ドラグナー遊撃隊
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「機甲戦記ドラグナー」の記事における「ドラグナー遊撃隊」の解説
ケーン・ワカバ 声 - 菊池正美 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は准尉(当初は三等空士)。 メタルアーマー「ドラグナー1」・「D-1カスタム」のパイロット。 西暦2070年8月4日生まれ、身長172cm、体重59kg、血液型はB型。 本作品の主人公。日本・TOKYO出身の日系2世。父は地球連合軍参謀のジム・オースチン、母は中立コロニー「アルカード」入国管理官のアオイ・ワカバ。ただし両親は離婚し、母と暮らしていた。母方の祖母はギガノス占領下の青森で暮らしている。成績はそれほどよくはなかったが日系人ということもあってかバイリンガル(青森を訪れた際タップとライトは村の住人とコミュニケーションが全くとれず、ライトは「言葉が通じない」と発言している)である。 元々はアルカードにある民間のアストロノーツアカデミーの生徒。アカデミー時代はリーゼントに上着はスタジャンというスタイルだった。輸送船アイダホにおいて軍よりドラグナーのパイロットに臨時徴用された直後にお目付け役のベン軍曹に髪をバッサリ切られる。 基本的には直情型かつ熱血漢で、後先考えないで突っ走るタイプ。ドラグナーのパイロットとなってしまったのもアルカードを強襲したギガノスに一泡吹かせようとケーンが言い出したことが原因である。リンダに一目惚れし、その想いは彼女の秘密を知ってからも変わらなかった。 アルカードではギガノス軍に侵攻され、ケーンたちは偶然遭遇した瀕死のスパイに軍事機密のディスクを手渡される。直後に敵部隊の追撃を受け、逃げ込んだ施設には偶然ドラグナーシリーズが保管されており、これに乗り込んだところ、試しに挿入した先のディスクが偶然ドラグナー起動ディスクであったことからケーンたちは全身をスキャンされ、パイロットとして生体認証登録されてしまう。以後、なし崩しに地球連合軍の軍人となり、ギガノス帝国軍との戦いの渦中に置かれることとなる。元々民間人であったため、戦闘については素人だったが、数々の戦いを経てエースパイロットとして敵にも知られるまでに成長していく。 拿捕されたアイダホの救出の際、D-3の敵基地コンピュータのハッキングによる誤情報で全戦力の出払った隙に中継ステーションを破壊し、マイヨはその爆発により追撃を断念。捕虜を全員載せたアイダホは無事に脱出した。 地球に降下してからは英雄として扱われ、正規任官に併せて6階級特進となったことなどから増長する場面も多々あったが、友人ビルの死などにより素行はやや落ち着くことになった。また、カムチャッカ半島沖のギガノス軍補給基地強襲においてはMA20機以上を基地ごと潰し、日本では青森の竜飛岬の要塞を爆破、中国大陸においてはグン・ジェム隊を壊滅させ秘密基地を爆破するなど凄まじい活躍を見せる。なお、グン・ジェム隊には当初は実力差から苦戦を強いられていたが、わずか3日間の修行で相手の切っ先をかわす「見切り」を身につけ力関係の逆転に成功した。 宇宙機動要塞攻略戦においては母親を人質に取られたため、やむなく乗機とともにギガノス帝国軍に投降し、忠誠を示すため地球連合軍と戦っていたが、リンダとベン軍曹が母親の救出に成功したおかげで反撃に転じ、マイヨと共闘してドルチェノフに深傷を負わせた。 タップ・オセアノ 声 - 大塚芳忠 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は准尉(当初は三等空士)。 メタルアーマー「ドラグナー2」のパイロット。 西暦2069年5月13日生まれ、身長172cm、体重72kg、血液型はO型。 ケーンと同じアストロノーツ・アカデミーの学生で、ドラグナー2型およびドラグナー2型カスタムに搭乗。 ニューヨークの大家族の実家に軍の給料から仕送りしている。一家揃って音楽好きらしく、カセットプレイヤーを常に携帯している(本人いわく命から3番目に大事なものだったが、原作では途中で壊す羽目になる)。 将来はショウビジネスをやるのが夢で、ミュージカルなどをかける小屋を経営したいと思っている。自他共に認めるフェミニストで、いつの間にかローズといい仲になる。 