地球製メカ・ロボット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 23:28 UTC 版)
「UFOロボ グレンダイザー」の記事における「地球製メカ・ロボット」の解説
TFO(ティーフォー) 兜甲児専用の小型飛行円盤。外見はアダムスキー型と呼ばれるUFOに近い。超合金Z(マジンガーZの装甲)製で動力は光子力。Tは「地球」を意味するラテン語「Terra」に由来する。全長7.5メートル、重量1.2トンで最高速度マッハ4、電離層まで飛行可能という(当時の雑誌等では最高速度が遷音速以下という表記も見られた)。 当初は非武装であったが、後に単裝ミサイルランチャー(総弾数は数発程度)を機首部に装備して、ミニフォー相手なら充分対抗可能となった。 初期話では本機が前作までの歴代女型ロボットの役どころを務めることが多く、グレンダイザーに先んじて現れ、ミサイルを放つも円盤獣の反撃に遭いあえなく撃墜されるパターンが多かった。非力ながら奮戦したが、第27話で全損する。 JFO 兜甲児専用の飛行円盤。三角形の戦闘機のような形状をしている。第30話のみの登場だが、TFOからダブルスペイザーへつながる機体とされる。当時は「甲児の円盤」としか記載されておらず、後の書籍でJFOと紹介されるようになった。 デュークバギー デューク(大介)の愛車。3人まで乗れる仕様の3シートタイプトライク。デュークは中央バイク部に搭乗し車体を制御する。車体後部は三車輌一体状態となっている。武装バックミラービーム バックミラーから後方の追跡して来る相手に向けて発射する光線。円盤獣にはまったく通用しなかった。 シャフトガン タイヤの車軸から伸びたパイプに三門の銃口がついていて、発射される銃。またパイプの先端は尖っており、これで横に並んだ車輌のタイヤをパンクさせる使い方もされた。 バギーミサイル 後方のバギー部分の側面から発射されるミサイル。 機銃 特に名称は無く、カウル部分から二連装で発射された。 ダブルスペイザー 第35話から登場。兜甲児が主体となって開発した大型支援戦闘機で、最初に完成した地球製スペイザー。第36話で改造され、グレンダイザーとドッキング可能になる。全幅30メートル、重量90トン。最高速度マッハ4、上昇限界高度は6万メートルとされている。メインパイロットは兜甲児。補助シートを持ち、2人乗りも可能。 従来のグレンダイザーおよびスペイザーの弱点として、合体しなければグレンダイザーは大気圏内を飛行できず、合体処理に6秒必要(パイロットシートがスペイザー側に移動する「シュート・アウト」をしなければ制御は出来ない)な点が挙げられた。また合体時は腕が収納され一部の武装の使用に時間がかかるなどの問題もあったが、ダブルスペイザーの登場によりこれらの弱点がカバーされることとなった。 初登場時は合体機能がなく、グレンダイザーは本機のフレーム状の主翼にぶら下がって飛行した。間をおかず、宇門博士によりグレンダイザーの大気圏内飛行をサポートするために改造が施された。合体前にはグレンダイザーが空中で垂直方向に旋回(スクランブルターン)し、コンビネーションクロスで合体、セパレーションゴーで分離する。合体と分離の一連の動作は後述する2機の地球製スペイザーも同様。 エネルギーはグレンダイザーと同じ光量子とされているが、機体はグレートマジンガーにも用いられた超合金ニューZ製である。両翼端にある円盤状のユニットは武装ポッド兼エンジンポッドで、垂直離着陸用のファンを下部に装備している。主翼は可動式で垂直離陸時は下向き、飛行中は水平、グレンダイザーとの合体時は腕の動きを妨げないよう上向きに折れ曲がる。従来のスペイザーより素早く合体が行え、有人スクランダーといった趣である。合体時にグレンダイザーと本機の武装をすべて使用可能。 ダブルスペイザーのアイデアは、ホバーパイルダー型、ジェットスクランダー型、デルタ型の3候補がテレビ雑誌で公表、読者投票が行われてホバーパイルダー型のアイデアが採用された。ただし、集計結果が出る前にテレビでの登場となった。武装 ダブルミサイル 胴体の両側から発射されるミサイル。25連発が可能。 ダブルカッター 両翼端ポッドにある垂直尾翼状のパーツが射出後、空中で合体してV字型のカッターとなり、マッハ6の速度で相手を切り裂く。円盤獣のボディを両断する威力がある。 サイクロンビーム 両翼端ポッドから発射される3万度の熱線。片側二条のビームが途中で一条になるのが特徴。 ダブルスペイザー完成より前に、第32話で試作型のサイクロン砲が使用され、円盤獣の頭部を破壊した。 マリンスペイザー 第41話から登場。