成人映画スターの時代とは? わかりやすく解説

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成人映画スターの時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/11 18:39 UTC 版)

火鳥こずえ」の記事における「成人映画スターの時代」の解説

1943年昭和18年1月29日山形県生まれる。本名不明である。 1961年昭和36年3月地元高等学校卒業して東京移りマキノ真三マキノ芸術学院に学ぶ。渡辺護回想によれば同年にはマキノ真三による経営母体マキノ映画倒産しており、渡辺同社所属市川春代らを野村浩将らの東京文芸プロダクション売り込んでいた時期であるという。同社には、のちに火鳥作品多く監督した向井寛助監督として在籍していた。火鳥は、1962年昭和37年12月発行された『100万人のよる』昭和37年12月号(季節風書店1966年廃刊)の表紙採用されており、「東映スタア」とキャプションがある(右画像)。この時期東映作品出演した記録残っていない。俳優久保新二回想によれば当時火鳥は、愛染恭子辰巳典子とともに杉並区高円寺所在し火石プロ(代表・火石利男)に所属していたという。 1965年昭和40年10月公開された『熱い樹液』(監督藤田潤八岡野進)が火鳥映画界へのデビュー作である旨の記述が『日本映画俳優全集女優編』(キネマ旬報社)にはあるが、東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵されている『くされ縁』(監督志賀隆、製作・配給日本シネマ)や『悦楽』(監督大島渚配給松竹の上映用プリントには火鳥の名がクレジットされており、同作のほうが先に公開前者1965年4月後者同年8月29日)されている。いずれにしても火鳥は、満22歳のときに成人映画女優として映画界登場した。 『日本映画発達史』の田中純一郎は、同書のなかで黎明期成人映画界のおもな出演者として、扇町京子桂子城山路子光岡早苗同一人物)、内田高子香取環新高恵子松井康子西朱実朝日陽子明子森美沙湯川美沙光岡早苗路加奈子有川二郎里見孝二、川部修詩佐伯秀男とともに火鳥の名を挙げている。1967年昭和42年2月21日公開され若松孝二企画・製作足立正生監督による『避妊革命英語版)』(製作若松プロダクション配給日本シネマフイルム)では、「丸木戸定男」役の寺島幹夫相手に「丸木戸満子」役で主演している。 独立系プロダクション作品のほか、1968年昭和43年5月1日には、東映京都撮影所が製作、石井輝男監督火鳥出演して「おかじ」を演じた徳川女系図』が公開されたが、同作には火鳥のほか、内田高子谷ナオミ辰巳典子祝真理ら、いわゆる独立系ピンク映画女優多数出演しており、興行的に成功収めた火鳥は、同作同時上映の『前科者』(監督山下耕作)にも「若い情婦」役で出演している。これに触発され日活も、当時はまだロマンポルノ1971年 - 1988年)を開始していなかったが、児井英生プロデュースした『女浮世風呂』(監督井田探同年7月10日公開)や『ある色魔告白 色欲果て』(監督江崎実生同年8月14日公開)、『秘帳 女浮世草紙』(監督井田探1968年10月19日公開)といった作品火鳥出演させた。『女浮世風呂』には、火鳥のほか、林美樹美矢かほる辰巳典子清水世津大月麗子谷ナオミ乱孝寿内田高子ら、『ある色魔告白 色欲果て』には美矢かほる乱孝寿林美樹辰巳典子高月絢子清水世津桂子大月麗子高鳥和子真湖道代ら、『秘帳 女浮世草紙』には辰巳典子林美樹真湖道代乱孝寿高月絢子ら、独立系ピンク映画女優多数出演した。児井はなかでも『女浮世風呂』における火鳥の「妙照尼」役の芝居高く評価した。 『日本映画俳優全集女優編』には、1969年昭和44年)に「『女犯系図』『嫉妬』を最後に引退した」とある。『嫉妬』の公開月が不明であるが、『女犯系図』(監督向井寛)は同年7月公開であり、同年8月には主演作『肌のもつれ』(監督佐々木元)、同年10月には『情欲の鞭』(監督武田有生)が公開されている。その後も、1971年昭和46年4月公開された『近世毒婦伝 少女地獄責め』(監督向井寛)、1973年昭和48年3月3日公開された『団地妻研究会』(監督向井寛)にも出演した記録残っている。ただしこの時期作品記録掲載されている『映画年鑑 1973』において、独立系映画作品については監督名以外記載されておらず、この時期出演者概して不明である。同年以降出演記録はみられず、以降消息不明である。

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成人映画スターの時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/28 00:16 UTC 版)

