富士急行線直通優等列車沿革
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「富士回遊」の記事における「富士急行線直通優等列車沿革」の解説
富士急行線へは戦前から準急列車「高嶺」など臨時では国鉄からの乗り入れ列車が存在し、戦後は準急列車「かわぐち」などによって運行が再開された。 なお特急については、富士山マラソンの際に運行された特急「富士山マラソン号」、2014年7月26日から運行されている「成田エクスプレス」の富士急行線への延長運転(2017年からは富士急行線内に関しても特急料金を設定)など富士急行線へ乗り入れる臨時列車の運行は行われていたが、定期特急列車は2019年運行開始の「富士回遊」が初となる。 1934年(昭和9年)7月:臨時列車「高嶺」が新宿駅 - 富士吉田駅間で運行開始 1950年(昭和25年)11月:中央本線・富士急行線直通列車の運行を再開 1962年(昭和37年)4月 : 新宿駅 - 河口湖駅間を中央本線・富士急行大月線・河口湖線経由で運行する準急・急行列車「かわぐち」運行開始運行当時は、当時中央本線を運行していた急行列車が国鉄キハ58系気動車により運行されていたことからこれに準じた気動車である「キハ58000形気動車」を富士急行側が準備し、下りは急行「アルプス」に、上りは準急「かいじ」と併結する変則的な運行となったが、同年のダイヤ改正で「アルプス」に統一される。また、利用者自体は多かったことから臨時列車を設定していた。 1968年(昭和43年) : 「かわぐち」定期列車として2往復・季節列車として3往復増発された。増発分は国鉄所有の電車によるもので、季節列車は115系電車による遜色急行であった。また、臨時列車として別に「河口湖スケート」・「かわぐちスケート」等が運行される。 1975年(昭和50年) : 「かわぐち」が完全電車化。富士急所有車の国鉄線乗り入れが無くなり、全列車が国鉄車による富士急線への片乗り入れになる。 1978年(昭和53年) : 「かわぐち」定期列車2往復に変更 1982年(昭和57年) : 「かわぐち」定期列車1往復廃止。「かいじ」と併結運転となる。 1985年(昭和60年) : 「かわぐち」・「かいじ」とともに季節列車化 1986年(昭和61年) : 「かわぐち」・「かいじ」廃止。165系電車による「ホリデー快速ピクニック号」に移行する 1990年(平成2年) : 大宮駅発着の「ホリデー快速むさしの号」の運行開始。この列車の前身として1989年に田町電車区の185系200番台7両編成を使用して、快速「ホリデーむさしの」号が運転された。運用は、田町駅 → (回送)→ 大宮駅 → 高尾駅 → (回送) →相模湖駅 → 大宮駅 → 高尾駅で、高尾駅からは返却回送ではなく八王子駅・立川駅のみ停車の臨時快速新宿行として運転された。なお臨時快速を含めて、全区間でグリーン車が自由席として営業されていた。 2001年(平成13年) : 三鷹電車区(現・三鷹車両センター)の169系を使用して大宮駅 - 八王子駅間で運転していた「新幹線リレー号」の名称を「むさしの号」に改称。これに伴い誤乗防止の観点から「ホリデー快速むさしの号」を「ホリデー快速河口湖号」に改称。使用車両も田町電車区の167系アコモデーション改善車4連となる。 2002年(平成14年) : 165系引退に伴い新宿駅発着の「ホリデー快速ピクニック号」(田町区167系8両編成または三鷹区169系9両編成)を廃止。 最終日の12月8日には「さよならピクニック号」として運行された。 2003年(平成15年) : 新宿駅発着列車の名称を「ぶらり河口湖号」に変更して169系で運行。「ホリデー快速河口湖号」の運行車両を183・189系電車に変更。 2004年(平成16年) : 「ぶらり河口湖号」は運行されず、名称を「ホリデー快速河口湖号」に統合して183・189系で運行。 2006年(平成18年)7月1日 : ホリデー快速河口湖1号のみ新宿駅 - 大月駅間で新宿寄り1号車に指定席が新設された(富士急行線内では自由席)。それに伴い、指定席車を黄緑、自由席車を水色の側面方向幕で表示するようになった。 2007年(平成19年)3月18日 : 新宿発着の1・2号は停車駅の見直しを行い、富士急行線内の田野倉駅・禾生駅・谷村町駅・東桂駅・下吉田駅は通過となった。 9月29日・30日 : 富士スピードウェイでのF1日本グランプリ開催にあたり、増発して運転を行う。