人間とフェストゥムの融合個体
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「蒼穹のファフナーシリーズの登場人物」の記事における「人間とフェストゥムの融合個体」の解説
皆城 乙姫(みなしろ つばき) 声 - 仲西環誕生日:2133年3月5日 / 星座:魚座 / 血液型:O型 / 身長・体重:143cm・39kg / 好きな物:プリン、三色カレー / 家族構成:兄・皆城総士 【1期】 総士の妹。竜宮島の守り神という過酷な運命を背負わされた少女。自分の置かれた立場を知り抜いているがゆえに、老成して達観したところはあるが、好奇心旺盛で明るく元気な性格も持ちあわせている。他人には冷徹な態度で接することが多いが、兄の総士をからかったり甘えたり、遠見千鶴を母のように慕うなど、歳相応の子供らしい面も持ち合わせている。芹たち中学校での同級生に対しても、普通に女の子らしく振る舞う。 胎児期に瀬戸内海ミールの暴走を受け、半同化状態となった母・皆城鞘の胎内から、人工子宮に移され出生した。人類に数人しかいない人間とフェストゥムの融合独立個体。もともと人工子宮の中で過ごすことが前提の身体の造りとなっているので、長期間の外での活動には耐えられない。乙姫の場合は、3か月が人間として生きられる期間であり、その少ない時間を精一杯生き抜くことを選択する。 竜宮島のコアとして12年間、人工子宮ワルキューレの岩戸の中で島の機能を管理していた。序盤で一騎の前に幻影のように姿だけを見せ、まだ事態を受け止めきれず、気持ちが揺らいでいる一騎に、総士と一緒に戦って、支えてやって欲しいと地下の岩戸へと導く。 物語中盤で、人類軍による竜宮島の占領の先手を打つかのように覚醒し、ワルキューレの岩戸を出て島内を自由に移動、人間としての生活を始める。人類軍の撤退後、一人の生徒として中学校の2年生のクラスに編入される。その際、生徒たちに彼女の素性がどのように説明されたかは不明であるが、甲洋がさまよい出た騒動(実は乙姫が甲洋を解放した)の際、乙姫も同様にフェストゥムと融合していることを、自身から芹や里奈、広登に初めて明かしている。しかしそれ以前も以後も、彼らは平時には普通のクラスメイトとして乙姫に接し、戦闘時に乙姫が外で見届けようとする際には芹から普通の人間と同様に身の危険を心配されている。 人間でもフェストゥムでもあるため、どちらの存在にもこれからの行く末を自分たちで選択させようとする。そのために自身の目と足で情報を集め、戦闘時もそれを見届ける。また、独立していてもコアとして竜宮島の様々な管理機能や戦力は使用可能で、同時に島の全てを知る「生き神様」のような存在であり、島民から崇敬される。総士を救出する際には、何も使わずに一騎とたやすくクロッシングを行っている。 「人として生きたい、一人ぼっちになりたくない」という思いは強く、島との最後の同化により親しい人たちとの別れを迎えたとき、思わず足が竦んで泣き崩れてしまう。ひたすら抱きとめてくれた千鶴の温かさに、亡き母を感じ取った乙姫は「私もこんな風に皆のお母さんになればいいんだ」と、自分の運命を心の底から受容。岩戸に入り肉体を消失させる。瀬戸内ミールが生命の循環を完全に理解したため、ミールの分身として無限に輪廻転生を繰り返し、学習しながら岩戸を出入りする存在、真なる「島の女神」となる。 【劇場版】 意識体として残ったまま史彦に語りかけ、美羽とミールの対話を促す。その後、芹が代替者となった際に再会し、コアが成長期を乗り越えたことで完全に消滅し、コアを芹に託していく。 【EXODUS】 灯籠流しの夜に翔子や衛、オルガを初めとした派遣部隊の帰還者の分と共に、芹と織姫によって彼女の灯籠が流される。織姫が目覚めてからはたびたび名前が出ており、特に芹や史彦が引き合いに出す。 皆城 織姫(みなしろ おりひめ) 声 - 仲西環 【劇場版】 乙姫のいわば娘にあたる島のコア。この頃はまだ命名されていない。胎児状態から成長期に入り、島を支えるコアとして不安定状態となり、島民、特に真壁史彦らかつての戦争で放射線障害を持っている者たちの健康状態が悪化する。 【EXODUS】 引き続き竜宮島最深部で眠り、島を守っていた。以前の胎児状態から幼児状態まで成長をしている。島に飛来してきた人類軍ナレインと少女エメリーに呼応するかのような反応を見せ、さらにエメリーが接触する際には1期の乙姫と同世代程度にまで肉体を成長させる。 