業界出展方式への転換とは? わかりやすく解説

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業界出展方式への転換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:19 UTC 版)

科学技術館」の記事における「業界出展方式への転換」の解説

開館直後1965年度の年間入場者数が約53万人であったのに対し1970年度は約41万人減少した。特に団体入場者数開館以来一貫して減少傾向であった決定的であったのは1970年開催され日本万国博覧会開催であった他方1970年代に入ると、自然科学系博物館視聴覚を合む総感覚的展示増え入場者の理解促すため参加性の高い展示増加するようになった科学技術館これまでの展示について「故障が多い」「展示内容難しい」といったことが入場減少理由として挙げられていた。このような状況を受け、展示内容リニューアル計画された。 リニューアルについてシカゴ科学産業博物館が行っていた企業出展方式参考に、業界出展方式採用された。業界出展方式とは、展示テーマ関連する業界団体助成団体協力により展示内容更新行っていく方式である。業界出展方式目論見以下の通りである。 展示物の製作および維持管理のための費用業界団体負担してもらうことで財団財政健全化をはかること。 1企業ショールームするのではなく社会教育施設としての特性業界単位支援発展させること。 展示リニューアルを1室ごとに行い来館者にアピールすること。 産業界日本科学技術振興財団活動に常に関心払ってもらるようにすること。 以下に、業界出展方式変更した後の展示内容を示す。 業界出展方式後の展示内容展示テーマ出展団体出展企業完成日展概要5階D室 宇宙開発 宇宙開発事業団 1982年3月1日 液体ロケットエンジン人工衛星実物展示衛星放送受信コーナー5階E室 原子力 電気事業連合会日本電機工業会など 1980年3月31日 キューリー婦人原子力研究創生期を語る「アトミックシアター」。原子力発電原理放射線性質などの紹介5階F室 楽しい実験室 液化窒素使った超低温実験形状記憶使った実験などのサイエンスショー 4階B室 イメージホール 日本航空 1974年10月1日映像更新1981年9月29日 9連続したスクリーンによる円形劇場で、360度全周映像映し出される日本からヨーロッパへの空の旅の映像流されていた。 4階C室 鉄鋼 日本鉄鋼連盟鋼材倶楽部 1974年11月30日 高炉模型鉄製品のサンプル展示など4階D室 石油化学 石油化学工業協会 1975年2月15日 原油からナフサナフサから石油製品に姿を変える高分子化学について紹介4階E室 食料農業 全国農業協同組合中央会 1978年3月31日 米の生産栄養を主テーマとし、果樹栽培など日本の農業紹介ニワトリ有精卵から実際にヒヨコ生まれ孵卵器実演展示4階F室 土木・建築 日本建設業団体連合会 1981年6月24日 日本建設業紹介した立体映像ホール耐震実験免震ゴム実物展示など3階C室 電力 電気事業連合会 1976年3月31日 2種類放電実験装置15席の観客の顔を15台のマルチモニタ映し出す撮影システム備え電気に関するクイズ出題されるインタラクティブ展示など3階D室 エレクトロニクス 日本電気工業会日電子機械工業会日電子工業振興会通機械工業1977年3月1日 コンピュータグラフィックスの優秀作展示するギャラリー観客動作カメラとらえてコンピュータ処理後にスクリーン映し出すパフォーマンススタジオなど。 3階E室 時と生活 服部セイコー 1979年3月31日 電気通信 電気通信科財団 1979年3月31日 新技術産業技術振興協会 1987年10月1日 都市ガス 東京ガス 1983年4月1日 医療福祉 医療福祉機器研究所 1983年4月1日 マイクロモーター マブチモーター 1984年4月1日 3階F室 自動車 日本自動車工業会 1979年3月31日 「マジックビジョン」と呼ばれる特殊映像システムによる自動車メカニズム紹介。3台のモニターパーソナルコンピュータ使った自動車運転シミュレーター2階C室 自転車 日本自転車普及協会 1974年10月1日 自転車構造自転車発達史自転車正し乗り方チェックするシミュレーターなど。 2階D室 ロボット 日本産業ロボット工業1983年3月25日 産業用ロボット実演展示(1989年まで)。さまざまな分野使われているロボット紹介するビデオコーナー。 1975年昭和50年4月1日より、これまでの月曜休館から年末年始を除く年中無休変更した1977年昭和52年)には当時のスーパーカーブームを背景に「スーパーカーフェア」と題した特別展実施し1977年8月月間入場者数83,050人を記録した1979年昭和54年11月、「第1回全国ロボット大会」の会場となり、大会最終日日曜日には1日入場者数15,000人とこれまでの最高記録となった。また1979年昭和54年)は日本科学技術振興財団創立20周年科学技術館開館15周年にあたり、これを記念してC棟とD棟の間に3階建て展示室の増築決定した。また「ミュージアムショップ」が1階開設された。 このような改革実行企画イベント開催により、1976年度の年間入場者数は約60万人1980年度は約85万人増加傾向転じた1987年昭和63年)、NHK総合テレビの「地球大紀行」の放映並行してNHK地球大紀行展」が開催された。スミソニアン自然史博物館所蔵隕石鉱物化石などが展示された。会期中、約2ヶ月間で、20万人訪れた

※この「業界出展方式への転換」の解説は、「科学技術館」の解説の一部です。
「業界出展方式への転換」を含む「科学技術館」の記事については、「科学技術館」の概要を参照ください。

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