【動物兵器】(どうぶつへいき)
Animal Weapon.
軍事目的で利用される動物。
あるいは、兵器と同じ役目を動物に負わせようとするもの。
生物兵器と混同されることもあるが、こちらは病原体を軍事利用するものであり、まったくの別物である。
「軍事目的で利用される動物」としては、以下のようなものが存在する。
- 馬(軍馬)
長距離行軍や突破戦闘、兵站輸送の手段として長く用いられてきた。
現在は「兵器」としての役割はほとんど失われているが、儀礼用、あるいは不整地での低強度紛争における行軍・偵察手段として需要がある。 - 象(戦象)
- ラクダ
- 犬(軍犬)
犬は古代から人間社会と密接に関わっており、特に学習能力と嗅覚に優れることから軍事利用されている。
偵察・警戒、行方不明者や地雷の捜索、追跡など、利用目的は多岐にわたる。 - イルカ(軍用イルカ)
高い知能と学習能力を活かし、機雷などの水中障害物の探知に従事する。 - 鳩(軍鳩)
「伝書鳩」として利用する。
第二次世界大戦の頃までは、無線機が故障した際のバックアップとして用いられていた。
動物兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 04:21 UTC 版)
動物兵器(どうぶつへいき)とは、軍事目的に動物(ヒトを除く)を使用する兵器のこと。または兵器と同様の役割を動物に担わせること(また、一部では、生体兵器(せいたいへいき)ともいわれる)[1]。
- ^ 吉田峯康 1994, p. 262.
- ^ a b c d e f g 植木不等式 2018, p. 29.
- ^ 21世紀研究会 2015, p. 15.
- ^ “「ロバ爆弾」で4人死傷 アフガニスタン”. AFPBB News (フランス通信社). (2013年4月5日) 2013年4月7日閲覧。
- ^ Bearden, Milt (2003) The Main Enemy, The Inside story of the CIA's Final showdown with the KGB. Presidio Press. ISBN 0345472500
- ^ ダグ・スタントン著、伏見威蕃訳『ホース・ソルジャー―米特殊騎馬隊、アフガンの死闘』ハヤカワ・ノンフィクション文庫
- ^ 「動物兵器 うごめく中東」『毎日新聞』朝刊2019年5月24日(国際面)2020年9月21日閲覧
- ^ a b 水野大樹 2012, p. 266.
- ^ 植木不等式 2018, p. 31.
- ^ a b 山中由里子 2008, pp. 20–21.
- ^ 植木不等式 2018, p. 30.
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