派遣部隊の出発から間もなく目覚め、一騎たちに派遣部隊の危機を伝える。乙姫の記憶は有しているが、同じ名前で呼ばれることを嫌い、芹に自分の名前を決めるよう命令し、七夕に生まれたことに由来して「織姫」と名付けられる。 他人には高飛車な物言い、かつ冷徹な態度で接し、乙姫に比べて口数も多い。その一方、総士や千鶴には甘えた態度を見せる。また、芹の家に同居して寝食を共にし、態度は高飛車ながらも甘えており、芹が同化現象で隔離されてからは頻繁に訪れており、特に心を開いている。口調とは裏腹に日常での行動は無邪気そのもので、行美は「人懐っこいコア」と評している。芹の影響で昆虫採集が趣味であり、昌幸の影響でさきいかが好物である。 乙姫がフェストゥムに呼びかける能力を有していたのに対し、織姫は島の未来を見通す能力を持つ。そのためにSDPの出現も全てが未来に必要なものと称し、特に発現時のカノンのSDPは待ち望んでいたものであった。後に剣司と甲洋もSDPを発揮したことで未来に必要な力が全て揃った模様。また、いずれ芹が島を去る可能性や、総士とマークニヒトが第三アルヴィスで生まれ変わる未来も暗示している。 最終的に第四次蒼穹作戦にて、美羽を介してアルタイルと交信することで、アルタイルを竜宮島へと封印することに成功。島民との別れと、自分をただ一人助けに来た芹を前にして、最終的に抑えていた涙を流した末、乙姫同様島へと還っていく。 真壁 紅音(まかべ あかね)→ミョルニア 声 - 豊口めぐみ 【1期】 史彦の妻で一騎の母。一騎の幼少時にフェストゥムに同化しており、人間としてはすでに存在しない。かつては日本自衛軍第2混成団特科大隊のエースパイロットであり、史彦の上司でもあった。陶芸を通じて土、すなわちシリコン(フェストゥムと同じ物質)に触れ、フェストゥムのことを知ろうとするなど、独特の考え方を有していた。皆城公蔵がミールを分析中だったにもかかわらず、ミールを本質的に理解した最初の人物である。 史彦を助けようと、フェストゥムに自ら進んで同化し、フェストゥムに時間と存在を与え、ミールの共鳴核となる。 ミョルニアとなってからは日野洋治にかくまわれて部下として振舞っており、モルドヴァ基地壊滅の際にマークザインを操って一騎のピンチに駆けつける。 自分のコアを助ければ、フェストゥムと共存するためのデータとまだ生存している皆城総士の両方が手に入ることを伝えるため、ミョルニアとして竜宮島に現れ、この時には紅音の記憶に導かれて山に現れており、記憶という概念についても理解している。データという概念を持たないながらも乙姫を通して洋治の設計思想に基づく機体の改良方法および同化現象の緩和薬のデータを送り、絶望の淵に立たされたアルヴィスに希望をもたらす。 【劇場版】 戦う術、生まれるということを知ろうとする操のミールに捕らえられていた。艦内にいるフェストゥムたちの痛みに苦しむ操に存在する理由を問いかける。第二次蒼穹作戦の中、ファフナーの攻撃で自身を捕らえていたフィールドが消えたことによって解放され、コア(のちの織姫)の生命を維持するために島に戻り、コアと島を守りきり完全に消滅する。また、コアの生命を維持する際に竜宮島が自身の帰る場所と悟っていた。 史彦の回想に結婚前の紅音が登場しており、フェストゥムがケイ素で構成された生命体であることからフェストゥムも土、すなわち帰る場所を探しているという可能性も考えていることを史彦に語っている。 【EXODUS】 第四次蒼穹作戦の中、意識体として皆城鞘とともにワルキューレの岩戸に還ろうとした織姫を迎える。 ルヴィ・カーマ 声 - 佐々木りお誕生日:2151年11月23日 エメリーが転生した海神島のコア。第四次蒼穹作戦の2年後の時点で既にディランと共に活動し、総士たちがマリスに連れ去られる未来を予見する。 さらに3年後には未来への試練を見据え、マークニヒトに乗るように告げる。 皆城 輝夜(みなしろ かぐや) 声 - 松田颯水 【THE BEYOND】 竜宮島のコアたる黒髪の少女。朔夜や芹と共に封印された竜宮島内で活動を開始しており、総士とクロッシングを行いつつ海神島との合流を図っている。 皆城 朔夜(みなしろ さくや) 声 - 松田利冴 【THE BEYOND】 竜宮島のコアたる白髪の少年。竜宮島に封印されたアルタイルの力の余波の影響で、「輝夜を守る」役割のもと双子として誕生した。
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