座間9人殺害事件とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 座間9人殺害事件の意味・解説 

座間9人殺害事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 10:12 UTC 版)

座間9人殺害事件(ざま くにんさつがいじけん)は、2017年平成29年)10月30日に行方不明になっていた女性(当時23歳)を捜査する過程で発覚し、翌31日までに9人の遺体が見つかった死体遺棄事件[3]であり、その後、犯人の男S(逮捕当時27歳)の逮捕後尋問にてSが単独実行したことが発覚した連続殺人事件である[10]。報道などでは座間9遺体事件[11][12]座間アパート9遺体事件[13][14]座間9人遺体事件[15]座間アパート9遺体事件[16]座間事件[17][18][19]などと呼称される場合もある。


  1. ^ a b c 検察が強盗・強制性交等殺人罪を適用して被告人を起訴した事例は本事件が初で、2021年令和3年)1月時点でもほか1例のみである[6]
  2. ^ a b 控訴の提起期間は、判決の宣告があった日から(初日を参入せず)14日間であるが、期間の末日が土日祝日又は年末年始(12月29日 - 1月3日)であるときは、これを期間に算入しない(刑事訴訟法第373条第55条)。本件の判決宣告日は12月15日であり、翌16日から数えて14日目の12月29日が年末年始に含まれるため、翌年1月4日午後12時の経過により、その満了点を迎える[130]
  3. ^ Sの母親は1989年(平成元年)に夫(Sの父親)と入籍し、町田市に住んでいる時に長男Sを妊娠・出産した[26]
  4. ^ Sの妹は1992年(平成4年)[28]ないし1993年(平成5年)生まれ[26]
  5. ^ 2015年10月にスカウト業を始めた[25]
  6. ^ 逮捕容疑は2016年7月14日 - 9月2日までの間、茨城県神栖市深芝の風俗店が売春させていることを知りながら、同店に女性を紹介した疑い[35]。また、この逮捕以前にも組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)で逮捕されていた[35]
  7. ^ 工具などを収納する際に使用されるRVボックスと呼ばれるもの[43]
  8. ^ 矢野の担当部は、東京地方裁判所立川支部 刑事第三部合議B係(担当裁判官:矢野直邦・新井紅亜礼・岩竹遼)[76]
  9. ^ 審理は時系列順に被害者9人を3グループに分け、それぞれ冒頭陳述や被告人質問・中間論告を実施した上で11月26日に全体の論告求刑を行った[78]。このような訴訟指揮を取った理由は、争点の判断の鍵となる各被害者の生前の言動を丁寧に検証するためとされている[79]
  10. ^ 被害者3人は検察官の冒頭陳述によれば、被告人は被害者3人の失踪を装うため、3人に携帯電話を海に捨てるよう指示していたが、3人はそれに反して駅のトイレ・コインロッカーに隠すなどしていた[86][88]
  11. ^ 同日は被害者Aの母親が証人として出廷し、「娘は生前、『自殺はしない』と言っていた」と証言した上で[91]、被告人Sへの厳罰を臨む旨を表明した[92]
  12. ^ その後、第6回公判では弁護人からの質問でも事実確認(被害者と訪れた公園名など)には応じるようになったが、行動の動機などは引き続き回答を拒否する姿勢を見せた[93]
  13. ^ 弁護方針を翻した理由について、被告人Sの主任弁護人・大森顕は「捜査が進展し、証拠開示が進んだことで、各証拠から(被害者からの殺害の)承諾があったと読み取った」と説明している[92]
  14. ^ 被告人Sは殺害動機について「定期的に金銭的援助を受けるために女性を家に招き、援助を得られなさそうなら乱暴して殺害し、所持金を奪うつもりだった」と述べた[93]
  15. ^ 被告人Sは男性Cを殺害した際の経緯について「(Cは)同性なので、(女性たちのように)自分に恋愛感情を抱かせて金を得る選択肢はなかった。Cに定期的収入があることを確認したので、殺して金を奪うつもりだった」と述べた[96]
  16. ^ 第14回公判(10月29日)でも同様に、弁護人から捜査段階との供述の矛盾点を問われ「捜査段階の際の供述の方が、記憶が新鮮だったので正しいと思う」と述べている[103]
  17. ^ 刑事訴訟法第361条「上訴の放棄又は取下をした者は、その事件について更に上訴をすることができない。上訴の放棄又は取下に同意をした被告人も、同様である。」。なお、弁護人が「被告人による控訴取り下げは無効」と申し立てた結果、申立てが認められて控訴審が再開された事例(藤沢市母娘ら5人殺害事件)もある[131][132]が、被告人Sの主任弁護人・大森顕は同月25日に共同通信社の取材に対し、「(S本人による控訴取り下げに対し)無効の申し立てはしない」と表明していた[133]
  18. ^ 日本政府は7月に閣議決定した「自殺総合対策大網」で重点対策のひとつにSNSを使った情報発信強化を盛り込んでいる[142]


「座間9人殺害事件」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  座間9人殺害事件のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「座間9人殺害事件」の関連用語

座間9人殺害事件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



座間9人殺害事件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの座間9人殺害事件 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS