木造阿弥陀如来及両脇侍坐像とは? わかりやすく解説

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木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 3489
枝番 00
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  常照皇寺に伝わる阿弥陀三尊像で、定印結んで蓮華座上に結跏趺坐する阿弥陀如来像に、両脇侍が立膝をして少し前屈みしつつ、左脇侍観音)が蓮台亡失)を持ち、右脇侍勢至)が合掌する来迎形をなし、それぞれ雲座乗る
 三尊ともヒノキ材の割矧造で、表面は錆下地漆箔仕上げになる。中尊は、頭躰幹部通して両耳後の位置前後に割矧ぎ内刳のうえ三道下で割矧ぐ肉髻基部を鋸で截り頭部との間に薄材を挟み左手は肩外側部・袖先上面手首部、右手は肩・臂(前膊部は上下二材)・手首矧ぎ定印を組む両手先部、右腰脇、両足部、裳先に各一材を矧ぐ
 左脇侍は頭躰幹部前後に割矧ぎ内刳のうえ三道下で割り矧ぐ。髻の髪束先、両手は肩、臂、手首で各矧ぐ左足膝部は横一材、右足付け根別の縦材、足先を各矧ぐ背面裙裾に三材を矧ぐ天衣は別材を寄せる。
 右脇侍は、頭躰幹部は左脇侍大略同じだが、体勢調節のためか腰周り部を上下割り放つか。左手は肩・前膊半ば手首右手肩・上半ば手首で各矧ぐ合掌手先は共木)。両膝各別材、背面裙裾に一材、さらにその左寄り後方に各一材を矧ぐ天衣は別材を寄せる。
 常照皇寺は、光厳天皇一三一三六四年)が晩年禅に帰依し貞治元年一三六二)丹波国山国庄入ってこの寺を創め崩御もここであったのだが、その創建以前造立になる本像は、したがって常照皇寺前身である成就寺のものか、または光厳天皇所持のものかという想定が可能である。
 阿弥陀来迎彫像歴史的変遷の中での本像の占め位置きわめて重要である。すなわち、定印阿弥陀来迎形(持蓮台合掌)の観音勢至組み合わせ、および両脇侍像が体勢崩し衣を靡かせる動勢表現という二点において、この時代としては類例のない作例であり、また先駆的でもある。平安時代一般的な来迎彫像なら、中尊来迎印で、両脇侍は来迎形ながら正座でやや前傾姿勢をとるだけものが多いのであるが、本三尊像のこの形姿は、定印見られる観想的契機鎌倉時代顕著となる来迎臨場感を、ふたつながらに表すものと考えられる
 この動勢表現よりいっそう具体的にしているのが蓮華座載っている雲座であり、いずれも当初のもので、三尊像の繊細な表現相俟って緩やかで軽快動き作りだし、全体として上品な作行きとなっている。平安時代後期一二世紀)の製作と推定される
 この期優秀な作というだけでなく、稀有三尊構成図像完備した来迎尊像の諸形式により、美術史だけでなく文化史的にも有意義な資料である。

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 3341
枝番 00
指定年月日 1979.06.06(昭和54.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  定印を結ぶ周丈六阿弥陀三尊像で、その構造中尊及び左脇侍では寄木造、右脇侍では一木割矧造とし、それぞれに異なった寄せ用いている。平安時代後期典型的な和様造像基盤としているが、厳しさ感じられる表情や引き締った体部肉取りには鎌倉時代の新様式うかがわれ、製作は十二世紀の末と考えられる稲沢地方に残る仏像の中では最大のもので、当時尾張国としての繁栄様子物語遺品いえよう

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 3342
枝番 00
指定年月日 1921.06.06(明治54.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書 中尊及び右脇侍像内に建仁二年九月願主沙弥行西、仏師寛慶執筆覚範等の銘がある
員数 3躯
時代区分 鎌倉
年代 1202
検索年代
解説文:  来迎印を結ぶ半丈六阿弥陀三尊像で、各材、寄木造中尊及び右脇侍像の内刳面には墨書銘があり、建仁二年、行西を願主として藤原廣・安綱など尾張在庁官人大檀越となり、仏師寛慶造像したことが解る。像は頭・体部共に奥行充分にとって充実した肉取りを示し衣文表現には節度ある装飾性認められる二重円光及び台座蓮弁一部当初のものを伝え鎌倉初頭明徴ある遺例として看過し難い。

