用語と技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 10:09 UTC 版)
鳥類標識調査員はイギリスやその他いくつかのヨーロッパの地域では「bird ringers」と呼ばれている。一方その他の英語圏の地域では彼らは「bird-banders」と呼ばれる。それぞれリング-環(ring)、バンド-帯(band)に由来する。日本では「バンダー」とも呼ばれる。また彼らの活動場所は「標識調査ステーション」または「鳥類観測ステーション」と呼ばれる。 鳥はその巣で、若しくはかすみ網やヘルゴラント・トラップ(漏斗状の巨大な罠。。ヘルゴラント島で用いられたことに由来する)などの罠で捕らえられた後に標識を付けられる。 標識は通常アルミニウムまたはその他の軽量な素材で出来ていて、複数のサイズの中から適切なサイズを選んで装着され、その表面には固有の番号・記号と連絡先が付記される(日本の場合は「KANKYOSHO TOKYO JAPAN 8桁の記号」となる)。鳥は体重と体長が計測され、同一個体のデータが既にないかどうかを調べられてから、再び放たれる。彼らが再び捕らえられるか、死骸となって発見されるとき、個々の鳥は先の調査から個体を特定することが出来る。 発見者はリングに付された連絡先に連絡を取り、固有の番号を伝え、その鳥の履歴を聞くことが出来る。ある国では鳥類標識の当局が電話、郵送、或いは公式ウェブサイトで調査報告を受け付けている。日本では財団法人山階鳥類研究所がその役目を担っており、毎年の報告書の作成やかすみ網の一括購入・貸し出し、講習会の開催、バンダーの養成といった活動も行っている。日本ではかすみ網の所持・使用は原則として法によって禁じられているが、鳥類標識調査を目的とする場合に限っては許可されている。なお、日本でバンダーとして活動するには、充分な訓練の後、山階鳥類研究所の主催する講習会に参加し、資格の認定が必要となる。その後環境省に毎年鳥獣捕獲許可を出して、その認定証を携帯して標識調査活動を行う。 一般には北アメリカでバンドまたはリングに鳥の他の識別情報と共に記録される固有の番号(連絡先はなし)がある。鳥が再捕獲されたら、他の識別できる特徴に加えて「再捕獲」(re-trap)として記録される。全ての標識番号と個々の鳥に関する情報は北アメリカの標識調査運営局を通じて共有されるデータベースに入力される。このように再捕獲された鳥に関する情報は、より素早く利用ができ、アクセスも容易である。
※この「用語と技術」の解説は、「鳥類標識調査」の解説の一部です。
「用語と技術」を含む「鳥類標識調査」の記事については、「鳥類標識調査」の概要を参照ください。
- 用語と技術のページへのリンク