ダブルスペイザーの成功をもとに宇宙科学研究所が開発した水中用スペイザーで、飛行と潜水が可能。水中戦が苦手なグレンダイザーの水中運動能力をアップさせる機能を持つ。全幅25メートル、重量90トン。最大飛行速度マッハ4、水中航行速度40ノット、潜行限界深度は400メートル。メインパイロットは牧葉ひかる。 ダブルスペイザーより大型だが、グレンダイザーに対して光量子エネルギーの補給を行なうためにも必要なサイズだった(水中ではグレンダイザーのエネルギー消費が倍になる)とされる。両翼はフロート状になっており水上での行動も可能。ダブルスペイザー同様、合体時はグレンダイザーのすべての武器が使用可能。その際には腕の動きを妨げないように両翼が内側に引き込まれる。武装 マリンミサイル 両翼から発射されるミサイル。20連発が可能。 マリンカッター 水平尾翼を巨大なカッターとして射出する。速度は空中でマッハ5、水中ではマッハ1。 マリンビーム コクピット横にある各1門の発射口からビームを放つ。 ドリルスペイザー 第45話から登場。地中行動を可能にするスペイザーで、グレンダイザーの装甲を強化する機能も備えている。単体・合体後とも空中と地中を移動可能。全幅25メートル、重量130トンで地球製スペイザー中最も重い。飛行最高速度マッハ4、地中進行速度はマッハ2とされる。当初は兜甲児がダブルスペイザーと併用したが、後にグレース・マリア・フリードがメインパイロットとなる。 装甲は超合金ニューZ製。キャタピラを備え、二股の機首にドリルを内蔵する。合体後は肩から腕、背中までを覆う特異な形状をしており、背中部分もアーマーが伸びて脚部を覆い、さらにドリルが飛び出す。このドリルを活かした体当たり戦法は地中以外でも非常に有効だった。ただし腕と胸部が覆われる都合で、ハンドビームやスクリュークラッシャーパンチ、ダブルハーケン、反重力ストームが使用不能となるなど制約も多い。 劇中でグレンダイザーと合体した回数はダブルスペイザーやマリンスペイザーより少なく、マリア搭乗時は1回のみである。 当初は荒野番太が本機を操縦する予定だったが、『ゲッターロボ』とチーム構成が似てしまうことから急遽パイロットとしてマリアのキャラクターが設定された。これにより人気を博し視聴率が改善する効果を生んだ。武装 ドリルミサイル 両翼から発射される小型ドリル。10連発で厚さ9メートルの鉄板も貫く。速度はマッハ4。 スパークボンバー 垂直尾翼の先端から発射される5万度の高熱弾。 ドリルアタック 機首のドリルを伸ばし体当たり攻撃を仕掛ける。ドリルスペイザー単体で使用することが多かった。 ウルトラサブマリン 宇門博士が開発した水中バイク型深海用ユニット。グレンダイザーをサポートするマシンで、マリンスペイザーでは潜れない深度への潜水を可能とする。そのため密閉式のキャノピー内に腕だけを外に出したグレンダイザーを格納する。全長36メートル、重量95トン、限界潜航深度は3,000メートル。単独での飛行も可能。第67話のみの登場だが、ベガ星連合軍の海底基地を壊滅させる活躍をした。武装 サブマリンミサイル 機首より発射する2連装ミサイル。 サブマリンドリル 機首中央の穴より出る巨大なドリル。体当たり時に使用。 サブマリンストーム ドリルと同じ穴から高圧の水を発射する。 チェーンアタック 機首の脇から4本の鎖を発射して、敵を捕獲する。そのまま牽引して水上に引き上げるのに使用した。 コズモスペシャルスペイザー ベガ星連合軍との最終決戦に使われた宇宙用特殊スペイザー。劇中では主にコズモスペシャルと略して呼ばれる。従来の地球製スペイザーが宇宙で戦えないため新規開発された。甲児機・ひかる機・マリア機の3機が合体して大気圏を突破し、宇宙空間で分離後、3機の高機動型戦闘機として活躍する。詳細データ不明。 スペイザーの名を冠しているがグレンダイザーとの直接の合体機能はない。しかしながら、分離状態の3機はそれぞれダブル/マリン/ドリルの地球製スペイザーへのドッキングも前提にした形状でデザインされている(劇中ではこれらの合体形態は登場しておらず、その機能についての言及もされていない)。 ボスボロット 第14話・第31話に登場。主役ロボを差し置いてシリーズ3作すべてに登場したロボットとなった。ハンドメイドによる技術レベルの違いに驚いたベガ星のスパイにより奪われたこともあった。グレンダイザーのように飛行するための円盤型メカボススペイザーも製作された。 マジンガーZ アニメ本編では甲児の回想シーンに登場するが、活躍はしていない。石川賢による漫画版にも登場する。
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