アドバンストARMS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:25 UTC 版)
自我を持つため人間の手には負えないARMSを人間の道具として制御するために、アザゼル(アリス)から純粋なコアを取り出し自我の代わりにAIを植えられた、オリジナルARMSのような意思を持たないARMS。エグリゴリが収集した異能力者の遺伝子や兵器を兵装として組み込まれている。
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アドバンストARMS
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「ARMSの登場人物」の記事における「アドバンストARMS」の解説
自らの意志を持つオリジナルARMSとは異なり、人為的な意思の介在しない純粋なコアに、制御用の人工知能(戦闘AI)をプログラムしたより実戦的なARMS。移植者の意思によって自由に完全体への変化を行える。 グリフォン(幻獣) キース・レッドに移植されたARMS。コアは頭部にある。両腕がARMS化しており、腕やブレードを高出力の振動子(トランジューサー)として、強力な超振動と超音波を操り、触れるもの全てを粉砕し、あらゆるものを切り裂く。 最終形態の姿は両腕部と一体化した巨大なブレードを携えた人型。頭部から背に向けて生えるたてがみにも似た無数の突起物や、口先が鳥のようにとがっている点でグリフォンを思わせる特徴を持っている。腕部を振るっただけで強力な振動波を発生させ、片手で発生させた超音波でビルを粉砕するなど超振動・超音波を用いた攻撃はより強力なものとなり、背中の突起物を逆立たせ全身を超音波兵器へと変化させることにより、全方位広範囲を強力な超音波で攻撃することも可能。 マッドハッター(帽子屋) キース・シルバーに移植されたARMS。コアは胸部にある。左腕がARMS化しており、掌から荷電粒子砲「ブリューナクの槍」を放つ。また、指先から高出力の電撃を発生させることにより、実体弾に対するバリアとして用いることや放射電撃としても使用可能である。ただし、光学兵器という性質上ある程度のチャージを必要とする上、常時数万度という超高温を扱うが故、連射性には難があり、無理に連射しようとすると全身が焼きつき熱暴走を起こしてしまう。 最終形態の姿は髑髏のような顔をしたやや細身の人型。後方に伸びた後頭部が「帽子屋」を連想させる特徴となっている。両腕から超出力の荷電粒子砲を放つことが可能でその威力は通常時の比ではない。通常形態時の弱点であった発熱による熱暴走も後頭部や背面にある排熱ダクトによって解消されている。またジャバウォックと同じく傷つけば傷つくほどその力を増していきジャバウォックの反物質砲をすら超える力を得ようとしたが、涼との戦いにおける急激でアンバランスな進化の結果、増大したARMSの力がARMSの耐久力を超えてしまい、メルトダウンを起こしてしまう。 チェシャキャット(チェシャ猫) キース・グリーンに移植されたARMS。コアは胸部にある。ホワンからサンプリングした空間を操る超能力のデータが組み込まれており、空間転移の他、対象の強度や物理特性を無視し、あらゆる物体を切り裂く空間の断裂を得意技とする。キース・グリーンの性質によるものなのかは定かではないがARMS本体による直接的な格闘戦の描写はほとんど無く、ジャバウォックに左腕を掴まれた際それから逃れる為に一度発動させたのみである。 最終形態の姿は人型の多いARMSの中では珍しく、巨大なネコのような四足獣の姿をしている。三本の尾を大きく伸ばし、そこから放たれる豪雨の如き無数の高密度空間断裂の巨大ブレード「魔剣アンサラー」は射程100フィート、攻撃範囲360°の完全なる全方位無死角攻撃であり、範囲内に存在する全ての物体を細断する。 マーチ・ヘア(三月兎) キース・バイオレットに移植されたARMS。両目がARMS化しており、周囲にナノマシンを散布するナノマシン散布型ARMSで、大気中のナノマシンを操作し光を屈折させ、立体映像を作り出したり、あらゆる方向から強力なレーザーを照射する「バロールの魔眼」を操る。 最終形態は鏡やガラスの様な透明な体を持ち、仮面を着けた女性の姿。他の完全体ARMSとは違い、身体の大きさ自体は変化しないようである。鏡面のような身体を利用することにより、ナノマシンがなくても風景に溶け込んだりレーザーを放つことが出来る。劇中唯一最後まで生き残ったアドバンストARMSでもある。 ハンプティ・ダンプティ(神の卵) キース・ブラックに移植されたARMS。何らかの能力を後付けされた他のアドバンストARMSとは違い、金属生命体としての始原的な特性に特化した最も純粋なARMS。その細胞はあらゆるエネルギーを吸収し取り込み進化の糧にするため破壊は出来ず、手で触れたARMSの力を自分の物とする。マッドハッターの「ブリューナクの槍」、マーチ・ヘアの「バロールの魔眼」を始め、これまでに生まれたほとんどのアドバンストARMSの力を自分の力として持ち、単分子ブレード「神剣フラガラッハ」や、グリフォンの「超振動ブレード」、枝のような翼を展開しての飛行能力など多彩な力を使いこなす。作中でもチェシャキャットの空間干渉能力、ジャバウォックのARMS殺しの腕、ドーマウスの「魔弾タスラム」、ナイトの「ミストルテインの槍」など多くのARMSの力を取り込み使用した。 最終形態では全身が靄のような黒いエネルギーの力場によって覆われ、輪郭が判然としないぼんやりした人型のシルエットとなる。この力場を展開している限り通常兵器は勿論、唯一ハンプティ・ダンプティの細胞に有効である「ARMS殺し」すらも無効化される。力場が取り除かれた際の姿は、首が無く肩に直接顔が乗った、極めて貧相な小枝じみた人型の骨組みで、隼人に「ラクガキみたいなヤツ」と評される。なお、通常形態も「マンガの手抜き」呼ばわりであった。 実はブラックがホワイトを殺害した際、このARMSがホワイトの残留思念を偶然取り込んでしまい、ブラックの意思に影響を与えていた。そしてハンプティダンプティの特性を無効化するARMS殺しの爪を受けた際、ホワイトの意識がブラックの意識を乗っ取ってしまう。 ブルーとの対決の際に彼の自爆により、ホワイトの気づかない内に致命的な傷を負い、それが原因となり身体を覆う力場が取り除かれ、ホワイトは隼人との戦いに敗れることになる。 ドーマウス(眠り鼠) キース・ブルーに移植されたARMS。通常形態での詳しい形状、能力は作中では明らかになっていないが、右腕が通常形態時のARMS部位である模様。針のような小型ミサイルを大量に発射する「魔弾タスラム」の能力を持つARMS。最終形態の姿は、尖った口を持ち、腕や背中からトゲのような物が伸びており、ハリネズミを模したデザインとなっている。腕や肩などあらゆる部位から針を飛ばし、広範囲を攻撃できる。時限爆破も可能であり、針という一見地味な武器だが爆発の威力は絶大であり、モデュレイテッドARMS部隊など問題にならない戦闘力を持ち、キース・ホワイトも「出来損ないにしては実戦的な力」と評価した。 ブルーはARMS適性因子が不完全であったため適合はできておらず、リミッターでARMSを抑えていない限り、ブルーを侵食した後数分で自壊してしまう。オリジナルARMSのメンバーを救うため、ブルー自らリミッターを外し数分間のみの最終形態となり、最後は自身を「魔弾タスラム」と化した自爆によって散ったが、後にその最後の一撃がハンプティ・ダンプティを倒す重要なきっかけとなった。
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