グン・ジェム隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:29 UTC 版)
「機甲戦記ドラグナー」の記事における「グン・ジェム隊」の解説
グン・ジェム 声 - 加藤治 ギガノス帝国海洋戦域機動軍F軍団グン・ジェム別働隊、通称グン・ジェム隊隊長。階級は大佐。年齢は50歳。身長185cm。 メタルアーマー「ゲイザム」のパイロット。 グン・ジェム隊は通称「ギガノスの汚物」と呼ばれ、ならず者の集団として敵味方双方に恐れられている。 「グン・ジェム四天王」を配下に置き、中国大陸の奥地にあるギガノス帝国軍軍事秘密工場の護衛の任に就いている。 右目は失明しているため眼帯を付けている。これは地球連合軍ヤム少佐の父親ラオチュンとの決闘により負傷したものである。また服を脱ぐと腹がせり出るが、これは肥満によるものではなく、力士のような筋肉太りである。常にサーベルを所持しているものの、どういう訳か敵よりも味方や部下に振るう事の方が多かった。 残忍で狡猾、金儲けに目がない一方で、パイロットとしての能力はケーンを遙かに凌駕している。ドラグナー遊撃隊との戦闘以前のMA撃墜数は17機以上で、グン・ジェムの通った後には雑草も生えないと言われている。その圧倒的な力は、ケーンが悪夢にうなされるほどであった。 豪胆で敵に対しては非情な反面、部下に対する情は厚く、特に四天王のゴルとガナンが戦死した際は、機体の損傷も顧みずゲイザムで出撃しようとした。またミン以外の3人が戦死した時には、「ワシにとっちゃ、テメェらは息子みたいなもの」と泣いたほど。(もっとも四天王を別にすれば当の部下には彼が戦死するやMAを含む部隊の物資を手に戦線離脱を図る者が多数現れるなど必ずしも全員から慕われていたわけではないようである) 試作型のギルガザムネを持ち出して弔い合戦に及ぶが、思考コントロールシステムの暴走により味方であるジン中尉を殺害してしまう。その後、再びギルガザムネでドラグナーに挑むが、機体の欠陥もあり撃破され戦死する。 ゴル 声 - 島香裕 ギガノス帝国軍グン・ジェム隊第1中隊長。階級は大尉。年齢は30歳。身長210cm。 メタルアーマー「スターク・ゲバイ」のパイロット。 「グン・ジェム四天王」の一人。グンジェムよりも一回り大きい体格を持つ大男。性格は他の四天王と比べて一番気が弱く、よくグン・ジェムに怒鳴られてその巨体を小さくしていた。精神構造は子供に近いが、逆にそれが彼の純粋な部分だとも言える。そのせいか人質となったリンダに一目惚れして、彼女を守ろうとするなど荒くれ者らしからぬ姿も見せた。感情が高ぶると専用のガトリングガンを発砲・乱射する癖があり、グン・ジェム隊の中でコメディリリーフであった。 ゴル隊は防衛線の要を担当しており、部隊がドラグナーに襲撃された際には、部下のMAパイロットがゴルの名前を叫んで撃破され、グン・ジェムからその際の不在を強く叱責されていることなどから、パイロットとしての能力と部下からの信頼は極めて高いようである。 無限軌道砲を駆り、単独でドラグナーに挑んだが、砲の爆発に巻き込まれ死亡する。 ガナン 声 - 笹岡繁蔵 / 郷里大輔(サンライズ英雄譚) / 大友龍三郎(スーパーロボット大戦シリーズ) 「グン・ジェム四天王」の一人でギガノス帝国軍グン・ジェム隊第2中隊長。階級は大尉。年齢は25歳。身長225cm。 メタルアーマー「スターク・ガンドーラ」のパイロット。 殺人犯が軍服を着ているとまで評される凶暴性を持ち、ニヒルな性格で仲間内の殴り合いを余興として観戦するほど血を見るのが好き。 目の下に真一文字の傷を持つ痩せ型の大男で、理由は不明だが、いつも釘を咥えている。 ケーンに動きを見切られ、機体を真っ二つにされて(おまけに頭髪も剃られて)戦死する。 ミン 声 - 島津冴子 ギガノス帝国軍グン・ジェム隊第3中隊長。階級は大尉。砂漠の赤いバラと呼ばれ、その勇猛さは本部でも評判であった。フルネームは「リー・スー・ミン」。年齢は20歳。身長185cm。 本作品に登場する男性キャラの大半よりも、大柄かつ屈強な体格の持ち主であり、鉄製のドアを体当たりで半壊させたり、配管パイプを引きちぎるなどの並外れたパワーを備えている。 メタルアーマー「スターク・ダイン」のパイロット。機体の特徴的な装備であるハイブリッド・サージからケーンには「ノコギリ女」とも呼ばれる。 「グン・ジェム四天王」の一人で、ドラグナー遊撃隊との戦いに四天王で唯一生き残った。 グン・ジェム隊壊滅後は、残存の部下に反旗を翻されるが、ドラグナー討伐の任を受けたハイデルネッケン少佐に合流しドラグナー遊撃隊を追うことになった。しかし、乗艦がマイヨ・プラートに接収され、彼に命を助けられてからはドラグナーを倒すことを諦めマイヨたちと行動を共にした。 プラクティーズとはグン・ジェム隊と共闘時に囮にした因縁から恨まれていたが、マイヨの仲介にして共にチームを組んで出撃するようになり、次第に打ち解けていった。 宇宙機動要塞潜入時には「ギルトールの死はドルチェノフによる暗殺だった」ことを負傷を装った誘導尋問と艦内放送(これはドルチェノフを燻り出そうとした時に偶発的に作動したもの)を使って暴いた(第47話)。 芦田豊雄は最初はやせた美人としてデザインしたが、神田から「もう少しイモっぽくポッチャリさせてくれ」と手直しを受けたと語る。 ジン 声 - 島田敏 ギガノス帝国軍グン・ジェム隊第4中隊長。階級は中尉。年齢は17歳。身長170cm。 メタルアーマー「スターク・ダウツェン」のパイロット。銀髪の美男子。 「グン・ジェム四天王」の一人で、グン・ジェム隊きっての卑劣漢。捕虜にしたリンダを暴行しようとしたり、協力すると見せかけて味方であったはずのゲルポック隊を裏切り、見殺しにするなど外見の良さに反する凶悪さを見せるサディストでもある。ただし戦災孤児を盾にしたゲルポックの戦法には嫌悪を見せるなど多少はまっとうな感情もある模様。武器にサイを持っている。 思考コントロールシステムの暴走により正気を失ったグン・ジェムを止めようとギルガザムネに近付いたところ機体を一刀両断され戦死する。 ブコビッチ 声 - 石塚運昇(ナレーションも兼任) グン・ジェム隊第2中隊に所属するガンドーラのパイロット。モヒカンが特徴。 キャンプから脱走したケーンとリンダをガナンと共に追撃するが、戦闘中にコックピットに乗り込んできたケーンに気絶させられ、乗機を奪われてしまう。その後の消息は不明。
※この「グン・ジェム隊」の解説は、「機甲戦記ドラグナー」の解説の一部です。
「グン・ジェム隊」を含む「機甲戦記ドラグナー」の記事については、「機甲戦記ドラグナー」の概要を参照ください。
- グン・ジェム隊のページへのリンク