キャンベル星人
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「超電磁ロボ コン・バトラーV」の記事における「キャンベル星人」の解説
大将軍ガルーダ 声 - 市川治 / 島田敏(パチンコ版) 地球侵攻軍司令官。地球人を下等な虫けらと見なしており、情け容赦の無い攻撃を仕掛ける。プライドが高く、豹馬に対して好敵手として扱い、騎士道精神を示したこともあるが、反面、人質作戦や暗殺計画を仕掛けたころもある。王子然とした美形キャラクターであるが、表皮の下に鳥人の姿が隠されている。 母であるオレアナを敬愛していたが、実は彼はキャンベル星人に似せて作られたアンドロイドであり、オレアナとの親子関係も敬愛の情もプログラムによって植え付けられた偽りのものに過ぎなかった。破壊されたミーアを救おうと足を踏み入れたロボット工場で15体にものぼる自らと同じ顔の失敗作を目の当たりにしたことでその事実を知ることになり、敬愛は一気に憎しみへと転化する。アンドロイドではあるが完全な機械体ではなく、流血し痛覚もあり、傷を修復するなどの擬似生体機能もある。最初から傀儡として利用されていたことを悟ったガルーダはオレアナに反逆。巨大メカ、ビッグ・ガルーダに搭乗してオレアナの本体を破壊したのちに単身コンバトラーVに挑むが敗れ、ミーアの亡骸を抱きながらメカともども爆散する。 ひおあきらの漫画版では自らの正体を知った後にガルーダ帝国を名乗り、キャンベル星への反乱も企てていた。 女帝オレアナ 声 - 野沢雅子 キャンベル星の天才科学者だったが、90歳の時に自らの意識を巨大石像内のマザーコンピュータに移して生き延びている。ガルーダに対して厳しくも愛情深い母であるように振舞うが、本性は冷酷非情で、彼のこともただの道具としか思っていない。 最終決戦の際には金属製のボディを現しコンバインを解くナルマグネ光線と炎を吐く石像ドルメンでコンバトラーを苦しめるが、自身の本当の出自を知って激高したガルーダに反逆され、ビッグ・ガルーダの攻撃によって破壊された。 ミーア 声 - 千々松幸子 休息区司令。ガルーダを慰めるために造られた女性型ハーフロボット。下半身はなく、上半身のみが壁から生えているような形状。移動時はオルゴール型の転移装置を使用する。角が生えた人魚のような姿をした美女でガルーダに愛情を抱いている。 本来戦闘には関与しないが、10話でロペットを標的にした作戦をガルーダに具申し一定の成果をあげており、12話でもダイバをギルアから密かに借用してガルーダの危機を救っている。普段はハープを奏で淑やかな態度を崩さないが、第25話でガルーダの更迭を撤回させるため、オレアナよりどれい獣デモンの指揮権を授かり、女と侮るナルア、ギルアを逆に恫喝しての出撃を指揮するなど気丈な一面を見せた。単身で出撃し、決死の覚悟でコン・バトラーVに挑むが撃退されデモンは大破し、駆けつけたガルーダの危機を救おうとして捨て身でコン・バトラーに突撃し路上に放り出される。この時点では僅かながら息があったため、直ちにガルーダによって修理工区に運ばれたものの結局修理不能のまま機能を停止する。図らずもこの一件がガルーダの本当の出自を彼自身に思い知らせる結果となってしまった。 ギルア 声 - 緒方賢一 戦闘作戦区司令。大将軍であるガルーダの戦闘面での補佐役で角が生えた鎧武者のような姿をした壮年型のハーフロボット。ガルーダに対して敬語を使ってはいるが、ガルーダからは平手打ちを食らったり「壁飾り」と罵られる等、粗略に扱われることが多く、内心では不満を募らせていた。ガルーダが大将軍を罷免された時、オレアナにより戦闘の指揮を一任された折り、兵士の前でガルーダを呼び捨てにし、喜び勇んでコン・バトラーと戦うも、グレイドンごと地底の壁に叩き付けられて爆散した。 ナルア 声 - たてかべ和也 奴隷獣区司令。