サウンドステージ・OVAから登場するキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 05:39 UTC 版)
「とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜」の記事における「サウンドステージ・OVAから登場するキャラクター」の解説
セルフィ・アルバレット 声:春野日和 初出は『とらハ2』。愛称はシェリー。初名、セルフィ・E・クロフォード。リスティの妹であり、フィリスとは双子。髪型をポニーテールにしている以外はやはりリスティと容姿が瓜二つ。ただし性格は結構やんちゃで食いしん坊。養子としてアメリカに引き取られニューヨーク市消防局で災害救助に従事する。リスティら三姉妹はかなり特殊な出生を持つが、セルフィは特にこの事を自問するあまり仕事で無茶をしがちで、上司や、この時代カナダに居住していた仁村知佳の手を焼かせてばかりいる。 その出生の経緯はフィリスと同様で、実験体としてのコードナンバーはLC-27。保有するフィンはリスティ同様の昆虫状の光の羽で、名称は「トライウィングスe」。HGSとしての能力のうち、耐熱・耐圧フィールドと再生能力が特に強化されている。また、転送能力については自分以外のものを転送する「トランスポート」が可能で、こうした能力が人員救助においての切り札となるが、同時に前述の理由から必要以上に無茶をするため、本人を必要以上に危険に晒す理由にもなっていた。 だが、サウンドステージ5冒頭で、常人なら数回死んでいた怪我と引き替えに助けた父子、正確には少年の手紙と、上司であるクレアの手紙により、「FDNYレスキュー6」に飾られている詩文の意味を噛み締め直し、「無茶はするが、自分も元気で生還できるレスキュー」を目指す様になっている。 なお、サウンドステージX-4で登場した時には、大仕事の後の休暇であった所為か思いっきり緩んでおり、目覚めるのに食欲の助けが必要(?)な状態であった。尤もシェリー自身、日本食にかなり飢えていた模様で、SS5で初登場した時以上に、食いしん坊ぶりを発揮していた。 続編等でのゲーム内での登場、及びグラフィック化(そして攻略対象キャラ化)が熱望されていたキャラの一人だったが、遂にそれは叶わなかった。 イリア・ライソン(Iria Raison) 声:津田匠子 クリステラソングスクール教頭兼秘書。 先代であるフィアッセの母、ティオレの代から、同スクールの教頭と秘書の二足のわらじ的役割を続けており、また校長となって日の浅い、フィアッセの後継人的役割も果たしている。 基本的に絵に描いた様な真面目なキャリアウーマンなのだが、ティオレの悪戯に思い切り悲鳴を上げてしまう様な、女性らしく可愛い一面も持ち合わせている。 エリス・マクガーレン(Elise McGaren) 声:石松千恵美 『とらハ3OVA』で登場するが、初出はドラマCD版。高町恭也とフィアッセのもう一人の幼馴染。左利き。2挺の拳銃を同時に操ることの出来るレディ・トゥーハンド・ガンスリンガー。高町士郎が死んだ事件でやはり父を亡くしたため、若くしてマクガーレンセキュリティ会社を継ぎ、クリステラソングスクールの警備を担当する。性格は正義感・責任感が強い努力家である反面、極めて堅物でかつ融通の利かない一面があり、フィアッセが脅迫を受け、恭也と美由希がイギリスに駆けつけた時、仕事の邪魔をするなと冷淡な態度で迎える。 こうした性格が形成された背景には、無論プロ意識によるものもあるのだが、実は士郎が死んだ事件の際、謎の男に騙されて、爆弾が仕込まれたぬいぐるみを会場に持ち込んでしまった事が、トラウマになっているという事情もある。さらに今一つの理由として、彼女の恭也に対する恋心の裏返しという側面もあり、物語の最後で「子供の頃の事」という注釈付きで、想いを吐露するが、すでに恭也は忍と恋愛関係にあり、結局受け入れられることなく終わったが、それは彼女自身も承知の上の事であった。 銃器の扱いに長け、特に極短時間での精密射撃には長じているのだが、射程の問題から接近戦に対する弱点も抱えており、高等技術を持つ戦闘能力者が相手だと意外に無力。