神流
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空(ウツホ) 声 - 大本眞基子 約1200年前に伏魔殿に封印された異能の少年。1213歳。式神と心を通わせることができ、妖怪をも手懐ける術を持つ。四大天の力を得て、式神の契約を自在に改竄することや妖怪を創造することが可能。どこで生まれ育ったかは不明。身寄りのない自らを「空(ウツホ)」と名付けた。かつて、式神たちとともに戦乱で荒廃した太極を救済し、人々に忌嫌われた妖怪を伏魔殿に解放して平安の世を実現した救世主。人を疑うということを知らない心優しい少年であったため、後の天流と地流に分かれる闘神士たちに四大天の力だけを奪われて伏魔殿の奥深くに封印された。天地両流派には「禍々しい存在」「悪魔」として伝えられていた。長き年月を経て神流の生き残りの手により復活して以後神流を従える。 封印されている1200年の間に、人間こそが太極に巣くうゴミであり、式神達は愚かな人間たちに苦しめられているのだと悟り、この世に絶望。太極を「無」で覆い尽くして自然と式神を滅亡に追い込んだ。自分と式神との絆を強調するが、式神の精神を操り道具のように使い捨てる。また、式神の契約を「不毛なもの」「形だけの絆」であると考える。自分の思い通りにならない存在は滅びればよいと考えるなど、かつての自然と式神を愛した心優しい少年の面影は完全に失われている。 四大天の力が自分に備わっていたから太極を救えたのであり、自分でなければこの世の行く先を決める権利は無いのだと考えていた。だが、四大天の力は実は式神たちから与えられたものであり、自分はただ周りの人々を喜ばせて式神たちが傍にいることを感じることができればいいと望んでいたことを対峙したリクたちの抗う姿と言動によって悟った。太極の自然とともに一度は滅び去ったかと思われた式神たちがウツホの願いを叶えるため再度降神すると、ともに協力し現世の太極を救う。だが、全ての力を使い果たして急激に老化。「ありがとう」の言葉を残して儚く散る。 大神 雅臣(おおがみ マサオミ) 声 - 竹若拓磨、渡辺明乃(少年時) 本名「雅臣(ガシン)」。17歳。暇な時にはナンパで女性を引っ掛け、またある時にはガンプラを作る。牛丼などの丼物マニア。姉ウスベニから青龍のキバチヨの契約を受け継いだ人物。身分を偽ってリクと天流に接近した。結果として彼の覚醒に大いに貢献することとなる。元は平安時代の人間で、争いを避けて姉とともにウツホの里で平和に暮らしていた。しかし、ウツホの力を狙う闘神士たちによって姉は人柱にされ、自身は伏魔殿の奥底に封印されてしまった。その後、リクの母ショウシによって救い出されると、名落宮に落ちていたキバチヨと契約し、タイザンの封印を解いて神流に参加、姉を取り戻すためにウツホの復活を目論んだ。 元々は心優しい性格だったが、天地両流派への復讐に取り付かれて冷酷かつ残忍な面を剥き出しにすることも。タイザンの給料からいくらか貰って生計を立てていた。まだタイザンが地流・天流討伐部の下っ端で給料が少なかった頃、ランゲツと同じ声の店長(ランゲツ店長)が務める牛丼屋ハッピーチェーンで牛丼を食べたことから牛丼が好物になった。焦った時などに爪を噛む癖がある。目的のために神流を利用しているつもりでいたが、ウツホの力で復活した姉ウスベニは実は妖怪の集合体であり本物ではなかった。そのことを知り、失望を乗り越えて己の運命に立ち向かっていった。ウツホが散った後、姉や里の子供らを救い出すことに成功。ハッピーチェーンの牛丼や大量の牛丼の材料、そして1台のスクーターを持ち、刻渡りの鏡により元居た時代へと帰って行った。しかし、そのせいで現代では「牛丼神社発見」やスクーターの不法投棄などと大騒ぎとなってしまう。過去に戻っても現代の言葉遣いが抜けず、キバチヨと共にウスベニに怒られてばかりいる。一度1200年前に帰ったのだが、牛丼の無料券を使い終えるために再び現代に戻って来たりしている。 青龍のキバチヨ(せいりゅうのキバチヨ) 声 - 勝杏里 マサオミと契約した陽気な青龍の姿をした式神。人望を司る。「陰陽矛 逆鱗牙」を振るう。登場時の高笑いが特徴。ふざけているような行動でも何かと人望を集めてしまう。現代にすっかり馴染んでおり、言葉の端々によく英語が混ざる。元々はマサオミの姉であるウスベニと契約していた。マサオミがやたらと丼物に拘る姿にはやや呆れている。マサオミに同じく現代の言葉遣いが抜けない。ランゲツ同様リクに「さん」付けで呼ばれている。