アトランティス側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/20 13:32 UTC 版)
オリハルコン アトランティスの力の源。宇宙を創造した神が、ラ・グリルとともに地球に投げ入れた光とされる。惑星一つを移動させ得る恐るべきエネルギー源。光り輝く金属球として現れる。人間に物を創造する力を与えると同時に、限りない欲望をも備え付けた。 コンドル要塞 アトランティスが誇る巨大な移動要塞。物語前半におけるアトランティスの象徴。全体の形状は岩山に留まった双頭のコンドルを模している。白鯨の数倍はある巨体に多数の搭載機を格納し、強力なビーム砲を備える。なお、このコンドル要塞に限らずアトランティスで「要塞」と付く兵器は全て移動能力を持っており、一般的な意味での要塞は単に「基地」又は「軍事基地」と呼ばれていた。 スフィンクス要塞 エジプトに眠っていたアトランティスの戦闘要塞。その内部は3万年を経ているとは思えないほど動作に支障のない状態だった。7話において国連軍の戦車部隊を咆哮一発で壊滅させた。起動前はギザの大スフィンクスにカモフラージュされていたようにも思えるが、それにしては白鯨とのサイズ比較からすると全長200mほどあり、かなり大きく描かれていた。 空の民 アトランティスがナスカに築いた基地を護るため、警備伝承催眠をかけて残した人々の子孫。自分たちは大昔、空からやってきたと信じ、コンドルとともに生き、コンドルとともに大空の王に仕え続ける。彼らが村の守り神として崇めていたコンドルトーテムが、実は基地のコントロールタワーであった。 オリハルコンパワービーム 16話で初登場した、オリハルコンの力を使った強力なビーム砲。小説版によると口径は3,000ミリ。反射衛星砲を思わせる機構を持っており、登場時、火星付近にいたアトランティスより放たれたビームは、巨大な鏡のような「月面ポイント」、ミラーボールのような「地球ターゲットポイント」を経由することで地球上のあらゆる場所を攻撃することができた。直撃すれば半径 50km内を完全消滅させる威力がある。ザルゴンの提唱した「地球移住大改造計画」に基づき、暖流を北極に流し込むためにアジア大陸を削り取った。他にも隕石群の軌道を変えてイースター島に降り注がせたりと、さまざまな使い方が可能。 小型戦闘機 アトランティス側で最も多用された双発戦闘機。機首左右にある2門のビーム砲は砲座の上下で仰俯角が可能で、1話では上方に向けて国連軍機2機を撃墜し、下方に向けて大都市を焼き払った。通常は2門のビーム砲を前方に固定した状態で攻撃する。7話ではスフィンクス要塞の起動エネルギーを注入するのに同じビーム砲座を用いていた(その際、ピラミッド上空でホバリングをやってのけた。外見上の構造自体は現代のジェット機と変わらないので、空中停止できる何らかの機構を備えていると思われる)。他にも機体側面にビーム砲を備えるが、あまり実用的とは言い難く、2話で偶然並行飛行状態となった剣のムーバルを狙ったのが画面上で使用が分かる唯一の例。重戦闘機やプラトス専用機にも同じ側面砲座と思しきものが見受けられるが、使用例はない。塗装は暗灰色。 アトランティス軍の先兵的位置付けで、ムーバルに次々と撃墜されていたが、現代の兵器と比べるとはるかに強力で、国連軍の空対空ミサイルではバリアを破ることは叶わずに傷ひとつつけることができなかった。小説版では、国連軍が核ミサイルを使用するも、全くの無傷という描写があった。 なお、アトランティス軍の戦闘機各種は大気圏突入/離脱機能を持ち、月と地球を往復可能な航続力を標準で持つ。 重戦闘機 9話で初登場した三発の大型戦闘機。背中に装備された固定式の3連装大口径ビーム砲は小型戦闘機よりはるかに強力で、小型戦闘機のビームなら多少の命中弾にも耐えられるムーバルが、25話で直撃を受けた際は一撃で大破、譲が重傷を負った。防御も小型戦闘機に比べると強力で、小型戦闘機がムーバルの熱球ビーム一発で四散したのに対し、重戦闘機を撃墜するには数発の命中弾が必要であった。編隊中に通常は一機しかいないことから隊長クラスの乗機と思われるが、物語終盤では多数の重戦闘機が集団で攻撃してきた。塗装は小型戦闘機同様の暗灰色。 爆撃機 10話で初登場。地上攻撃に威力を発揮する大口径熱線ビーム砲を機体下部に備えるが、物語終盤まで使わなかったため、登場当初は爆撃機というよりもコンドル要塞の小型版という感じであった。 プラトス専用機 プラトス専用に造られたと思われる白色の大型戦闘機。複座機で操縦士と副操縦士が並んで座る。皇族用らしく機体は頑丈で、ムーバル5機の集中攻撃でも撃墜できなかった。噴射ノズルは二つずつ合わせた形で三基備えられているが、その内二基は機体の後方から下方まで90度の角度変更が可能で、垂直離着陸時に用いられる。武装は機首左右に小型戦闘機と同じビーム砲2門に加え、プラトス専用に設けられた連装ビーム砲がコクピット後方の上部へ旋回式に装備されている。 ラ・メール専用機 18話と21話でラ・メールが使用した単座戦闘機。ドーム状のコクピットを備えた戦闘機らしからぬ姿をしており、武装は単装ビーム砲一門のみである。ラ・メールがラ・ムーの娘であるのを利用して白鯨を誘き出す囮作戦に使用された。 探索機 物語前半で、失われたオリハルコンを探すために使用された。ドリルミサイルのような形状の探索ミサイルと、それを運搬する探索母船からなる。通常は探索ミサイルを四発セットで地中に撃ち込んで探査する。11話で海中を探査する際は、違う形状の探索器一個がプラトス専用機より投下された。 ラウンドクロス包囲網 20話において、宇宙に飛び出した白鯨を迎え撃ったアトランティスの阻止ライン。一見すると単なる隕石群だが、不用意に突入すると相手を取り囲んで動けなくしてしまう。攻撃を加えると連鎖爆発を起こし、取り囲んだ相手にダメージを与える。白鯨を包囲したまま、月へ落下させて葬ろうとした。 第一師団 アトランティス最高の戦闘力を誇る部隊。その旗艦は大きさこそ白鯨と同程度でコンドル要塞には及ばないが20話ではハイドの指揮下、テレポート能力を駆使して、白鯨を苦しめた。ちなみに、16〜17話でプラトスが旗艦として使用したのが同じ艦だったと思われる。 グレートパレス オリハルコンパワーによって全世界を統治する、アトランティスの新宮殿。内部にオリハルコンを納めている。外見は円盤状の建物上部にミサイルのような突起物が何本も突き出している。次項のザルゴン要塞を内部に収納していたと思われるが、明確な発進シーンはなかった。 ザルゴン要塞 最終回でザルゴンが乗り込み、白鯨と決戦を戦った。円盤状の本体上部正面に、ザルゴンの兜を模した構造物があり、その専用機であることを特徴付けている。機体正面に並んだ板状の部分からビームを放って攻撃するが、他にも至るところからビーム砲座と思しきものが突き出している。画面上で確認できるサイズは全長で白鯨の半分程度と、『要塞』と名が付くアトランティス兵器の中では最も小さいが、攻撃力は圧倒的で白鯨をボロボロになるまで追い詰めた。
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