用語としての使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 14:57 UTC 版)
「イン (宿泊施設)」の記事における「用語としての使用」の解説
「イン (inn)」という用語は、歴史的には、宿泊や飲食を提供し、旅行者の馬を休ませる施設を備えた農村部のホテルを意味していた。こうしたノスタルジアに訴えるイメージを利用して、低価格から中価格帯にかけての近代的な自動車客を相手とするホテルが、同様のモーテルとの差別化を求めて、実際に提供するサービスや宿泊施設の内容とは関係なく「イン」と称することもある。そうした例としては、プレミア・イン(英語版)、ホリデイ・イン、コンフォート・イン、デイズ・イン、ナイツ・イン(英語版)がある。 「イン」という用語は、モーテルやホテルを規制する多数の法律の中で、歴史的用法を残しており、「インキーパーズ法 (Innkeeper's Acts)」といった名称がしばしば用いられ、またホテルやモーテルの経営者(宿主)を法規の中で「インキーパー (innkeeper)」と表現することもある。こうした法律は、典型的には、客がインキーパーに託した貴重品に対する責任を定め、また、インキーパーがそうした物品に先取特権を有するか否かを定めている。中には無銭飲食を「インキーパーに対する詐取 (defrauding an innkeeper)」と表現し、「食品、宿泊、その他の提供されるものを、いかなるホテル、イン、寄宿舎、食堂においても (food, lodging, or other accommodation at any hotel, inn, boarding house, or eating house)」詐取する行為を禁じている法令もあるが、この文脈で、この言葉を使うのは、現代のレストランの大多数が、自立した施設であって、駅馬車の止まるインや、旅行者のためのロッジであったりしないことを踏まえれば、しばしば時代錯誤的である。
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