オープンソース オープンソース・ソフトウェア

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オープンソース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 01:54 UTC 版)

オープンソース・ソフトウェア

オープンソース・ソフトウェア(: open-source software)とは、オープンソース・イニシアティブの掲げるオープンソースの定義に準拠したソフトウェアである[11]

オープンソース・イニシアティブはオープンソースライセンスというライセンスカテゴリを管理しており、そのオープンソースの定義に準拠したライセンスのみをオープンソースライセンスとして承認している。オープンソース・ソフトウェアはオープンソースライセンスが課せられたソフトウェアであると言い換えることが出来る。オープンソースライセンスはライセンスの氾濫を防ぐために虚栄心による独自ライセンスや複製ライセンスを承認していないため、オープンソースの定義に準拠しているがオープンソースライセンスと承認されていないライセンス、およびそのライセンスが課せられたオープンソース・ソフトウェアは存在している。基準はオープンソースの定義であり、その定義に準拠したソフトウェアはオープンソース・ソフトウェアである。

オープンソース・ハードウェア

オープンソース・ハードウェアのひとつであるArduino Uno

オープンソースの概念はソフトウェアにとどまらず、集積回路プリント基板CADデータなどの設計情報を公開し共有するものはオープンソース・ハードウェアと呼ばれる。

その種類は多肢にわたり、ワンボードマイコン (Arduino)、CPU (OpenRISCOpenSPARC)、3Dプリンター (RepRapOpenSLS)、人型ロボット (iCub)[15]、電気自動車 (Open Motors)[16][17]などがある。

ライセンスはソフトウェア用のものやクリエイティブ・コモンズ・ライセンスも使用されるが、ハードウェア用としてはTAPR Open Hardware LicenseやCERN Open Hardware Licenceがある。

オープンソースライセンス

OSI公認ライセンスのロゴ

オープンソースライセンスは、一定の条件の下でソフトウェアの使用、複製、改変、(複製物または二次的著作物の)再頒布を認めている。次の2つの条件はほぼ共通している。

無保証であること
オープンソースの性質上、ソフトウェアやその二次的著作物は元の著作者でも制御しきれない形で流通し、元の著作者がそこから直接に利益を得ることは難しい。したがって、ソフトウェアは「有用であるとは思うが無保証である」と謳っている。つまり、著作者は、そのソフトウェアについて、予期した動作をする/しないの保証をしない。また、その動作の結果何らかの損害をもたらしたとしても、それを保障しないと定めている。
著作権表示を保持すること
オープンソースは一定の条件内で自由な利用を認めるものであって、著作権を放棄するものではない。むしろ、「一定の条件」を守らせるための法的根拠は原著作者の著作権に求められる。したがって、多くのライセンスは適切な形でソースコードや付属文書に含まれる著作権表示を保持し、つまり二次的著作物を作った者が自分で0から作ったように偽らないことを定めている。
ソースコードを伴わないバイナリ形式だけでの配布を認めているライセンスでは、その際にも付属文書に著作権表示を記載するように定めているものもある。

次の条件は、採用しているライセンスと、そうでないライセンスがある。

同一ライセンスの適用
複製や改変物を頒布する際には、必ず元と同じライセンスでの利用を認めるように定めているものがある。GNU General Public License (GPL) が代表的である。例えば、GPLのソースコードを BSD ライセンスのソースコードと組み合わせて新しいソースコードを作った場合、GPL の規定によって、このソースコードを頒布する際には GPL での利用を認めなければならない(詳細はコピーレフトを参照)。このようなソースコードを利用して、ソースコードを独占する(プロプライエタリな)ソフトウェアを作成することは難しい。
原著作者の特別な権利
この種の条件は、現在ソースコードを独占的に所有している企業がそれをオープンソース化するに当たって考慮する余地のあるものである。例えばMozillaのためのライセンスとして作成されたMPLでは、二次的著作物を頒布する際にはソースコードを公開しなくてはならないが、元々のMozillaの著作権を有していたネットスケープコミュニケーションズだけは特別であって、二次的著作物のソースコードを公開しなくてもよい権利をもっている。

  1. ^ Richard Stallman. “GNUシステムとフリーソフトウェア運動”. 2018年3月1日閲覧。
  2. ^ 吉田智子「第3章 インターネット文化と商業主義のバトルの歴史」『ネット社会を変える! オープンソースの逆襲』出版文化社、2007年9月10日、初版、135ページ。
  3. ^ a b Tiemann, Michael (2006年9月19日). “History of the OSI”. Open Source Initiative. 2002年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月23日閲覧。
  4. ^ Karl Fogel (2016年). “Producing Open Source Software - How to Run a Successful Free Software Project”. O'Reilly Media. 2016年4月11日閲覧。
  5. ^ History of the Open Source Initiative
  6. ^ Technology In Government, 1/e. Jaijit Bhattacharya. (2006). p. 25. ISBN 978-81-903397-4-2. https://books.google.com/books?id=0BIJ69iZyZ0C&pg=PA25 
  7. ^ Open Source Summit”. 2013年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月1日閲覧。
  8. ^ Eric S. Raymond. “Goodbye, "free software"; hello, "open source"”. catb.org. 2015年8月11日閲覧。
  9. ^ Open Source Initiative (1999年6月). “Open Source Certification:Press Releases”. 2018年3月1日閲覧。
  10. ^ オープンソースグループ・ジャパン (2003年). “オープンソース商標について”. 2018年3月1日閲覧。
  11. ^ a b Open Source Initiative (2007年3月22日). “The Open Source Definition”. 2018年2月9日閲覧。
  12. ^ annr (2017年5月16日). “What is open source, and what is the Open Source Initiative?”. 2018年2月9日閲覧。
  13. ^ Dana Blankenhorn (2006年12月7日). “Is SugarCRM open source?”. 2018年2月15日閲覧。
  14. ^ Tiemann, Michael (2007年6月21日). “Will The Real Open Source CRM Please Stand Up?”. Open Source Initiative. 2008年1月4日閲覧。
  15. ^ 見て、聞いて、触って学ぶ! 人型ロボット「iCub」を公開――STマイクロ (1/3)” (2014年11月19日). 2019年4月12日閲覧。
  16. ^ Open Motors”. 2019年4月12日閲覧。
  17. ^ 世界初のオープンソース自動車「OSVehicle」”. ASCII.jp (2014年1月10日). 2019年4月12日閲覧。
  18. ^ Bruce Perens (1999年2月17日). “It's Time to Talk about Free Software Again”. 2018年3月1日閲覧。
  19. ^ Richard Stallman (2016年11月18日). “Why Open Source misses the point of Free Software”. 2018年2月9日閲覧。
  20. ^ Richard Stallman (2016年11月18日). “FLOSS and FOSS”. 2018年2月9日閲覧。


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