ライト・ニューマン 声 - 堀内賢雄 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は准尉(当初は三等空士)。 メタルアーマー「ドラグナー3」のパイロット。 西暦2069年10月9日生まれ、身長175cm、体重62kg、血液型はA型。 イギリス出身。父は地球連合軍欧州統括理事会常任理事、祖父は元英国下院議員で貴族のバーモント卿という名門の家系の生まれだが、それに反発して軍に志願した経緯を持つ。そのため、自身を特別扱いされる事を嫌っており、家族について話したがらない。 ケーン、タップと同じくアストロノーツアカデミーの生徒。偶然ドラグナー3に乗り込み、戦いの渦中に置かれてしまう。 コンピューター好きであったため、ドラグナー3の特性を最大限活かしていた。戦闘中にドラグナー3で分析した情報を元に事態の打開策を立てるなど、ドラグナーチームの知恵袋的存在。そしてアルカード上の宇宙飛行士のアカデミーに移した。 育ちが良いためかドラグナーのパイロットの中では最も礼儀正しく、女性の扱いにも長けているが、作中で恋人が出来る事は無かった。 ジェームス・C・ダグラス 声 - 大滝進矢 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は大尉(以前は少尉)。 本来はドラグナー1の正式パイロットになるはずだった。ケーン達がドラグナーパイロットとなってからは、教官として彼らを鍛える任に就いた。 宇宙機動要塞攻略戦において、本来のドラグナーパイロットとしての本領を発揮する機会を得て、自らドラグーンに搭乗し、ドラグーン隊の隊長を務める。 ダイアンに気があったようだが、ケーン達の計らいもあって彼女は部下であるベンと結婚し、自身は失恋してしまった。 リンダ・プラート 声 - 藤井佳代子 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は特務中尉。 西暦2070年11月25日生まれ、身長160センチ、体重47キロ、血液型はA型。趣味は趣味は読書・水泳。 ソビエト連邦(現ロシア連邦)出身。父はドラグナーの開発者であるラング・プラート、兄は元ギガノス帝国軍のエースパイロットであるマイヨ・プラート。本作品のヒロイン。 かつては電子工学を専攻しており、物語当初は難民として輸送艦「アイダホ」に乗り合わせていた。父や兄との複雑な境遇から当初は心を閉ざしていたが、ケーンの熱烈なアタックを受けるうち、次第に心を開いていく。 宇宙機動要塞攻略戦においては、ベン軍曹と共にケーンの母親を救出し、ケーンの地球連合軍に対する攻撃を止めさせるきっかけをつくった。 ローズ・パテントン 声 - 平松晶子 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は特務少尉。西暦2070年9月30日生まれ、身長155センチ、体重46キロ、血液型はAB型。 難民として輸送艦「アイダホ」に乗り合わせていた。 戦争で行方不明になった両親を探している身だが、常に明るく振る舞っている。 当初は自分に思いを寄せるタップをまるで意識していなかったが、次第にまんざらでもなくなってきたらしく、彼が敵に捕らわれた時には心配する様子も見せた。 キャラクターデザインの大貫によると、当初ヒロインとしてデザインされ新番組の広告などにも表記・掲載されたが、事情により放映直前にヒロインとしてリンダがデザインされた為、放映時は髪の毛の色が発表されたデザインよりも地味な色に変更された。 ベン・ルーニー 声 - 島香裕 地球連合軍ドラグナー遊撃隊所属。階級は軍曹。 独身。妹が一人いる。終戦後、ダイアン・ランスと結婚する。 輸送艦「アイダホ」にてD兵器(ドラグナー)輸送の任に就いていたが、突如軍人となったケーン達3人を厳しくしごき上げた。スキンヘッドと厳めしい面構えだったが、意外に人情派なところもあり、ケーン達にとっては頼れる兄貴分でもある。この関係はケーンたちが昇進し、軍曹の上官となってからも変わることはなかった。 実はケーンの事を特に高く評価しており、酒に酔っていたとはいえ「妹を嫁にやる」とまで言い出したほど。 宇宙機動要塞攻略戦においてはケーンの母親を救出する作戦を上申し、リンダ特務中尉と共に救出にあたった。
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