ 『毎日新聞』2001年3月28日大阪朝刊第一社会面「女性5人殺害事件控訴審判決 被告の控訴棄却 Cちゃん事件も有罪-大阪高裁」(毎日新聞大阪本社 記者:一色昭宏)
- ^ a b 最高裁第二小法廷 2005, pp. 2–3.
- ^ 司法研修所 2012, pp. 238–239.
- ^ 『読売新聞』2001年4月13日大阪夕刊第二社会面18頁「女性5人殺害事件 死刑判決のK被告が上告」(読売新聞大阪本社)
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- ^ フォーラム90 2009, p. 13.
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- ^ 年報・死刑廃止 2015, pp. 39–40.
- ^ 年報・死刑廃止 2015, p. 67.
- ^ 法務大臣:岩城光英『法務大臣臨時記者会見の概要 平成28年3月25日(金)』(プレスリリース)法務省、2016年3月25日。 オリジナルの2020年5月6日時点におけるアーカイブ 。2020年5月6日閲覧。
- ^ a b 『読売新聞』2016年3月25日大阪夕刊一面1頁「大阪5人殺害 死刑執行 福岡の連続保険金殺人も」(読売新聞大阪本社)
- 1 大阪連続バラバラ殺人事件とは
- 2 大阪連続バラバラ殺人事件の概要
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- 5 死刑執行
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