シェブロン王国
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シェブロン王国
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オスカー・ブレイスフォード (Oscar Brailsford) 本作ヒロインの1人。元アンサリヴァン騎竜学院上級課程2年で生徒会副会長。シェブロン王国の貴族で、王位継承者の中では唯一の竜騎士だった。 副会長でありながら役職を放棄し、授業にもほとんど参加しないアッシュとは別の意味での問題児だった。人の話を全く聞こうとせず、欲しいものを得るためにはどんな手でも使う自分勝手な性格。 〈音速の貴公子(ザ・バロン・オブ・ソニック)〉の異名を持つ美男子として有名であるが、その正体はシェブロン国王と平民である母親の間に生まれた女性。早くから正体を見破ったレベッカの口封じのために強引に生徒会副会長の座に就き、彼女を王妃にせんと執拗に結婚を迫っていた。後にアッシュにも正体を知られてしまうが、自分が世継ぎを残せるため逆に好都合だとアッシュにも結婚を迫り、そのための手段としてアッシュに女装をさせ、即座に男女の既成事実を造り上げようとした。 国王と共に老いた国の現状と次期国王の継承権争い、それによってもたらされる世界大戦の危機を嘆き、自らが国を守ろうと王侯貴族であるブレイスフォード家の養子となり、性別を偽って第108位という王位継承権の最底辺からシェブロン国王の座へ登り詰めると決意。そのための強力なカードとして不老不死の生き血を持つとされるエーコを国王へ献呈するために、彼女の身柄を狙い始めた。 〈聖騎武闘祭〉では予選でマックスに勝利し決勝戦へ進出、アッシュとシルヴィアの二人を相手にしてこれを圧倒するほどの実力差を見せ付けるが、セレスの裏切りによって突如トリスタンと共に魔人化し国王の命を狙い、相対したヴェロニカをトリスタンの触手によって捕獲する。しかし魔人となった不甲斐なさをアッシュに叱咤されたことで自分を取り戻し、聖天竜騎士となったシルヴィアとエーコの竜綺華晶の力で魔人化から解放される。 一連の行為はお咎め無しとされ、自分を救ってくれたアッシュの前でシェブロン王国初の女王となってみせると宣言、その時はアッシュへ婿になるよう女性としてプロポーズをする。なお、この時に生徒会の面々には自分の正体を明かしている。 ザカライアスIII世崩御による一時帰国後、魔薬〈ガラテア〉を盛られ操り人形の状態にされるが、アッシュ達アヴァロン聖竜皇騎士団の活躍により救出。その後、アッシュとルッカの舞う騎竜演舞・零の舞〈双翼の誓雨(オラトリオ)〉により意識を取り戻した。そして王位継承による内乱を抑え、史上初の女王「オスケイアI世」として即位した。以降は主に行動する機会こそ少なくなったものの、女王権限を利用してシェブロンへの滞在許可や魔導艇〈デュランダル〉をプレゼントするなど、聖竜皇騎士団に便宜を図っている。 世界終末戦争では、シェブロン王国軍を率いてゼファロス共和国軍と対峙するが、ルクレツィアの説得で共和国軍が帝国軍に戻って第二次ゼノグラヴィア戦争が回避できたかと思われた直後、《ステラ=ネメシス》の起動で襲ってきた魔獣群を相手に、王国軍の指揮を将軍たちに委ねて自ら出陣して迎撃した。 相棒は聖竜「トリスタン」。称号は「竜騎士」→「聖天竜騎士」。固有魔装は不流の魔弓・フェイルノート。レベッカのゲイ・ボルグと同じく必中の能力を持つ。トリスタン オスカーの相棒である聖竜。黒色のたてがみに羊のような巻き角、眉間には眼のような形の黒水晶が嵌め込まれている。この黒水晶はセレスから分け与えられた冥星石であり、その力を持って僅かの間にオスカーへ聖騎甲を献呈できるほどの成長を遂げた。 冥星石の力で魔竜化した時の姿は全身が黒色化し、屍灰竜のように全身から触手を生やして獲物を攻撃する能力が追加される。 ザカライアスIII世 (Zacharias III) シェブロン王国の現国王。色を好む性格で、百人以上の側妻を常に召抱えている。オスカーやユリエルたちの父親。 全盛期では賢王と称えられるも老いによる死の恐怖に苛まされ、かつての威光は見る影も無くなっていた。不老不死の薬を得ることに妄執しており、迷信であるはずの「アヴァロン聖竜皇家の生き血」を求めてオスカーにエーコの略奪を命じていた。 