いわさき‐ちひろ〔いはさき‐〕
いわさきちひろ
いわさきちひろ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:39 UTC 版)
高畑は長女が幼稚園から持ち帰った雑誌に載っていたいわさきちひろの作品である「こどものせかい」の『あめのひのおるすばん』を見て驚いた。そうして表紙のデザインの美しさ、女の子の不安な気持ちを捉え、心理的なものをこれほど深く表現し得た絵本はこれまでなかったと述べている。高畑が『火垂るの墓』をアニメーション映画化する際に、制作スタッフにいわさきの絵本『戦火のなかの子どもたち』を読ませた。この本を読むことで高畑自身が空襲に遭った経験がまざまざと蘇った。戦争を経験してない制作スタッフたちに当時についての想像力を高めさせるのにとても役に立った。高畑はいわさきの作品は「一瞬の愛らしさではなく、子どもがしっかりと内面を持って懸命に生きている自立した存在であることを私たちに気づかせ、見事に子どもの「尊厳」をとらえた稀有な画家」であると考えている。
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