All rights reversed
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 06:10 UTC 版)

All rights reversed(オール・ライツ・リバースド)とは、コピーレフトライセンスで著作物を公開する際に使われる言葉である[1]。これは、1910年のブエノスアイレス条約で制定された本来必要である一般的な著作権の注意書きである"All rights reserved"をもじったものである[2]。
「All Rights Reversed」(時折「rites」と書かれることもある)は作家のグレゴリー・ヒルが1960年代後半に自著であるプリンキピア・ディスコルディアの自由な転載を許可するときに使用した。ヒルの免責事項ではコピーライトマークを表す©の代わりにカーシェル「Ⓚ」(カリスティ)を伴っている[3]。
1984、5年にプログラマーのドン・ホプキンスがリチャード・ストールマンに「Copyleft — all rights reversed」(コピーレフト―全ての権利は逆さにされている)というフレーズが書かれた手紙を送った。ストールマンは自身の自由ソフトウェア配布方法を識別するためにこのフレーズを選んだ[4]。このフレーズはしばしばコピーライトマークの反転させたバージョンを伴っている(画像参照)[5]。
「All Rights Reversed」のホモニムである「All」「Rites」「Reversed」とコピーレフトマークは時折製作者が著作物(もしくは通常著作権で保護されるような素材)を公開するときに「これは著作権保護されていないためどのようにでも使ってください」という意思を示す時やコピーを奨励する時、そこからコピーレフトされた素材を使用する時に使われることがある。
オープンソースキャラクターのジェニー・エブリーホェアは「All rights reversed」ライセンスで公開されている。
脚注
- ^ Sandredv, J. (2002). Managing Open Source Projects: A Wiley Tech Brief. Wiley. ISBN 9780471189176. ""Free Software Foundation uses the term copyleft, which means all rights reversed.""
- ^ Engelfriet, Arnoud (2006年). “The phrase "All rights reserved"”. Ius mentis. 1 January 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年12月27日閲覧。
- ^ Hill, Gregory (1965). Principia Discordia. "Ⓚ All Rites Reversed - reprint what you like"
- ^ Stallman, Richard (1999). Open Sources: Voices from the Open Source Revolution. O'Reilly Media. pp. 59. ISBN 1-56592-582-3
- ^ Muffatto, Moreno (2006). Open Source: A Multidisciplinary Approach. Imperial College Press. pp. 40. ISBN 1-86094-665-8
関連項目
「All rights reversed」の例文・使い方・用例・文例
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