当初は刀剣を「時代遅れの武器」と考えていたが、接近戦を得意とする恭也や美由希に度々助けられたことで、御神流に対する認識を改め、協力を求めることとなる。最終的には恭也とコンビで、一時誘拐されたフィアッセを奪還するが、その誘拐犯「ファン」が、士郎殺害の実行犯であった。その事により、エリス自身が長年抱え込んでいた自責の念も、解放される事になる。 『とらハ3OVA』の本編後であるドラマCD最終巻では、接近戦に対する弱点克服の為に「ガンブレード」(エリス本人によると「バヨネットのハンドガン版」)をガンスミスに制作してもらい、美由希をイギリスに招いてナイフ格闘術を教わっている。なおその時点で、元から所持していた銃がどのように扱われているかは不明。 ジェフリー・レイ(Jeffrey Rey) 声:志村知幸 ACPO特殊部隊「WED」教官。 一応教官職にあるが、実際に現場で指揮を執る事も多々ある現場の人であり、それ故に現場レベルでのパイプは太く、香港特殊警防隊の依頼を受ける事もある。 ファン 声:中田和宏 フィアッセ誘拐を依頼された男で、爆発物の裏のプロフェッショナル。かつて士郎が死亡した爆破テロの犯人でもある。「スナッチ・アーティスト」「クレイジー・ボマー」のあだ名を拝している。 自身の能力に絶対の自信を持っていて、脅迫状や犯行声明文には見せびらかすかのように「デスサイズと黄色のクローバー」のエンブレムを必ずマーキングしており、そこから士朗を死亡させた爆弾テロの犯人と同一人物であると判明した。 非常に残忍な性格で、目的の為ならば人命など取るに足らぬ物であり、どんな卑劣な手段も平然と取る事ができる。その上独占欲が異常に強く、自ら「欲しい物があると、見境が付かなくなる性質」と語っている程である。フィアッセが小さい頃からその歪で偏執的な想いの対象としており、彼女の写真を何枚も壁に貼り付けたりしている。その中には、わざと稚拙な手段で作成された、猥褻なコラージュ写真もある。今回の事件では、フィアッセの遺産を狙う依頼に託けて、フィアッセを己が手中に収めようと企んだ。 爆破工作の能力のみならず近接戦闘力も高く、刃付きのトンファーでフィアッセの護衛2名を一瞬で片付け、一対一であれば不意を打とうと飛び込んできたエリスさえ軽くあしらうほど。銃も携行・使用するが、そちらの腕は特筆するほどではない模様。 最終的には会場に設置された爆弾の起爆スイッチとフィアッセの身柄を盾に逃げようとするが、恭也の放った御神流秘奥義「閃」で右腕と右足を奪われると同時に起爆スイッチも押さえられ、それでも恭也に銃口を向けたところでエリスの銃撃に斃れた。 グリフ 声:関智一 「スライサー」と称される凄腕の剣士で、ファンに雇われ、フィアッセ誘拐の片棒を担いだ。彼本人はフィアッセや遺産に興味は無く、剣士として御神流の使い手である恭也や美由希と戦う事のみを望んでいた。恐ろしく好戦的な青年で、病的なまでに「剣同士での」戦いを求めている。彼の大剣による一撃は凄まじく、剣風だけで鉄筋の壁を破砕できる程。また反射神経も高い上に勘も良く、未熟であったとは言え、美由紀の神速をも見切る程である。 なお、左目は殆ど髪に隠れていて見えないが、一瞬だけ見られるシーンでは刀傷で塞がれている風に描かれており、失明しているものと推測される。 金髪女性に変装し会場に入った後、フィアッセに襲いかかったが、ぎりぎりで美由希に妨害される。そのまま彼女と戦闘に入り、卓越した剣技で美由紀を追い詰める。最終的には、美由紀がトレードマークであった三つ編みを犠牲にして放った変則奥義「射抜・追」で胴体の中心線を貫かれた上に左の刀で右膝を砕かれ、半死の状態に陥った。それでも凄まじい執念で立ち上がり、美由希との戦いを続行しようとするが、駆け付けた警備員からの銃弾を頭に受け転倒。なおも狂的に戦いを望み「もっと、もっと!」と叫びながら、銃弾の乱撃を浴びて絶命した。
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