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像〈/(阿弥陀堂安置)〉

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像〈/(阿弥陀堂安置)〉
指定番号 28
枝番 00
指定年月日 1929.04.06(昭和4.04.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(棲霞寺旧本尊)

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(棲霞寺旧本尊
指定番号 118
枝番 00
指定年月日 1991.06.21(平成3.06.21)
国宝重文区分 国宝
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 167
枝番 00
指定年月日 1925.04.24(大正14.04.24)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 鎌倉
年代 1299
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(往生極楽院阿弥陀堂安置)

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(往生極楽院阿弥陀堂安置
指定番号 125
枝番 0
指定年月日 2002.06.26(平成14.06.26)
国宝重文区分 国宝
部門種別 彫刻
ト書 脇侍像内に久安四年六月、僧実照の銘がある
員数 3躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  三千院往生極楽院本堂阿弥陀堂)の本尊で、堂内須弥壇上にこの三尊安置される如来菩薩表現上の違い踏まえたうえで認められる各尊の面貌共通性、耳の彫法の一致、および木寄せ構造類似などからみて、三躰は一具判断される両脇侍が跪坐となる来迎形の阿弥陀三尊像は、天台浄土教隆盛にともない一一世紀ら行われてきたが、現存遺例によれば中尊像が等身それ以下など比較的小像が多いなか、中尊丈六両脇半丈六大きさをもつ本像はその流れのなかで異例に属する。
 極楽院往生極楽院)は『吉記』の記事から真如上人創建とわかり、また本三尊像は銘記により、実照が願主となって久安四年(一一四八)に勢至像を造立したことが判明する真如上人天台浄土教家円昭のこととみられ、いっぽうの実照は天台行慶の下にいた。このことからわかるように、本像の造立には天台教義という背景がある。さらにいえばこのころ大原融通念仏運動が盛んで、これを始めた良忍のあとを受けて第二世縁忍(本覚上人)の活躍の場でもあった。大型来迎三尊造立したのは、大勢集まって念仏する融通念仏信仰形態との関連において理解できる
 木寄せ構造は、三躰とも前面が頭躰通して左右二材(両脇侍像は割首とする)、後面は頭躰別材で躰部背面左右二材となるところが共通する両脇侍像の躰部地付付近変則的な寄せにより半丈六という大像を前傾させる工夫をしているが、これは、このような造像例それまであまりなかったことによる。
 像は当時行われた定朝様則っているが、硬さのある肉身形式的に整った衣文、あるいは装飾性のない光背須弥座形式台座は、このころ中央貴顕による造像比べて異質で、その本躰の造形は、例え奈良阿弥陀堂湯川区阿弥陀如来像承安元年一一七一、重文)のもつ、硬質肌合い形式的な衣文から感じられる単調さに近い。造立仏師としては、したがって京都含んで周辺地域をも活動範囲とする一団属した者が想定される
 本像は京都周辺に残る定朝様一例ありながら銘記により製作年、願主願意などが判明する稀有な例である。また融通念仏との関係が推定され、かつ中尊丈六両脇半丈六大きさとなる来迎阿弥陀三尊像唯一の遺例でもあることからして平安時代後期基準作例中、美術的にも文化的に重要な位置占める。

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像〈/(阿弥陀堂安置)〉

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像〈/(阿弥陀堂安置)〉
指定番号 990
枝番 00
指定年月日 1909.04.05(明治42.04.05)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 1094
枝番 00
指定年月日 1927.07.21(昭和2.07.21)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 平安室町
年代
検索年代
解説文: 平安室町時代作品

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 1393
枝番 00
指定年月日 1906.09.06(明治39.09.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

木造阿弥陀如来及両脇侍坐像

主名称: 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像
指定番号 3055
枝番 00
指定年月日 1957.02.19(昭和32.02.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品
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