2007年9月29日は、下り列車が189系6両編成全車指定席の91号、E233系4両編成全車自由席の191号、E233系6両編成全車自由席の193号が運転された。上り列車は189系6両全車自由席の92号、E233系4両全車自由席の192号、E233系6両全車自由席の194号が運転された。 2007年9月30日は、下り列車がE233系4両全車自由席の191号・195号、E233系6両全車自由席の193号・197号が運転された。上り列車E233系4両全車自由席の192号・196号、E233系6両全車自由席の194号・198号が運転された。 E233系による列車は、新宿駅 - 大月駅間は4両編成列車と6両編成を併結運転とし、大月駅で分割・併合し富士急線内は続行運転を行った。これは富士急行線内が最大6両編成までしか対応できないための措置である。 2009年(平成21年)7月4日 : 1号の指定席区間を富士急行線内まで拡大。2号にも指定席を設定。 2010年(平成22年)3月13日 : 富士急行線内上大月駅以外の各駅に停車していた大宮行き4号を富士急行線内も快速運転に変更。 4月24日 : 大宮発着3・4号にも指定席を設定。 2011年(平成23年)7月1日:富士吉田駅が富士山駅に改称。 2012年(平成24年)7月1日 : 大宮発着3・4号を延長して小山発着の3・6号として運転開始。 2013年(平成25年)7月6日 : 「ホリデー快速河口湖号」を「ホリデー快速富士山」に改称。6号を4号に変更。 2014年(平成26年)6月29日 : 小山発着の3・4号の運転最終日。 7月26日:特急「成田エクスプレス」の新宿発着の列車1往復を土休日に限り期間限定で富士急行線河口湖駅まで延長運転を開始 2015年(平成27年)3月14日:小山発着の3・4号が正式に廃止。 3月21日:千葉駅発着の快速「山梨富士」3・4号にE257系500番台の定期使用を開始。 2016年(平成28年)7月1日 : 毎週金曜日に快速「富士山」の運行を開始。 2017年(平成29年)3月4日︰ホリデー快速富士山などの中央東線から富士急行線へ直通する列車において、富士急行線内の区間に関しても指定席料金が設定される。成田エクスプレスなどの中央東線からの直通特急列車の富士急行線内の区間に関しても富士急行線特急料金が適用され、同時にグリーン車料金が新設される。 12月2日:この日の運転より、指定席が2両に拡大される。 2018年(平成30年)1月6日:快速「山梨富士」での189系の運行を終了。 3月17日:「ホリデー快速富士山」・快速「富士山」の運行車両をE257系500番台に変更し、「ホリデー快速富士山」は三鷹駅が通過となる。 12月24日︰快速「山梨富士」の運行最終日。 2019年(平成31年/令和元年)3月8日:快速「富士山」の運行最終日。 3月10日:「成田エクスプレス」の延長運転の休止および「ホリデー快速富士山」運行の最終日。 3月16日︰ダイヤ改正に伴い次の通りとなる。特急「富士回遊」運転開始。新宿 - 大月間は「かいじ」と併結。(土休日の一部臨時列車を除く) 富士急行線内において成田エクスプレスと同様に「JR東日本線から直通する特急列車に適用される」特急料金に加え旅客連絡運輸規則に定められた富士急行線区間の座席指定料金(富士急行線特急料金と座席指定料金200円を合算した金額)が適用。富士急行線内は事前料金と車内料金が同額となっている。 中央線内はかいじ、あずさの特急料金であり、中央東線から乗り通す場合は合算した特急料金となる。 新たな着席サービスを富士急行線内も含め全区間に導入富士急行線内のみの座席指定は不可のため、富士急行線内のみの利用の場合は座席未指定券のみ発券。 10月12日 - 10月27日:令和元年東日本台風(台風19号)による大雨の影響で、梁川駅 - 四方津駅間で土砂流入する被害を受け一部区間で運休となった影響で、「あずさ」・「かいじ」と共に運休となる。 2020年(令和2年)3月14日︰ダイヤ改正に伴い次の通りとなる。3・44号を増発し、定期列車を3往復とする。増発列車は大月以東を「あずさ」と併結し、そのうち3号は千葉駅始発とする。 臨時列車を含めた全列車が下吉田駅に停車。 2022年(令和4年)4月1日:富士急行の会社分割により運営者がJR東日本と富士山麓電気鉄道となる。
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