辰巳典子」の記事における「成人映画スターの時代」の解説

1947年昭和22年10月12日大阪府大阪市阿倍野区生まれる。 1963年昭和38年4月大阪府立今宮高等学校進学するも、1964年昭和39年)、二年生のときに中途退学する。電話交換手仕事をしていたが、翌1965年昭和40年)には東京移り友人成人映画女優をしていた関わりヌードモデルの職を得る。『日本映画俳優全集女優編』(キネマ旬報社)には、同年、『泥だらけ制服』で映画界デビューした旨の記述があるが、同年には同名の作品公開はなく、同作新藤孝衛監督作であり、公開1967年昭和42年3月7日辰巳が満19歳のときである。同日公開された『女の責め』(監督山本晋也)にも、出演している。同作先行して1967年1月29日公開の『ダブル処女』(監督信太郎・三)、同年2月28日公開の『禁断情事』(監督小川欽也)、同年3月公開の『情事階段』(監督松原次郎)に出演した記録がある。映倫(新映倫現在の映画倫理委員会審査番号にみる完成時期では、このなかでは『泥だらけ制服』とくらべても『禁断情事がもっと早い時期作品である。俳優久保新二回想によれば辰巳デビュー作火鳥こずえの首から下の吹き替えボディダブルであったといい、映画監督渡辺護回想によれば辰巳最初に現れときには17歳であったという。辰巳は『白日夢』(1964年以降1967年デビューであり、『日本映画発達史』の田中純一郎は、同書のなかで黎明期成人映画界のおもな出演者挙げているが、辰巳についての言及はない。久保新二よれば、当時辰巳は、愛染恭子火鳥こずえとともに杉並区高円寺所在し火石プロ(代表・火石利男)に所属していたという。 独立系プロダクション作品のほか、1968年昭和43年)には、日本メジャー映画会社初の成人指定映画といわれる石井輝男監督東映ポルノ徳川女系図』に出演して「おしの」を演じた同作には辰巳のほか、内田高子谷ナオミ火鳥こずえ祝真理ら、いわゆる独立系ピンク映画女優多数出演しており、興行的に大成功収めた辰巳続けて同年6月28日公開され石井輝男監督による『温泉あんま芸者』にも出演した。これに触発され日活も、当時はまだロマンポルノ1971年 - 1988年)を開始していなかったが、児井英生プロデュースした『女浮世風呂』(監督井田探同年7月10日公開)や『ある色魔告白 色欲果て』(監督江崎実生同年8月14日公開)、『秘帳 女浮世草紙』(監督井田探1968年10月19日公開)といった作品辰巳出演させた。『女浮世風呂』には、辰巳のほか、林美樹美矢かほる火鳥こずえ清水世津大月麗子谷ナオミ乱孝寿内田高子ら、『ある色魔告白 色欲果て』には美矢かほる乱孝寿林美樹火鳥こずえ高月絢子清水世津桂子大月麗子高鳥和子真湖道代ら、『秘帳 女浮世草紙』には火鳥こずえ林美樹真湖道代乱孝寿高月絢子ら、独立系ピンク映画女優多数出演した同年9月7日大映配給し公開された『浮世絵残酷物語』(監督武智鉄二)にも出演しており、東映日活・大映大手各社への出演果たした同年当時週刊誌には「映画会社を股にかけ、目下売り出し中の辰巳典子は、まだ二十歳若さ。体あたりの演技で独特の色気つくりだしていくのもこれからと書かれ注目された。寺山修司は『さかさま英雄伝』において、「リルケピンク映画を観て辰巳典子杉村久美あこがれるべきである」と書いた。トーマス・ワイサーは武智鉄二監督の『浮世絵残酷物語』(1968年)における辰巳を「すべてのみずみずしい美女たちなかでも際立っているのは、極めて情熱的な尼を演じ辰巳典子である」と評した。ワイサーは、辰巳傑作として、関孝二監督作売女』(ばいた、1967年)と『エロチック風土記 替え床』(1968年)の2作を挙げている。 1971年昭和46年1月公開された『新手 女ぜめ裏表』(監督秋山駿製作・配給映画)、『肉奴隷』(監督団鬼六配給ミリオンフィルム)、『日本恥部物語』(監督渡辺護山本晋也小森白、製作東京興映)、『日本夜這風俗史』 (監督向井寛配給ミリオンフィルム)の4作を最後に同年独立系成人映画テレビ映画現場で照明助手務めていた鮎川一郎結婚し引退した。ただしこの時期作品記録掲載されている『映画年鑑 1973』において、独立系映画作品については監督名以外記載されておらず、この時期出演者概して不明である。引退後、『日本映画俳優全集女優編』が発行され1980年昭和55年前後までには、東京都世田谷区北沢下北沢駅前で居酒屋「らりぱっぱ」を経営していた。1976年昭和51年10月3日放映され連続テレビ映画俺たちの旅第45回愛しているから哀しいのです』(監督斎藤光正)に出演し本名鮎川 千代の名でクレジットされた。2014年平成26年3月現在、『日本映画俳優全集女優編』に記載され所在地該当する店舗存在しせず、閉店時期不明である。以降消息不明である。

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