諸惑星から集めた生物を元にどれい獣を作り上げるのを主な任務とする、角が生えた醜悪な老人の姿をしたハーフロボット。ギルア同様、ミーアに対しては女と侮っていたが、第25話で彼女の剣幕に押され平伏してしまう。彼だけが最期の描写が無い。 女帝ジャネラ 声 - つかせのりこ / 日比野朱里(スーパーロボット大戦シリーズ) オレアナが敗れた後、キャンベル星から送り込まれた第二の侵略軍司令官。普段は体に蛇を巻いた美女の姿だが、激昂すると顔が鬼か蛇のような形相に変化する。普段の美貌には自信を持っているようで、醜いことを指摘されると怒る。終盤ワルキメデスをサイボーグにしたが、ダンゲルの方はダンゲルタンクという、ダンゲルの頭がついた小型戦車に改造するつもりだった(ダンゲルの死後、素体だけ登場した)。最終回で本国からの撤退命令を無視し出撃するが敗北。アースボムで地球ごと破壊しようとするが、ワルキメデスに脱出を妨害されセント・マグマの爆発に巻き込まれ死亡。オレアナ同様に肩書きは女帝となっているが、キャンベル星からの使者からは敬語が使われておらず、その地位も本星から見れば絶対的では無い。 将軍ダンゲル 声 - 緒方賢一 ジャネラの部下。ワルキメデスの弟で隻眼、左手首は蟹の爪状の義手になっている粗暴な大男。マグマ獣に乗り込んで戦う。全くの考えなしではなく、ワルキメデスに言わせれば「鼻くそ同然」ながら悪知恵も働かせ、自分とメカの相性の良し悪しを短期間に察するなど勘の働くところもある。ジャネラに逆らったり、任務に失敗したりすると彼女の意志によりヘルメットの両耳部に付けられた巨大なネジが激痛と共に絞まる。卑劣な闘いも辞さない悪党ではあるものの、将軍としての誇りはありお情けでの勝利を潔しとせず、戦いを放棄し結果としてコンバトラーを救ったことがある。失敗続きのため、ジャネラに見限られ六時間後に爆発するよう体内の爆弾を作動させられてしまい、必死になって戦うも敗北。マグマ獣が倒されても生身で豹馬に戦いを挑むが、爆発のタイムリミットが訪れ、「まだ戦えるぞ! 戦わせてくれ!」と叫びながら爆死した。 総統ワルキメデス 声 - 市川治 ジャネラの部下。キャンベル星人随一の頭脳を誇る。狡猾な性格。ダンゲルの兄だが外見は痩躯で兄弟仲は険悪。肩書きは総統だが、全軍を掌握している訳では無く、マグマ獣を始めとする兵器開発の最高責任者と作戦立案の参謀役を兼務している。ダンゲルと同様に、失敗したりした時にはジャネラの意志でヘルメット部が絞まる形で激しい苦痛を与えられる。最終回では頭脳だけを取り出され、生体コンピューターを兼ねたサイボーグに改造されてしまった。その時点で機械的な反応しか返さなくなったので思考はないものと思われていたが、最終局面でジャネラの脱出を妨害。ジャネラとともに死亡する。 どれい人 キャンベル軍の奴隷階級。ガルーダやワルキメデス同様水色の肌に兵装をまとった奴隷兵と、労働奴隷に大別される。奴隷兵は労働奴隷を支配しているため、階層的には上だが、支配階層であるキャンベル星指揮官や準支配階層であるハーフロボットの命令には逆らえない。奴隷兵は一見するとキャンベル星人にも見えるが、水色の肌は特殊なコーティングをしているためで、彼らも元は労働奴隷同様、地球人であることが第19話で明らかになっている。 デウス 声 - 柴田秀勝 キャンベル星の平和主義者。最終話で白馬と共に地球に飛来し、ジャネラの置き土産の核融合弾アースボムを停止させ、各地の戦火を鎮めるなど、その名のごときデウス・エクス・マキナを思わせる奇跡を起こす。 アースボムと心中するつもりだったコン・バトラーを救い、キャンベル星の軍事政権が倒れて地球侵略は中止されたことを告げ、そして豹馬たちの勇気をたたえて去っていった。
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