青龍の乱武竜(せいりゅうのらんぶる) キバチヨの本来の姿。首に苗代、左手首に数珠をつける。 ウスベニ 声 - 岡本麻弥 ガシン(マサオミ)の姉。青龍のキバチヨを従える本来の契約者だった。ウツホと共に封印されていたが、千二百年の時を経て開放される。だが、実はそれは偽者。その体は複数の妖怪からできていた。 大戦終結後、コゲンタとランゲツによる鏡合わせの印により封印を解かれる。マサオミやタイザン、そして里の子供たちと共に過去へと戻り以前の生活に戻った。ただし、現代の言葉を使う二人にギャップを感じている。朱雀のバラワカ 声 - 千葉一伸 朱雀の姿をした式神。ウツホから四大天「ナーガ」を与えられた。しかし、契約者に全く恵まれていない。降神時ではほかの式神と違って障子ではなくステンドグラス。それを突き破って、炎を纏った馬に乗って登場する。 タイザン 声 - 鳥海浩輔 マサオミと同じく、平安時代の一貴族の人間。地流であるミカヅチグループに社員として潜入、天流討伐部長という地位を駆使し、色々な情報を入手し暗躍。地流闘神士の時は、四鬼門の一つ、九州の筑豊を守護した。霜花のオニシバと契約。マサオミには友好的な態度を見せていたが、同時に対決する予感があったらしい。ウツホを闘神士に密告した張本人。ガシンとの対決に呪符で強化を図ったが耐え切れずに倒れる。ウツホの力はこのままでは権力者や野心家などに利用されるに過ぎないと考え、あえて悪に徹した。それは煌びやかで名前だけの平和の裏から見え聞こえる都の醜さと恐ろしさを知っているためであった。ウスベニを好いている。 オニシバを撃破された後、記憶を失っている。それ故に、現代の文明が妖怪のようで恐ろしくて堪らない様子。1200年前に戻ってようやく一息吐いたかと思われたが、雅臣が持ち帰った現代の機械「スクーター」で里の子供たちに追い掛けられていた。 ウツホ復活後は側近としてウツホに従えていた一人。霜花のオニシバ 声 - 天田真人 タイザンと契約した式神。捻り鉢巻きとサングラスが特徴で一人称は「あっし」。一度は倒されるが、「地流」としてであったためにタイザンが「神流」として復活すると共に再び出現する。四大天「デーバ」と呪符で強化されていたが、タイザン自身負荷に耐え切れずにキバチヨが繰り出した「陰陽矛 逆鱗牙」の一撃で倒れる。 ショウカク 声 - 室園丈裕 神流創設時のメンバー。ゼンジョウとチームを組んでいた。ウツホに心酔している。1200年前に戻らないで最終回エンディングで有限会社ミカヅチセキュリティーの新人講習会に参加。 ウツホ復活後は側近としてウツホに従えていた一人。大火のヤタロウ(おおびのヤタロウ) 声 - 小西克幸 鴉の姿をした忍び式神。孤独を好む。ウツホから四大天「アスラ」を与えられた。 タイシン 声 - 成田剣 神流創設時のメンバー。雅臣に従えていた。天流によって封印されていたが復活。ヤクモを倒そうとするが返り討ちにあう。1200年前に戻らず最終回エンディングで有限会社ミカヅチセキュリティーの新人講習会に参加。消雪のマガホシ 声 - 長嶝高士 鮫の姿をした式神。消雪の大顎(しょうせつのおおあぎと) マガホシの本来の姿。首に歯の首飾りを身に着けている。ヤクモが使役する五体の式神によって倒される。 楓のダイカク 声 - 麻生智久 鹿の姿をした式神。マガホシが倒されウツホ復活後新たに登場した二人目の式神。 ゼンジョウ 声 - 矢部雅史 神流創設時メンバー。ショウカクとチームを組んでいた。1200年前に戻らず最終回エンディングで有限会社ミカヅチセキュリティーの新人講習会に参加。椿のカンタロウ(つばきのカンタロウ) 声 - 千葉一伸 白熊の姿をした式神。 玄武のガンゾウ(げんぶのガンゾウ) 声 - 小西克幸 玄武の姿をした式神。背中にいる白蛇スズネが妻。愛妻家。 カンタロウが倒されウツホ復活後新たに登場した二人目の式神。
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神流(じんりゅう)
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伏魔殿に潜伏しウツホの封印を解こうと暗躍する謎の流派。そのほとんどが戦乱を逃れウツホの里で彼を慕い、平穏に暮らしていた。後の天流、地流となる闘神士達の手で封印され、犠牲になった人々の子孫で構成されている。
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