デザイン・設計
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「マセラティ・バードケージ 75th」の記事における「デザイン・設計」の解説
ボディにドアはなく、ウィンドウ、ルーフ、フェンダーまでもが一体となった巨大なアクリル製フードが斜め前方に迫り上がり、コックピットへのアクセスが可能となる。ボディはCFRP製で、シャシーはCFRP製+デュポンのメタ系アラミド繊維『ノーメックス紙』製ハニカム構造材の複合素材をフレームに使用し、リア・フロントのサブルレームはアルミ合金製。 本来インストルメントパネルにあるはずの計器類は全てヘッドアップディスプレイを使用し、ダッシュボード中央に配された透明パネルに投影表示される。マセラティ伝統のアナログ時計も同様に投影表示される。 ステアリングホイール中央にはコントロールデバイスが集中配置されている。また、モトローラ設計の携帯電話用Bluetoothヘッドセットが装備され、搭載されているいくつかのカメラを通信機器を使い他者と走行データを共有出来る。 モチーフとなったティーポ61 ヘッドアップディスプレイ
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デザイン・設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 07:05 UTC 版)
岩見沢駅舎の大きな特徴の一つが低コストな設計である。 岩見沢駅舎は、内壁で囲まれた駅事務室や市役所サービスセンターと、内壁と外壁の間に挟まれた待合所やセンターホールの、2重に仕切られた構造が基本となっている。室内を2重に仕切るこの構造は、用途に応じた効率的な空調を施し光熱費を低減を図るためのものである。具体的には、服装を外気温に合わせてあり滞留時間も短い一般利用客を想定した、屋外との急激な気温差を作らない最低限のレベルに空調を抑えた空間。そして、季節を問わず制服やスーツを着用し長時間の業務にあたる施設職員を想定した、外気温に左右されない一定の室温を保つための重点的な空調を施す居室である。 また、一般的にはいくつものパーツを組み合わせた方式をとる事が多い屋根と天井も、岩見沢駅舎はPCコンクリートを用いて屋根材・梁・天井材などを一度に賄う方式としたため、内装工事の簡略化による建設費の圧縮を実現した。これにより室内には大きな凹凸(強度を増し、冬季の積雪荷重に耐えるための梁の代わり)のあるコンクリートが剥き出しとなったが、この凹凸を利用して間接照明を施したため、コンクリートの冷淡さや圧迫感を抑え、逆に暖かみの感じられる空間を作り出した。 もう一つの大きな特徴として、地域性を徹底的に表現したデザインが挙げられる。単なる色や形だけにとどまらず、郷土史と関わりの深い素材を多用しており、中でもガラスカーテンウォールに鉄道のレールを使用する工法は国内初となる。 随所に見られるレンガ壁は、レンガ造りの機関庫や整備工場が建ち並ぶ明治期の岩見沢駅周辺をイメージしたものである。そのうち1階外壁に使われている、寄付によって募られた4,777個の刻印入りレンガは、地域住民の想いが駅とともに新しい歴史を歩んでいく事を意味している。これらのレンガ壁は、北海道の伝統的な積み方である「小端空間積み」を再現した工法で積まれている。また内壁の一部には、小端空間積みを応用した独自の工法の「透かし積み」で意図的に隙間が作られ、すりガラスがはめ込まれている。この透かし積みによって、日中は木漏れ日のように日光を室内に取り込み、夜間は行灯のように柔らかい光が屋外へ放たれるようになっている。 ガラスカーテンウォールのマリオン(窓枠)にはかつて北海道内で実際に使われていたレールを合計232本使用しており、実際の線路とほぼ同じ1.1m間隔で配置され、鉄道によって発展した岩見沢の歴史を象徴している。また、古レールの使用を強く印象付けるため、独特の錆びた色合いを残す表面処理を施し、製造情報などが入った刻印は白く着色してアクセントとして目立たせ、そのレールを下から見上げられるように配慮して取り付けられた。 これらの取り組みによって、2009年11月6日に財団法人日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞で大賞(内閣総理大臣賞)を受賞した。また、2010年は建築業界で国内最高峰と言われる「日本建築学会賞」を、2011年には鉄道関連デザインの国際コンペティション「ブルネル賞」をそれぞれ受賞。それ以外にも建築・鉄道関連を中心に多数の表彰を受けているほか、世界の名建築ベスト20の一つとしてライフスタイル誌で取り上げられるなど高い評価を得ている。 (出典:) 天井の間接照明 窓枠に使用された古レール 透かし積みのレンガ壁 駅舎に飾られた記念プレート 岩見沢駅に関する各種受賞歴の一覧賞の名称賞の種類リンクおよび備考第4回まち交大賞・部門賞 プロセス賞 第4回まち交大賞受賞地区及び受賞理由 (PDF) 新駅舎建設を含む駅周辺整備事業全体での受賞 第34回北海道建築賞 北海道建築賞 「北海道建築賞」「北海道建築奨励賞」受賞者・作品一覧 第54回鉄道建築協会賞 最優秀協会賞 平成21年度/第54回最優秀協会賞 平成20年照明普及賞 優秀施設賞 平成20年照明普及賞 2009年度グッドデザイン賞 グッドデザイン大賞 2009年度グッドデザイン大賞 平成21年度北海道赤レンガ建築賞 建築賞 平成21年度の受賞作品が決定しました 2010年日本建築学会賞・作品部門 日本建築学会賞 2010年大賞・学会賞・教育賞・奨励賞・作品選奨・文化賞 2010年BCS賞 BCS賞 第51回受賞作品(2010年) 第9回日本鉄道賞(表彰選考委員会による特別表彰) 地方鉄道駅舎リノベーション賞 第9回「日本鉄道賞」の受賞者の決定について【別添】各賞受賞者 (PDF) 日本建築家協会優秀建築選2010 優秀建築選100選 「日本建築家協会優秀建築選2010」作品 (PDF) 日本建築大賞現地審査作品(受賞候補)選出 2011年日本建築学会賞 作品選奨 2011年各賞受賞者 第11回ブルネル賞・駅舎部門 優秀賞 11th Brunel Awards 2011 2011年度アルカシア建築賞・複合施設部門 ゴールドメダル ARCASIA Award for Architecture 2011/2012The Final Results 第14回公共建築賞・生活施設部門 公共建築賞 第14回公共建築賞の決定について 記者発表資料 2014.10.14 (PDF)
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