しかし、〈聖騎武闘祭〉決勝戦で魔人化したオスカーに襲われたショックで危篤状態となり、その後ラクエルによって崩御が公表された。 ユリエル・アルフレッド・シーヴァース・デ・ラ・ローザ・シェブロン (Uriel Alfred Seevers de la Rosa Chevron) シェブロン王国第三王子。 王位継承権を持つ者の中で最も玉座に近い男としてオスカーが警戒する人物。現在はカサンドラとの婚約を発表し世間を賑わせている。 柔らかで気品ある物腰の中に腹黒さを抱える危険な男で、過去にはセレスの左目に注目し、貧困に窮する母親への安定した生活という人質同然の交換条件で彼女を国王へ献上していた。 〈アンサリヴァンの五百年祭〉参観のためザカライアスIII世が来訪したのを機にセレスへ命じてトリスタンとオスカーを操らせ、国王を殺害させると同時にオスカーの失脚を画策する。策は結果としてどちらも失敗に終わるが、悲観するどころかオスカーが自分のライバルたりえる人物であることを称え、今度はカサンドラの中で眠る冥竜王モルドレッドの覚醒を期待する。 9巻ではオスカーに魔薬を飲ませて人形状態にし、竜騎士の素質を子孫に継がせるための道具として妻に迎え王位を継承しようとするが、アヴァロン聖竜皇騎士団としてシェブロンに攻め込んできたアッシュ達の活躍で計画は破綻する。カサンドラに冥星石を埋め込まれ魔人と化し、魔導艦〈クラウ・ソラス〉までも取り込んだ異形の姿となるが、エーコの〈聖竜王家の吐息(セイクリッド・ブレイズ)〉により浄化され元に戻った。その後は治療を受け、オスカーに服用させた魔薬の解毒の手掛かりを教えて連行されていった。その後、オスカーの女王戴冠式にも、オスカーの意向で参列していた。なお、ユリエルは〈クラウ・ソラス〉の弐号艦を秘密裏に建造させていたが、ユリエルが捕まった頃はまだ建造中で、完成後にオスカーが運用している。 セレスティーナ・ラフォン (Celestina Lafon) オスカーに仕える専属メイド。通称セレス。左目に着けた黒革の眼帯が特徴。言動・行動共に乱暴で主人をも容赦なく足蹴にする。 ネハレンニア冥竜王家の遺産である〈冥星石の仔ら(プルートゥ・チルドレン)〉の末裔で、眼帯で隠した左目には冥星石が寄生している。この目を気味悪がって父が家から逃げ出した上、代わりに自分を育てた母親が体を壊したことに苦悩し、当時は大変に卑屈で卑しい性格であった。 ユリエルに拾われ国王に献上されたことでラフォン家の養子となり、オスカーの監視役としてブレイスフォード家へ送られる。初対面で自分の左目を受け入れ、同時に秘密を打ち明けたオスカーへ心を開くようになり本来の性格を取り戻していったが、ユリエルへの忠誠心を捨てることは出来ず、聖騎武闘祭の決勝戦でトリスタンを操り、ザカライアスIII世の暗殺計画を遂行した(その前には独断でアッシュを人気のない廃墟に匿うという行動をとっている。口ではオスカーの味方でやってくれと言っているが、多少アッシュに惹かれている兆候が見受けられる)。アッシュやシルヴィアの奮闘で暗殺は失敗に終わり計画の実行犯として捕縛されるが、ミラベルの計らいで無罪放免となり、オスカーの説得により改めて彼女のメイドとして付き従うことを誓った。オスカーが女王に即位した後も、女王付きのメイドとして仕えている。 ドラクロワ オスカーが女王になってから宰相を務める若い伯爵。 有能だが、同性愛者であり、彼の領地では王国内で唯一同性婚が認められている。アッシュにも会って早々に結婚を申し込んだため、彼からは苦手意識を抱かれている。 アンジェリーク・ドラクロワ ドラクロワの妹で、15歳ほどの年齢ながらもアルテア開門橋要塞の司令官を務める。軍略に長けた才色兼備の武人だが、司令官という身分にありながらも自ら車を運転することを好む。 アルテア開門橋要塞に押し寄せた〈血の黄昏〉の巡礼団五百人を相手に対応に苦慮していたが、駆けつけたアッシュたちとの連携で一連の事件の解決にあたった。世界終末戦争では、拘留中のヴィットーリアを条件付きで釈放して、ラブロック地方に向かおうとするベアトリーチェに同行するよう取り計らった。
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