死刑判決の冒頭主文朗読の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:01 UTC 版)
以下、第一審で死刑判決が言い渡されたか、控訴審で死刑以外(無期懲役など)の原判決を破棄自判して死刑が言い渡された事例を列挙する。控訴審で死刑の原判決を支持し、被告人の控訴を棄却する判決が言い渡された事例では、主文が冒頭で言い渡された事例(富山・長野連続女性誘拐殺人事件、大牟田4人殺害事件など)と、後回しにされた事例(北九州市病院長殺害事件・市川一家4人殺害事件など)の双方が存在する。 青森県北津軽郡武田村(現:中泊町)の農協における強盗殺傷事件:第一審判決 - 1961年(昭和36年)7月13日・青森地裁弘前支部(飯島裁判長) 船橋夫婦強盗殺人事件(被告人3人):第一審判決 - 1965年(昭和40年)5月15日・千葉地裁(石井謙吾裁判長) 大久保清事件(被告人:大久保清):第一審判決 - 1973年(昭和48年)2月22日・前橋地裁刑事部(水野正男裁判長) 名古屋市女子大生誘拐殺人事件(被告人:木村修治):第一審判決 - 1982年(昭和57年)3月23日・名古屋地裁刑事第三部(塩見秀則裁判長) 富山・長野連続女性誘拐殺人事件:第一審判決 - 1988年(昭和63年)2月9日・富山地裁刑事部(大山貞雄裁判長)富山地検は男女2人の被告人のうち、殺害実行犯の女Mに死刑を求刑し、男性Xについても共謀共同正犯として無期懲役を求刑していた。しかし、富山地裁 (1988) は女1人 (M) の単独犯と認定し、冒頭でMを死刑、男性Xを無罪とする主文を宣告した。 藤沢市母娘ら5人殺害事件:第一審判決 - 1988年3月10日・横浜地裁第2刑事部(和田保裁判長)判決宣告後、被告人は「自分の世界で一番好きな人は稲川聖城(稲川会総裁)さん」と発言し、傍聴席へ向けて2、3回両手でVサインを見せた。 新潟一家5人殺傷事件:第一審判決 - 1988年3月30日・新潟地裁(堀内信明裁判長) 京都・大阪連続強盗殺人事件(被告人:廣田雅晴):第一審判決 - 1988年10月25日・大阪地裁刑事第1部(青木暢茂裁判長) 鶴見事件(被告人:高橋和利):第一審判決 - 1995年(平成7年)9月7日・横浜地裁第2刑事部(上田誠治裁判長) 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(被告人:宮崎勤):第一審判決 - 1997年(平成9年)4月14日・東京地裁刑事第2部(田尾健二郎裁判長 / 陪席裁判官:小川正持・杉原奈奈) 岡山県山陽町拳銃乱射事件:第一審判決 - 1999年(平成11年)2月26日・岡山地裁(楢崎康英裁判長) 大阪連続バラバラ殺人事件:第一審判決 - 1999年3月24日・大阪地裁(横田信之裁判長) 広島タクシー運転手連続殺人事件:第一審判決 - 2000年(平成12年)2月9日・広島地裁刑事第2部(戸倉三郎裁判長) 附属池田小事件(被告人:宅間守):第一審判決 - 2003年(平成15年)8月28日・大阪地裁刑事第2部(川合昌幸裁判長 / 陪席裁判官:畑口泰成・渡邊英夫)同日は開廷宣言直後、川合裁判長が主文を言い渡そうとしたところで被告人が騒ぎ、退廷命令を受けたため、被告人不在で死刑判決の主文が宣告される異例の事態となった。 お台場フィリピン人バラバラ殺人事件:控訴審判決 - 2010年(平成22年)10月8日・東京高裁(第一審・東京地裁の無期懲役判決を破棄自判) 川崎市幸区アパート3人殺害事件:第一審判決 - 2011年(平成23年)6月17日・横浜地裁(秋山敬裁判長・裁判員裁判) 浜名湖連続殺人事件:第一審判決 - 2018年(平成30年)2月23日・静岡地裁(佐藤正信裁判長 / 裁判員裁判) 熊谷連続殺人事件:第一審判決 - 2018年3月9日・さいたま地裁刑事第4部(佐々木直人裁判長 / 陪席裁判官:四宮知彦・片山嘉恵)・裁判員裁判
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