用語・その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 03:55 UTC 版)
星刻(せいこく) 飼い主と相棒である竜を繋ぐ星精路の証である紋章。飼い主によって紋章の出る位置が違う。 竜種の記憶(ドラグワース) 古来より竜族が見聞してきたことを精神世界に記してきた共有記録。生まれたばかりの竜はここにアクセスすることで、すぐに知識を得ることが出来る。 現在はナヴィーという形で具現化し、アヴァロン聖竜皇家の皇女であるエーコの教育係となっていたが、最終巻でエーコと融合した。 遣竜工房(けんりゅうこうぼう) 聖竜が聖騎甲をはじめ様々な芸術品を作成する時に使われる空間。白と黒のタイルが敷き詰められた広大な部屋にナヴィーが鎮座している。 精神世界であるため、エーコが工房へ行っている間は肉体が無防備となる。また、聖竜の精神年齢が影響するので、幼き聖竜は工房では人間よりも小さい姿になる。 オーファンの儀 年に数回、アルビオンの森で行われるマザー・ドラゴンが人間へ竜の幼生を授ける儀式で、国の法律により騎士国民は7歳の誕生日後に儀式を受けることが義務付けられている。また、同盟国であるシェブロン王国の王族もこの儀式を受ける権利を有している。 アンサルハーブ ロートレアモン騎士国の特産品である香草。薔薇のような甘い香りで菓子や飲料に幅広く用いられる。 嗜好品として竜には特に好まれているが、人間でいうアルコールに相当する成分が含まれているため匂いを嗅いだだけでも酩酊してしまうことがある。 ゼノグラヴィア戦争 数十年前にシェブロン王国とゼファロス帝国との間で起こった戦争。人類同士の戦争に竜が兵器として初めて使われたことで有名。 帝国による突然の侵攻により大打撃を受けた王国がロートレアモン騎士国へ救援を要請したことで、聖竜騎士団が参戦し瞬く間に帝国の軍勢を殲滅、これにより、国家間で休戦協定が結ばれた。 この戦争は竜の活躍を世界中に知らしめる結果となったが、同時に最大数の竜を内包する騎士国の脅威が認識され、また騎士国では徴兵を恐れた国民により、竜騎士への志願者が年々減少するようになった。 アヴァロンの騎士 アヴァロン聖竜皇家の皇族を相棒とする人間のみに与えられる称号。現在はアッシュにその称号が与えられている。 ネハレンニアの騎士 ネハレンニア冥竜王家の王族およびその末裔を相棒とする人間のみに与えられる称号。現在はアーニャにその称号が与えられている。 エスカヴァロン ミラベルがアンサリヴァンの地下にある古代遺跡で捜し求めていた、古代魔導艦。動力は千年輝華晶のようだが、現存するどの艦をも上回るエネルギーを持っているとされる。発見当初は起動すらしなかったが、エーコの自発的な竜化とアッシュへの聖騎甲献呈と同時に起動した。〈聖竜皇を駆る騎士(アヴァロン・ナイト・ドラグナー)〉(Avalon Knight Dragner)専用艦であり、アッシュが艦長席に座っていないと最高出力を発揮できない(ミラベル曰くそれ以外の人だと30%程しか引き出せない)。また、艦内には聖星石を利用した医療設備や住居、15体ほどの竜が搭載できる格納庫等がある。 生徒会の居住区兼、アヴァロン聖竜皇騎士団の領地であった。しかし〈エスカヴァロン〉の魔導エンジンが五大星具の一つである星動機エヴァン・マッハであったために、〈デミウルゴス〉の世界同時多発テロでヴィットーリアに鹵獲されてしまった。 世界終末戦争終結後、〈レクス=ゴライアス〉内部に収容されていたエスカヴァロンは無傷のまま回収され、魔導エンジンの再組立てと補修・点検作業の為にアスクレピオスの研究機関に預けられている。 聖地アルバレス 聖都エスパーダから竜で飛行して5時間ほどの距離にある霊峰エル・スワリの上空に存在する、浮遊遺跡都市。特殊な魔導結界に覆われていて、結界の内と外では時間の流れの速さが違っており、概算で外の世界での1日が、結界内では12日に相当する。更に一度結界に入ってしまうと、結界内での84日(外の世界での7日)が経過しないと外に出ることができない。なお、聖地アルバレスには生涯で三度しか入ることができない。 五大星具 数千年前、賢竜王インボルクは世界を破壊して新世界を創造しようと目論み、救うべき種族を〈ゾノ=トーンの方舟〉に乗せようとした。しかし、救うべき種族に人類は含まれていなかった為に、人類側のアヴァロン聖竜皇家とネハレンニア冥竜王家の連合勢力に討たれたが、インボルクの魂までは滅ぼすことはできず、竜族はインボルクの魂を五つに分割して、五つの特殊な魔導具に封印した。それが五大星具であり、シェブロンの地には星剣ティル・ナ・ノーグが、ゼファロスの地には星鎧ダ・デルガが、ラブロックの地には星冠サーン・アヴァスが、ロートレアモンの地には魔導艦〈エスカヴァロン〉の魔導エンジンである星動機エヴァン・マッハが、エスパーダの地には星体ラクエルがそれぞれ封印されていた。 しかし、実際には情報知性体であるインボルクを完全に消去することは容易かったはずであり、何故〈ゾノ=トーン文明〉の人類は彼女を殺さずに封印に留めたのかは、サヴォラローナも考察できていない。覚醒したインボルクの意識は群体のように五大星具で繋がった複合体であり、一つでも破損すれば肉体の維持が出来なくなる。 世界終末戦争終結後、星体ラクエルはエスパーダ聖庁に帰還し、星冠サーン・アヴァスは守護獣ムルシエラゴに返還され、残りの三つの星具ははっきりと描写されていないが、それぞれの元の場所に返還されたと思われる。 聖杯(せいはい) 〈聖女〉ロサ・マリアの血を引く者を指す隠語。しかし「処女として生涯を終えたことになっているロサ・マリアに子孫がいる」という状況はエスパーダ聖庁にとって非常に都合が悪いため、1300年前から異端審問官の手で秘密裏に葬られ続けてきた。〈聖杯〉の血族を守護する組織として〈アルバレス聖杯騎士団〉が存在したものの、彼らも20年前に壊滅、残党は理解者らと共に魔導結社〈デミウルゴス〉を創設した。 血族の特徴として、あらゆる動物を従え乗りこなす才能があり、アッシュとリンダが自分の相棒でない竜をも乗りこなすことができるのはこのためである。星刻を持たないアルバーンでも、バシリスク程度までの獣ならば従えることができる。
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