割矧造(わりはぎづくり)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:47 UTC 版)
一木から彫刻する像を、工程途中で頭体部を木材の縦目に沿って左右または前後に一旦割り離し、この割れ面をそれぞれ丸木舟を刳るように十分内刳りした後、再び元の割れ目で矧ぎ合わせる技法。一木造と寄木造の中間的な技法と言える。9世紀後半の造像と考えられる、福島県勝常寺の薬師如来像が古い作例である。割矧ぎ法として、像の内刳りをした後、頸周りに縦に内刳りに向けてノミを入れ、頭部と体部を一旦割り離し、細部の仕上げが済んでから再び矧ぎ合わせる「割首」と呼ばれる技法もある。
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